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ピッツバーグ在住の医師、三木敏生さん(高知市出身)のアメリカレポート。日米の現在を題材に柔らかいタッチで考察。

 

米国に新しい歴史のページが

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ついに、あたらしいページがアメリカの歴史に書き加えられました。過去に人種差別に基づく奴隷制度をもち、その長引く後遺症に苦しんでいる国民が、アフリカ系の黒い肌をもつ人物を、自分たちのリーダーとして選んだのです。

この事実のもつ重さは、肌の色で人を差別することのなかった日本人にはなかなか体感できないものですが、これを国民の総意として自ら成し遂げたアメリカ人に尊敬の念と惜しみない賞賛の拍手をささげたいとおもいます。

さて、細かな論評は専門家にお任せするとして、この歴史的な日のピッツバーグの日常を描写したいと思います。朝起きると、近所の教会の前には、出勤前に投票をすませようという人たちが5、6人たむろしていました。テレビで見るような厳重な警備も長蛇の列もありません。

そして、そんなのんびりした雰囲気のまま午後7時に投票が締め切られ、テレビは開票特集番組になります。実はあとで知ったのですが、職場の近くの協同組合会館では「Watch Party」と称するオバマサポーターによるみんなで開票発表を大画面でみるパーティが行われていたそうです。

また、午後11:30にオバマ候補の勝利が確定すると、オバマサポーターの大学生たちは、学生街を練り歩き勝利を祝ったそうです。

このようなことは、前回の選挙ではなかったことです。とくに、今回は若者の熱狂が目につきました。

そしてそれが伝染したのか選挙権をもたない子供たちまでもが選挙に関心を持ち、しかもオバマ候補を応援していたのです。

わが家でも小学2年生の長男は、就寝前にCNNのウエッブサイトで各州の開票経過を見て回り、翌朝はいち早く起きだして結果を知る為にインターネットをつけてくれと頼んだのです。そして、「僕たち勝ってるよ!」

たしかに、スポーツの決勝戦のような盛り上がりではありましたが…。

おそらく学校でも話題になっていたのでしょう。しかし、なんと幸せな子供たちでしょうか。政治は変わらないなどとシラケることなく、政治も歴史も投票で変わることが体験できたのですから、自分たちが選挙権を持ったときには、大切に行使することでしょう。

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