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オーストラリアの静子さん(シドニー在住、高知市出身)、美香さん(シドニー在住・高知市出身)が、オーストラリアの自然や文化と土佐とのつながりについて語ります。

 

2008年3月アーカイブ

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こちらの学校は夏の暑さも落ち着き始める2月からスタートし、1期10週間で4期に別れています。

日本の幼稚園年長組にあたるキンディーから高校1年生にあたる10年生までが義務教育期間です。

私立校と公立校ではいろんな面で差があります。金銭的な面はさておき、朝の始業時間は、私立は8時半、でも公立は9時15分。

私立の学校だと、制服の着用も厳しく体育の時間にはちゃんと体操着に着替えたりしますが、公立小学校の場合その辺とってもおおらかで、毎日体操着で登校しても大丈夫。

式典がある時のみ正式な制服で来るよう指示されます。

教室で先生の話を聞くときは、床にあぐらをかいて座るのが基本。

本を読む時間には教室の隅に置かれたクッションの上などの、好きな場所に座り、何か作業をする時には机を使います。

ですから子供たちは四六時中、教室のいろんな場所に移動させられるわけです。一日中机に縛り付けておく必要がないから、うろうろする子もいません。もしかしたら、やっと楽に座れてうれしいくらいかも。

朝から午前11時45分まで授業した後、リセスと呼ばれるおやつタイムが15分間とられます。午後1時に昼食(お弁当)です。

これは、私立でもほとんど同じだと思いますが、うちの娘たちが通う公立学校では、朝10時にもフルーツタイムというのが設けられていて「食べながら勉強(作業)が続けられる子だけ、果物を食べても可」なのです。

お腹がすくと力が出ないから、というのがその理由ですが、日本では保育園でさえ、朝8時から12時半の昼食まで、おやつなんて食べなくても平気ですよね。

                                                                                美香

【写真】先日行われたイースターの帽子パレード。地面に直接座っても平気な子供たちは、無菌状態で育っていないので強いです

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ここオーストラリアでクリスマスに次いで大切な祭日がイースター(復活祭)です。

イエス・キリストがはりつけにされて、亡くなったのが金曜日でその3日後の月曜日に復活されたということで、3月21日から4月25日の間の最初の満月になる第一金曜とその後の月曜が祭日とされます。

今年は3月21日金曜日がそのイースターフライデーに当たります。

で、このイースターフライデーにいったい何をするのかというと、金よう日はキリストが亡くなった日なわけですから、派手なことを慎む日ということで、肉を食べない人が多いのですが、何故か魚はOK。

その辺日本人との食に関する感覚の違いを感じます。土曜日は普通にすごして日曜と月曜には、家族で集まって復活のお祝い。

命を生み出すというイメージグッズである卵に綺麗な装飾をして飾ったり、大小さまざまなチョコレートエッグ(たまご型のチョコ)を隠して子供達に探させるイースターエッグハントで遊んだりするのです。

あとは、ロイヤル・イースターショーという、農作物の出来映えを比べて表彰するお祭りもとり行われ、移動遊園地やショーバッグ(福袋)目当ての子供たちも大勢詰め掛けます。

見事な肉付きの豚や牛が行進するのですが、優勝した家畜はブルーのリボンを付けて歩きます。肉屋に売られている精肉にこの同じリボンが付いているのを見たときにはちょっと複雑な気分ですが…。

この季節、スーパーにはイースターエッグコーナーができ、イースターバニーと呼ばれるウサギがチョコをくばったり、チョコレートで出来た卵、ひよこ、ニワトリに混じってウサギやオーストラリアの動物型チョコなんかも並んでいます。

                                                  美香

【写真】イースターエッグチョコレートと、オーストラリアの動物ビルビー型のチョコです

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この他にもオーストラリアにはユニークな動物たちがいます。カモノハシは世界でも類のみない動物で、爬虫類と同じように卵を生み、哺乳類と同じように哺乳し、そして魚のように水中を泳ぎまわる動物です。

また、日本でも一時人気が出たエリマキトカゲは興奮すると首のまわりにフリフリをひろげる砂漠の生き物です。鳥の仲間にも面白い鳥がいます。

クッカバラという鳥の鳴き声はまるで人間が大声で笑っているのとそっくりな鳴き方をして私たち を笑わせます。

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また、鳥でありながら進化の過程で空を飛べなくなった鳥がいます。エミュという鳥で、その背丈は2メートルを越し長い足で時速60キロメートルで走れるのだそうです。

このエミュの卵は大きくてオムレツなら多分20個ぐらいは作れそうです。

これらのオーストラリア特有の動物をみつめる時、今日私達が目にする動物、特に哺乳類動物に目をあてると、オーストラリアの有袋類動物は同じほ乳類動物であっても未進化のままこの大陸の自然に適応して古来から生き残ってきたという事実を知る事ができます。

 

それはまたこの地球上に出現した生き物の歴史の一端を感じさせてくれる動物たちでもあり、まさに世界でも類をみないユニークな動物たちではないかと思うのです。

                                                                                                静子

<写真>時速60Kmで走れるというエミュー

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コアラベア、ウオンベット、ポッサムなど他の有袋類動物もこのように母親の袋の中で育っていきます。IRIAIbDSC00107

愛らしい姿ですっかり人気者のコアラは母親の袋の中の乳頭に吸い付いたまま約半年間過ごします。半年後いよいよ袋の外に出てくるのですが、それでもしばらくは母親の背中にしっかりとつかまって(おんぶされて)ユーカリの木々を登ったり下りたりして過ごします。その姿は見ていても本当にかわいいものです。

オーストラリアは一年中いたるところにユーカリの木々が繁っているので、さぞかしコアラもたくさんいるかというとそうでもなく、野生のコアラは特定地域のブッシュのなかに入って行かないと見つけることができません。

私は以前に一度だけ野生のコアラを見つけたことがあります。それは人里からかなり離れた州境近くのブッシュのなかで、ヤブ蚊にさされながらしばらくじ~っと目をこらしていると、高いユーカリの木の幹にいるコアラが目に入りました。

動物園にいる丸々と太ったコアラとは異なり、やや細身で毛の色も周囲のユーカリの葉に同化するような色をしていました。

眠りグマと言われるようにほとんど動かないのでよくよく目をこらしていないと見付けることができませんが、わずかな動きがありましたからきっと好物のユーカリの葉を食べていたのでしょう。

  静子

<写真>ユーカリの木の上で居眠りをするコアラー自然保護動物園にて

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このオーストラリア大陸にはコアラベア、カンガルー、ウオンベット、ポッサムなどユニークな動物がたくさんいます。なぜユニークかというとこれらの動物は有袋類動物だからです。

この有袋類動物がいるのは世界広しといえども、オーストラリア大陸の他にはアメリカのほんのごく一部の地域だけなのだそうです。

なぜ、お腹に袋があるのか不思議でならないのですが、そこにはこれらの有袋類動物たちが古来から生き残ってくるための生命の営みが隠されているのです。

例えば、カンガルーの赤ちゃんが生まれてくる時の体長はほんの数センチ、多分1センチか2センチくらい、体重はわずか1グラムあるかないかなのだそうです。

そんな小さな未熟児で生まれてくるにもかかわらず、生まれた直後に自力で母親カンガルーのお腹を這い上がっていって袋の中に入ります。

その袋の中には母親の乳頭があってそれに吸い付かねば生きていけないからなのです。動物の本能とはいえ、体長わずか1センチほどの目も見えない状態で必死によじ登る姿を想像するだけでもその生命力のすばらしさに感動してしまいそうです。

母親の育児袋まで無事にたどりついたカンガルーの赤ちゃんはその袋の中で約8カ月ほどを過ごすのです。

そうして成長したカンガルーは大きいもので2メートルあまりもあるたくましいカンガルーになり、ピョン、ピョンとこの広い大陸の大地を飛び跳ねていくようになるのですから生きものの生命力とはたいしたものです。

                                                 静子

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