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オーストラリアの静子さん(シドニー在住、高知市出身)、美香さん(シドニー在住・高知市出身)が、オーストラリアの自然や文化と土佐とのつながりについて語ります。

 

2008年2月アーカイブ

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さて、汗をふきふき登ってそのてっぺんに立ってみると、さぞかし眺めのよい景色が眺められるのかと思うと、その予想は見事にはずれ、眼に映るのはどこまでも広がる荒野なのです。

どちらを向いても、どんなに眼をこらして眺めてみても、そこに見えるのはただ茫々とした荒野の広がりだけで、わずかに彼方のオルガの岩山が見えるだけです。

なんだあ~、とガッカリする人もいるかもしれません。しかし、そこに立ってその地平線の果てまで広がる大地をしばらく眺めていると、世界を超越したもっと大きな地球そのものの悠久の営みの一片が少しづつ感じ取られて来るのです。

自分の足で立って感じる巨大なエアーズ・ロックの地肌、灼熱の太陽や風雨にさらされながら気が遠くなりそうなほどの悠久(ゆうきゅう)の歳月を経てきた一枚岩、何億年もの間徐々に浸食されてきた周辺の荒野(砂漠)、そして、その過酷な自然環境のなかにあってなお生き続ける小鳥や動物や植物の営みに思いをはせる時、そこに自然の厳しさのなかにもある一抹の自然の恵みの優しさと、そして、かすかに脈打つ地球の鼓動のようなものをきっと感じるにちがいありません。

静子

【写真】地球の営みを感じさせるエアーズロックの頂上にて

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エアーズ・ロックはオーストラリアの内陸、ほぼ中央部の砂漠地帯のド真ん中に横たわる世界最大の一枚岩で、その高さは地上約340m(海抜860m)、周囲は9.7Kmもあるまさに地球のおヘソともいわれる巨大な一枚岩です。

探検家ウイリアム・ゴーセによって1873年に発見され、当時の南オーストラリアのガバナーであった、ヘンリー・エアーズ卿の名にちなんでエアーズ・ロックと名付けられたのだそうです。

一帯はウルル国立公園に指定され世界遺産にも登録されています。また、太古の昔からここに住むアボリジニーの聖地としても知られています。

私が行った時も友人とちょうど同じ真夏で、酷暑のため頂上へ登れるのは朝だけに限られていました。友人は登れなかったと残念がっていましたが、私が行った時は幸運にも登る事ができたのでした。

登り口から少し登って行くと鎖が取り付けられています。登り道が急傾斜になるためその鎖につかまりながら登っていくのですが、かなりしんどい傾斜なのでこの辺りで諦める人がぼつぼつ出てきます。

それでも我慢してしばらく登って行き、ふと下を見下ろすと、まるで20階建てのビルの上から見下ろしているような高度感で足が震えます。ですから高度恐怖症の人は決して下を見下ろさない事です。

その急坂を登り切るとあとは比較的緩やかな登り道になりますが、それでもところどころ「よいしょ!」とかけ声が出るほどの段差があります。余談ですが、この登攀途中で怪我をしたり、心臓マヒで亡くなった人もかなりいるとの事です。

                             静子

【写真】急斜面を上るための鎖

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日本の寒い冬から逃れるように先月から真夏のオーストラリアへ観光にやってきた友人がいます。

シドニーの真っ青な海やビーチを楽しみ、西方に連なるブルーマウンテンにも出かけたりしていましたが、先日は2泊3日のエアーズロック・ツアーに参加してきたそうで、「やっぱりオーストラリアはいいね~」と感嘆していました。

その感想によると、早朝に起き出して眺めた朝日に照らし出されていくエアーズ・ロックの壮大な姿や、サンセットの太陽にオレンジ色に染まりながら徐々に黒いシルエットを描きながら闇の中へと消えていく姿に感動したそうです。

夜は夜で澄み切った夜空にまるで宝石を散りばめたように明るく輝く満天の星空が溜め息がでるほどきれいだったということです。

エアーズ・ロックはシドニーやメルボルンなどの大都市から遠距離地にあるため、ツアーでも取らなければなかなか行く機会がないのですが、その友人の感想を聞きながら、私も若いころに一度だけ行った事を思い出しました。

                    静子

【写真】大平原の真ん中にそびえ立つエアーズロック

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