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ピッツバーグ在住の医師、三木敏生さん(高知市出身)のアメリカレポート。日米の現在を題材に柔らかいタッチで考察。

 

2008年3月アーカイブ

 
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ある日、息子のKARATE教室で日本語の文庫本を読んでいると隣の女性が突然話しかけてきました。

女性「それは、中国語?韓国語?」

私「日本語です」

女性「私も日本の勉強しています。宗教関係です。」

私「ほぉ~ 禅ですか?」

女性「いえ、Nichirendaisyouninです」

私「え?」(聞き取れなかった、、)

女性「ご存じないですか?」と小冊子をとりだす。

表紙の漢字をみてようやく

私「あぁ、日蓮大聖人ですか」と納得。

その後、彼女の親友が日本人であるという話になりましたが、日本の仏教についてピッツバーグの街角で耳にしたことにちょっと驚きました。

そこで いったいどれくらいの人が仏教徒なのかと、ちょっと調べてみました。アメリカの宗教分布統計では、福音プロテスタント26.3%、カトリック23.9%、主流プロテスタント18.1%、無所属キリスト教16.1%、歴史的黒人教会(Historically black churches) 6.9%、モルモン教1.7%、ユダヤ教1.7%、仏教0.7%、イスラム教0.6%、ヒンズー教0.4%となっているようです。

意外にも、仏教徒はイスラム教徒よりも多いようです。それにしても、キリスト教が統計上こんなに細かく分かれているとは知りませんでした。

ちなみに、答えを拒否したか無宗教と答えたのは、わずか0.8%。アメリカ人百人中99人は何らかの宗教に帰依しているということです。う~ん 確かにいたるところに教会はあるけれど…。

【写真】アメリカの教会

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ピッツバーグの文教地区オークランドには、ひときわ目立つ建物がたっています。

ピッツバーグ大学のシンボルであり、ランドマークでもあるCathedral of Learning(学習の大聖堂)です。

大聖堂といいながらこの大聖堂は宗教施設ではありません。1937年に大学の建物として、建てられた世界で2番目に高い(42階)の校舎です。

地下と4階以上は、ふつうのオフィスが入っていますが、一階は古い教会のように雰囲気のある広い空間が広がっています。薄暗い中に大きな木のテーブルが置いてあり、学生たちが三々五々教科書を広げて勉強しています。この広い自習用のスペースを取り囲むように「The Nationality Rooms」と呼ばれる教室があります。

これらの教室はそれぞれ26ヶ国の文化を表現した内装が施されています。美術館レベルの凝ったつくりで、それぞれ展示物もあるのですが、実際に授業に使われます。

授業のないときには鍵がかかっているので勝手に見て回ることはできませんが、ツアーを頼んで見学することもできるようです。実は、インターネットのおかげで日本からでもヴァーチャルツアーが可能です。http://www.pitt.edu/~natrooms/index.html

この26教室の中には、「日本」教室もあります。もちろん日本の小学校の教室を再現したものではありません。

目標は日本家屋の様式を表現するということで、江戸時代の民家を模したものだそうです。日本を学習する際に、「障子」「畳」「大黒柱」「床の間」など日本文化のキーワードを実際に見ることができるという趣向です。

たしかに、「百聞は一見にしかず」。

たとえば、日本文学を専攻しているアメリカ人学生が、夏目漱石の作品を読みながら 「Shouji」越しの光の柔らかさを感じ取るには、あるいは どうやって「Shouji」に穴をあけるのか理解するには、日本に行くか、この教室で解説してもらうしかないでしょう。 こういった学習を支援する環境づくりはアメリカはピカイチです。

さて、ここの「日本」教室は、高知にとても縁があるのです。1999年に「日本」教室が完成した際には、日本に里帰りしていた親善人形「ミス高知」も帰国、また、高知から大正琴グループの方がいらして式典に参加されたそうです。

【写真】夕日に映える「学習の大聖堂」

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