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バイクで世界一周した和田守正、裕美夫妻(南国市)が、その軌跡を振り返ります。出会い、別れ、世界の実情を写真とともに紹介。

 

オランダ: 2008年8月アーカイブ

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とうとうオランダから欧州の旅に出発。ルートは決めていなかったけれど、とりあえずヨーロッパの最北端、ノルウェーのノールカップ岬を目指すことにしました。

まずはドイツ北部に抜けるアウトバーンに行きかけましたが、途中で道がわからなくなり困っていると、親切な男性がすぐ声をかけてくれ、教えてくれました。

この日はドイツ国境に近いキャンプ場で一泊。バカンスのシーズン、地中海やアフリカまでは行かない人々は近場のこんなところでのんびりと過ごします。

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以上、これでオランダとお別れです。

<写真1>親切なオランダ人男性

<写真2>オランダのキャンプ場

<写真3>同じくキャンプ場

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泊まったホテルは経営者のご主人がギリシア系のまだ若い男性で、オランダ人の奥さんとギリシアで知り合い結婚して、その後ホテルを経営しているとのこと。

彼もオートバイが大好きで、なにかと力になってくれました。オランダ以後、北欧から
イギリスに渡り、再度このホテルでお世話になりました。

<写真1>ライデン市内の風車

<写真2>長く滞在したホテル

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オートバイを無事受け取り、ホテルで荷物の整理。そして、オートバイ屋さんを回ってタイヤの交換。

このオートバイのタイヤは、ヨーロッパではあまりないタイプのものだったので、なかなか見つからず仕方なしに、すこし大きなサイズのタイヤを取り付けました。

走ってみると後輪の泥除けの部分が道路の段差部分ではタイヤとこすって「シャー・シャー」と異音がして、磨り減って行くような気がするので、持って行ったスイスアーミーナイフのやすりでせっせと5ミリメートルくらい削り、これで大丈夫。

出発前に、アムステルダムの観光地を巡りました。

<写真1>ミニチュアの遊園地マドローダム

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<写真2>同じくマドローダム

<写真3>牧畜の国の車

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以前、アフリカのモロッコで出会った日本人ライダーはフランスのボルドーに日本から送ったオートバイが、このグリーンカードの件で通関を拒否されボルドーからパリまで陸送して、また、ボルドーまで送り返されたという苦労話を聞きました。

金額でいうとほんとうにたいしたことはないのにいつも日本人ライダーにとっては頭の痛い問題です。

それで、私たちは申し訳ないけど、日本で入った旅行者用の傷害保険のカードを持って行きました。

これが、ちょうど半分がグリーンで「日本ではこれが上限100万ドル(1億円)までの交通事故保険をカバーするグリーンカードです。」と税関の係官の方に提示すると、「ああ、日本は進んでいますね。このカードでOKです。」とあっさり言ってくれオートバイを無事に受け取ることができました。

いまさらですが、ありがとうといわせていただきます。

この「グリーンカード」は、また次の旅でも、有効期間を自分で書き換え再度利用することができました。この別のオートバイの旅の話は、また別の機会に書きます。

【写真】グリーンカードもどき

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別のオートバイの旅では、このグリーンカードなしにインドから走り始め、トルコからギリシアに入ったところ、ギリシアの税関で「グリーンカード」なしでは入国は許可しない、と係官が言うのでギリシアの保険代理店で入ると言っても受け入れません。

その時イタリア人の夫婦が車でトルコをすこしの間ですが、一緒に旅行していて、税関も一緒に越えたのでこの夫婦が言葉を添えてくれましたが、ギリシアの係官は聞く耳を持ちませんでした。

結局トルコ側に再度追い返され、トルコ側の係官に保険代理店についてのトルコ語の単語を手帳に書いてもらい、ギリシアとトルコ国内の国境の町で、なんだかわからない保険代理店を探して走り回ったことがあります。

このときは幸いに保険代理店が見つかり、グリーンカードを手にすることができ、今度はギリシアに無事入国できました。

自由旅行は案外大変ですよ。なんでも自分で知恵を働かせ乗り切って行かなければなりません。後で書きますが、ネパール、チベットの旅ではパスポートのページを切り取ったこともありますよ。

【写真】ホテル前のオートバイ

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しかし、もう時効なので書きますが、ヨーロッパをオートバイや自動車で旅するためには「グリーンカード」というヨーロッパ全域で必要とされる車両の事故保険が必要なのです。

ヨーロッパでの保険なので、日本では当然、あるいはなぜだか入れません。

それではオランダで入れるのか、というと、アムステルダム市内の何箇所かの保険代理店に行き申し込むと、返事は「オランダ国籍がなければ入れません」とのこと。

金額はオートバイで1万円以下なので安いものですがこれがいつも問題になります。

【写真】税関のオートバイ

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オランダ国内の各地を時間つぶしに見て回っているうちにとうとうオートバイが港に到着。つぎからつぎへと大きなコンテナヤードの続く広大なユーロポートまでタクシーで行くと、事務所では、ありがたいことに日本通運の日本人社員の方がいてくれ、通関もスムーズ。

ほんとうに、ほんとうに課長さん始め、たいへんお世話になりました。

【写真】ヨーロッパの旅の地図

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小さな、しかし偉大な国オランダは、昔中東戦争でイスラエル寄りの外交策をとったために産油国から原油の輸出を停止されましたが、全国民が生活の移動手段として自転車を活用するなどして石油危機を乗り切ったことがあります。

地味ですが、今の日本では死語になった「質実剛健」そのものの生き方です。

しかし生活は充実し、人々は人生を最大限楽しんでいます。

旅先でも小さな国なのにたくさんのオランダ人の旅人に出会いました。

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どんどん急激に変化してゆく日本。そしてゆっくりと考えつつ少しずつ変わってゆくオランダなどのヨーロッパ。派手さはありませんが、静かな力を痛感しました。

そんな、オランダに最敬礼です。

オランダの写真、続きです。

<写真1>ここも街の中

<写真2>はね橋

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アメリカで一生分食べたマクドナルドのハンバーグショップにこちらでも入ったところちっぽけなマヨネーズやドレッシングのパックが有料。アメリカでは数倍の大きさのパックがいくらでも無料でした。

また、スーパーマーケットに行くと、買い物用のショッピングカートが一回50円くらいですが有料で、もとの位置にもどすとコインが返ってきますが、不思議な感じ。そして、ペットボトルもすべてデポジット制で、どこの店でも空の容器を返すとお金が返ってきます。

この制度に馴染むまでに少しの時間がかかりましたが、慣れてしまえばこれが人として当然

で、アメリカが普通ではない大量消費の国だったということです。

<写真1>美しい街
<写真2>町なかの豊かな自然
<写真3>カフェテラスで休憩

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たくさんの美術館、博物館、ミニチュアの町で有名なマドローダムとさまざまなところを歩きました。特に美術館はゴッホをはじめ、日本ではなかなか見られないたくさんの名画を本当にゆっくりと鑑賞することができた、もったいないくらいの日々でした。

オランダにきて一番の印象はなんだかちっぽけな国だな、ということ。

何カ所かのホテルを泊まり歩きましたが、部屋もバスルームも狭く、シャワーの出方はほそぼそと。そして砂漠の中のモーテルでも寒いくらいに冷房の効いていたアメリカのモーテルと違い、かなり暑い気候でもほとんど冷房の効いているホテルは少ないようでした。

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<写真1>美術館巡り

<写真2>美術館巡り2

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ニューヨークからオランダ、アムステルダムのスキポール空港まで飛び、連絡の地下鉄で市内まで行きましたが、船便で送ったオートバイが着くのはヨーロッパ最大の港ユーロポートなので、その港のあるロッテルダムまで電車でまた移動。

ここで駅に近いホテルに泊まり、オートバイが到着するまでの時間つぶしに、近辺のたくさんの観光地や各地を巡りました。

こちらの配送システムは国際的で、ニューヨークで手続きをしたときもどこの国でも宅配で配達(オートバイでも!)しますと言ってくれました。

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日本での手続きの煩雑さを考えると信じられません。

<写真1>最初に泊まったホテル

<写真2>のんびりした生活

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