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ピッツバーグ在住の医師、三木敏生さん(高知市出身)のアメリカレポート。日米の現在を題材に柔らかいタッチで考察。

 

ピッツバーグでミス高知

misskochi 以前に「学習の大聖堂」の記事でも少しご紹介した日米親善人形「ミス高知」がひな祭りにあわせて3月8日まで期間限定でカーネギー美術館にて公開されました。

「ミス高知」は、1927年に高知の子供たちからアメリカの子供たちに送られたものです。実は、人形といえども「静かなる外交官(silent ambassadors)」として当時の正式なパスポートと汽船の乗船券も発行されているのです。これらの書類もきちんと保管されており、今回人形と一緒に展示されていました(人形の足もと)。

1920年代初めは、世界大不況へ突入しようかという時勢でアメリカの対日政策も硬化しはじめていた時期です。この親善人形を送るという計画は、当時日本に25年以上滞在していたグリックというアメリカ人宣教師の発案だそうです。日本の子供たちが寄付を集め合計58体の人形が作られ、1927年3月3日のひな祭りにアメリカに着くように送られたそうです。高知県の子供たちから送られた「ミス高知」は、全米を回った後、1929年1月にピッツバーグに到着しました。

当時、アメリカからも日本に親善人形が送られました。残念なことにほとんどは戦時中に失われたようですが、いくつかは戦後発見されたそうです。そのうち一体が横浜の人形博物館に寄贈された際、招待されたグリックさんの孫のグリック3世とともに「ミス高知」も日本に里帰り帰国し、1996年にまたピッツバーグに戻ってきたそうです。

おそらく日本の威信をかけて丹念に作られた「ミス高知」は、今日その逸話とともに美術品としてカーネギー美術館のギャラリーに展示されていました。80年以上もの時を超え「高知」と「ピッツバーグ」をつなぐ美しい人形、見つめると不思議な感慨にとらわれました。

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このページは、worldが2009年3月 8日 11:10に書いたブログ記事です。

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