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ホームユニーク土佐人ブログ > 夫婦でバイク世界旅

バイクで世界一周した和田守正、裕美夫妻(南国市)が、その軌跡を振り返ります。出会い、別れ、世界の実情を写真とともに紹介。

 

2008年2月アーカイブ

国道40号線に再度合流して東に向かい、このあたりでは大都会の有名なフラッグスタッフのモーテルに泊まりました。モーテルのすぐ横にはバーがあって、一晩中にぎやかにカントリーの音楽が流れていました。

出かけてみたい気はありましたが、きょうはけっこう長距離を走ったので、早々に広いベッドに入り、子守唄にバンジョーなどの演奏を聞きながらそのうちに寝ていました。

アメリカは当然ですが、どこでも非常に広々としていて、旅をするのもドライブをするのも実に容易で、便利な国です。立て込んだ日本と違い、町と町との間は荒野や牧場や森林などでほとんど人家は見かけません。

それが、次の町に近づくとまず、大きなガソリンスタンドの看板、そしてモーテル6やベストウェスタンなどの格安のモーテルチェーンの看板、つぎにマクドナルド・ハンバーグやピザのチェーン店の看板が続き、この構成は順序は違っても必ず、わかりやすいように立っているのでアメリカの旅が始めての私たちでも全く迷うことはありませんでした。

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変化のない風景の道中、こんな風にまわりを行く車を眺めながらせっせと北に、向かっていると、地平線の見える平らな大地が突然切れ込み、巨大な峡谷となります。

グランドキャニオンです。日本だと、山間部に入って谷川が始まりますが、グランドキャニオンは何にもない荒野が急に2000メートル近い落差で谷底まで落ち込み、訪れた人をそのスケールで驚嘆させます。

さすがに有名な観光地なので、全米からたくさんの観光客が訪れ、料金所では渋滞ができるほどでした。

谷底を流れるコロラド川が見下ろせる断崖の上に立つと、目の前、あるいは目の下に雲が広がり、自分たちより下の方で雨が降り、雷が鳴り、稲妻が雲の中で走っていて不思議な感じでした。

そのうち、黒雲がこちらにやってきて急に大雨、そして大粒のあられが降り出して、私たちがあわててオートバイにカバーをしたり、雨宿りに近くの建物に逃げ込んでいるうちに、あたり一面があられで真っ白くなってしまい、大自然のきまぐれを実感した風景と天気でした。

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 しばらくすると天気も回復。十分にグランドキャニオンの風景を楽しんだ後、また南下。道端でネイティブ・アメリカン(インディアン)が土産物を売っているのを見かけ、彼らの住む、居留地が近いのを知らされました。

【写真】雲が渦巻くグランドキャニオン(上)と降ってきたあられ

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東に向かう国道40号線から、北に向かうルートに入り、風景はほとんど緑のない荒野で、町も人家もまず見かけません。そんな中をけっこうたくさんの車が走っていて、大型のキャンピング車も数多く見かけます。

アメリカの豊かさは半端ではありません。キャンピング車といっても日本の大型の観光バスより大きいくらいのびっくりサイズです。

その後ろに普通サイズの乗用車、あるいは4輪駆動車を牽引し、また250ccのオフロードのオートバイを2台後部扉に固定して悠然と走ってゆくのを見ると驚いてため息がでます。

この大きな車を親子3、4人くらいで使っているのです。また、砂漠の真ん中のハイウェーを大型のヨットをトレーラーに乗せてけん引しカリフォルニア方面に向かって行く家族の乗ったキャンピング車も何台も見かけこれにも驚きました。本当に豊かな国です(豊かな「階層」ですが)。

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フーバーダムから、つぎの町は割合ににぎやかだった中都市キングマンをそのまま通過して、次の町セリグマンまで走り、今日はここのモーテルで泊まりました。ここは、時が止まったような小さい典型的な西部の町です。

夕方、近くのガソリンスタンドを兼ねた小さなスーパーマーケットに買い物に行くと、店内で初老の婦人がカウンターの奥でサンドイッチをのんびりと作っています。

そこに農作業の帰りらしいピックアップトラックに乗った青年が大事そうに1ドル札数枚を握って入ってきて、奥さんに挨拶しサンドイッチを注文。しばらく今日の仕事の話などしながらのんびりとできあがるのを待っています。

そのうちに、できたサンドイッチとコーラを手ににっこりと笑ってこちらにも手を振り家路につきました。なんだか、昔見た懐かしいアメリカの青春映画のような光景でした。

私たちも買い物をして、店の前のベンチでゆっくりとサンドイッチを食べ、モーテルに歩いて帰りました。

その帰り道、たそがれ時の夕闇の中に、家々のベランダや芝生の上で、老夫婦が何組か、のんびりとコーヒーやお茶を飲みながら夕暮れの景色を眺めていて、通りかかったわたしたちに手を振り、あいさつをしてくれます。

忙しいアメリカとは思えないのどかな、のどかな田舎の風景で、物にあふれたアメリカの大都会にはないたたずまいがありました。

【写真】走行中に一休み

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