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2008年1月アーカイブ
旅行するにもいろいろな形があると考えてしまうことがありました。
先日のこと、日本からニームにいらっしゃる方のホテルの予約をすることになりました。自分だったら、やはりフランスらしいプチホテルで、交通の便、観光ともに便利で安心できるところに泊まりたい、と考える。そこで町中にあるホテルを選びました。
ひょんなことから、ある友達に「あのホテルを予約した」と話したら、知り合いがそのホテルに短期滞在したが「うるさくてしょうがなかった」と言っていたと言われた。フロントのある一階にはバーがあり、そこで小さなコンサートやイベントが開かれていることがよくあります。
田舎町のニームでも、ちょっとしゃれたバーなのです。私だったら、どうせ遊びに来ているのだから部屋でくつろいでいるより、好奇心でのぞいてみるのも悪くないと思ってしまいます。何しろ自分が泊まっているホテルですから、帰り道の心配もありません。
私だったら、とまた考えます。旅をしたら、なるべく地元の人が見たり聞いたりしているものを共有したいと思います。その土地でしか見られないような建築様式や生活の様子を見たいと思うのです。
その友達がお勧めのホテルは、全世界にあるチェーン・ホテルでした。確かに、駅前で便利、大通りに面しているけれども中庭に面した部屋を希望すれば静かです。値段もある程度高いけれど、清潔で見た目も近代的できれいです。彼女が言うには、部屋も広いし何しろベッドが非常に快適だとか。
私自身、このホテルを使ってフランスをパリからシャモニ、グルノーブル、リヨン、ニースと旅したことがあります。でも、途中から、嫌になってしまいました。どこの町に行っても、同じ部屋なのです!!!。町から町へと移動して旅行しているのに、夜部屋に戻れば昨日もおとといも、一週間前と同じ部屋なのです。そのうちにどこにいるのかも分からないような、味気ない思いをしました。
こういう理由(経験)から、どの町に泊まっても同じ内装というようなチェーン・ホテルは想定外だったのですが、ものにはいろいろな見方があるのだなぁとつくづく考えてしまいました。
そして、反省。何をするにも自分を基本にするばかりでは、独りよがりになってしまいます。。。物事にはいろんな側面があります。自分のベストは、他人にとってベストでないことも、いろんな意味で存在するのだなぁと。。。
新年明けて、一番最初の日曜日は聖エピファニーの日。フランスではこの日、王様のお菓子を食べる習慣があります。
プロヴァンス地方の王様のお菓子には、普通のドーナツ型に焼いたブリオシュ(甘いパンのこと)を果物のシロップ付けで飾ったものと、フランジパン(アーモンドペースト)入りのものと二種類あります。
どちらにもフェーブ(陶器でできたもの、もともとはソラマメが使われていたそうです。フェーブとはフランス語でソラマメのこと)と呼ばれる当たりが入っています。
お菓子を切り分けたら、一番小さな子供がテーブルの下に隠れます。そして、お菓子を一つずつお皿に載せ、このお皿は誰に?と聞きます。テーブルの下に隠れた子供からはお菓子の切れは見えません。
子供がそれぞれだれにいきわたるか決めて、いざお菓子を皆でいただきます。このとき、フェーブの入ったお菓子を食べた人が、今日の王様、女王様になります。ケーキ屋さんで買ったお菓子には紙でできた王冠がついてきます。王様は王冠を被り、今日一日だけは王様扱いをされることになります!
【写真】紙でできた王冠のついたお菓子
日本語の生徒さんを家に招いて新年会を開いた時のこと。日本食をと思い、用意したのはエビフライ、お好み焼きと巻き寿司。なんともちぐはぐなメニューですが、全員が食べられるかどうか考えていたら、こういう結果になりました。
去年は鳥のつくね鍋をしたのですが、なんとベジタリアンの子がいて(しかも皆の前で言い出せなかったみたいで、隣に座ったうちの娘がその子のつくねを全部平らげていた…!)かわいそうなことをしてしまいました。
好き嫌いはある?と一応は聞いているけれど、ベジタリアンですか?までは考えつかなかったのです。そこで、今までの統計から、お好み焼きは日本版クレープと言って食べなかったお客さんはいなかったし、巻き寿司は野菜、魚、卵、なんでも選べるし、ご飯が苦手ならエビフライとお好み焼きで十分お腹はいっぱいになるかな?ということでこのメニューになりました。
日本からお正月休みを利用して遊びに来ていた友達がお土産に持ってきてくれた日本酒をおとそ代わりにいただいて、フランス人の頭の中にあるスシ、サケという日本食のイメージも裏切らず大盛況のうちに新年会が終わりました。
さて、この文章を書き始めて、画像・・・・がないことに気が付きました。デジカメで写真撮っておけばよかった。。。。真のブロガーにはまだまだ遠いようです…。
【写真】 ニームの旧市街の中心にある大聖堂(カテドラル) 11世紀末
お正月!あけましておめでとうございます。フランス語にももちろん、新年おめでとうに該当する言葉はありますが、残念ながら日本のように、新年を数日間にわたって祝う習慣はないようです。
正月三が日とか、松の内とか、日本はお正月気分をたっぷり味わうことができますが、こちらでは1日こそ祝日ですが、2日からはまったく通常通りに戻ってしまいます。
クリスマスは、フランスはカトリックの国ですから、とても重要なお祭りですし、年末の休暇と重なり、12月24日以降は新年までおめでたいムードを味わうことができますが、1月1日を境にそのおめでたい雰囲気はすっかり冷めてしまいます。後は、1月最初の週末にあたる聖エピファニーの日に、親しい人が集まってお菓子を食べるくらいでしょうか?
わが家でも少しだけお正月を祝いました。日本から遊びに来た友達も一緒に親しいフランス人の友達と少人数のお正月ディナー。ブーブクリコというちょっと高級なシャンパンを開けました。一緒に添えて出したのは、大橋通の福辰さんのゆず風味カツオ生節。非常にシャンパンに合い、あっという間になくなってしまいました。
フランス人にも生節はとても好評です。やはり地中海に近い土地柄、魚もよく食べます。福辰さん、ぜひフランスにも支店を出してください。その後、食事はメインのジゴ(羊のもも肉をローストしたもの)へと進み、ワインはボルドーのムトン・カデの赤。
日本から来た友達にお土産にしようと思っていたら、日本でも1600円程度で買えると聞いて、がっかり!こちらで買うのとお値段は同じでした。チーズの後はお待ち兼ねのデザート。お向かいのコレン爺さんからいただいた手作りのミルフィーユ。96歳の作ったミルフィーユと聞いて、しり込みしていた失礼なお客さんたちも、競って2皿目をお代わりするほど美味なミルフィーユでした。年季が違いますものね!
さて、私も今年の目標を立ててみました。
ブログを定期的に更新すること。(大丈夫?!)継続は力なり・・・
今年もよろしくお願いいたします!
【写真】ローマ神殿(メゾン・カレ) 1世紀
11月中旬、大変なことが起きました。SNCF(フランス国鉄)が全国規模でストライキを続行したのです。
私の住む地方ではたいした混乱はなかったですが、連日のテレビニュースではパリほか、主要都市での大渋滞の様子や市民生活に支障が出ている様子がひっきりなしに放映されています。当の労組は市民の迷惑などどこ吹く風、強気の姿勢で臨んでいます。
フランス人でさえ、困惑しているこのストライキ。旅行でたまたまこの時期にフランスに来ている人たちのことを思うと気の毒です。ストの際に一番いらいらさせられるのは、情報がないこと。いつ来るかわからない電車をひたすら待つのは、かなりの忍耐を強いられます。
そのうえ言葉の壁があると、不安この上ないことでしょう。この夏にもストライキがありましたが、夏休み中ということもあり移動する人が多く、臨時に運行されるバスは、超満員で大変な思いをしました。
幸い、この時期は移動する人の絶対数が少ないことに加えて、かなり以前からストの日時が公示されていたため、私の移動範囲ではたいした混乱はなかったようです。スト2日目にアヴィニョンとニームを行き来しましたが、ほとんど通常と変わらぬ時間でスムースに移動することができました。
鉄道なら30分足らずで移動する距離を、バスは田舎道を1時間以上かけて走ります。大型バスには、私を入れて乗客はたったの4人。貸し切り状態で、普段見慣れない景色を見られて、ちょっとした遠足気分でした。
昼下がりの田舎道を、いくつもの小さな村を横断しながらバスは進みます。フランスの村は、まず教会があり、その周りを囲むように村ができているのが常です。石造りの質素だけれど、堅固な造りの農家の近くには、牛や馬がのんびりとたたずんでいます。
11月はミストラルが吹き始めたこともあり、空は雲ひとつない快晴。南仏特有の青い青い空が広がる風景の中を、紅葉したプラタナスやブドウ畑が延々と続きます。アバウトだし、とんでもないストもあるけど、この国はとても美しい国です。


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