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変わりゆく、東洋人街リベルダーデ
リベルダーデのメトロの駅を出ると、階段のところで、まるでカラスの群れのような黒い服を着た若者の集団がたむろしていた。若者の間では、最近のリベルダーデは昔の東洋人街というイメージから、アニメやコスプレなどのメッカ的場所に変わりつつある。リベルダーデは彼らの中では「リバ」と呼ばれ、ちょっと洒落た日本製のアニメ関係のグッズや漫画、おもちゃなどを探しにきたりしているようだ。そうした若者たちが、次第に広場に集まるようになったのだ。
これは面白いと思い、カメラを取り出し写真を撮った。ちょうど持っていたカメラが大きめの一眼レフだったので目立ったのだろう。数人が追いかけてきて「何で撮ったの?」ときいてきた。その言い方は決して怒った風でもなく、むしろ好奇心から、というのが分かる、嫌味のない言い方だった。それで、こちらも、ニコニコしながら「面白かったからだよ」と撮った理由そのままに答えた。
サンパウロで写真を撮っていると、「なぜ撮るの?」と怒ってきいてくる人が多い。もちろん何も言わないで撮る方が悪いのだが、撮るにあたって、そんなに大きな理由はほとんどない。そんなことが最近しょっちゅうなので、よっぽど撮りたいシーンでない限りはサンパウロでは人物写真はあまり撮らない。
彼らは僕の言ったことを納得してくれ、中の二人が写真を撮ってくれという。それが今日の写真である。
多分、彼らの着ているファッションが今サンパウロの若者たちの典型である。男は黒っぽい服に帽子、女はフランケンシュタインが履いているような厚底の靴やブーツに黒い服。そしてどちらもピアスを鼻や唇、眉、舌にし、刺青をしている。中には、牛の鼻輪のような鼻ピアスをしている若者もいる。そんなピアスのどこがかっこいいのか分からない僕はついつい笑ってしまう。おそらく、もう僕と若者のとの間に、モノに対する基準や考え方に大きな隔たりがあるせいだろう。
しかし、ピアスに開けた穴が化膿したりして鼻が落ちたなんてことにはならないのだろうか。人ごとながら心配してしまう。
【写真】何も言わないのに、しっかりポーズまでとってくれた若者
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