
2007年12月アーカイブ
これはワサビなんですね。高知市鏡の杉本さんのお宅に自生しています。正確にいうと自宅の斜面ですね。水がきれいでないとおいしいワサビは作れません。
杉本さんはワサビを加工してこれも独特の味に仕上げました。「どういうものを入れているんですか」と問うと、「ふふふ」とミステリアスな笑顔を見せ「それは企業秘密やき、言えんねえ」。なんたるちゃめっけとユーモア。かわいいですよ、81歳。
これもあつあつのごはんの上に乗せて、食べてみます。きたきた、鼻がツーンとなりました。はひふ、カミカミ、ツーン。はひふ、カミカミ、ツーン。ああ、これもごはんが何杯でも進む。くせになりそうな味です。
子どものころは、ワサビの味がわからなかったものですが、大きくなると味覚が変わるんでしょうかね。ワサビのツーンとした味がたまらなく、おいしく感じられるようになります。
ワサビは大人の味。ぜひ食卓にワサビ漬けを。
07年も今年が最後です。「いっちゃんスキ」を始めて、1カ月余り。みなさんの声援で、何とかここまで毎日続けることができました。ありがとうございます。来年がみなさまにとっていい年でありますように。
【写真】杉本艶子さんちに自生しているワサビ
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瓶詰めになっているガラス越しに見ると、普通のつくだ煮に見えますが、食べてみると独特のぴりりとした味が…。
杉本さんは81歳。桑尾さんに負けず劣らず休みなしに働いているパワフルな女性ですが、発言もなかなか小気味がいいです。「食べ物を大事に扱わなあ、きちんとしたものはできんぞね」。
私もつくだ煮は好きな方ですが、このサンショ入りは「ピリリ」が舌に刺激を与えてくれて、ごはんが何杯でも進みますね。おかずなしでもいいくらい。あつあつのごはんの上に乗せて口の中にほおりこんでみてください。
はひふ、はひふ、たまらんなあ、このうまさ。
今日は、寒いですね。またまたグリーンロードにテントを張ってますので、もし取材で出掛けてなくて、中に人がいたら、声を掛けてください。暖かいお茶を用意して待ってます。
【写真】杉本さんちで売っているこぶのつくだ煮(左)。右は次回にお話しするワサビ漬けです
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寒い季節には、あったかいものが食べたいですね。日曜市の楽しみの一つは、店で買ったお持ち帰りの品々を手に持って食べながら、ぶらつくこと。テイクアウトの名品は数々ありますが、それに最適なものの一つが「タイ好み」です。
見た目はタイ焼き。でも食べてみてびっくり。なんと中身はなんとお好み焼きなんです。えびやネギなどのお好み焼きの具に、ソース味がついていて、辛さもほどよく、なかなかおいしいです。
あきない味なので、食いしん坊の私は1日3個まで食べたことがあります。タイ焼きもおいしいので、あんこ入りと合わせたら5個くらいはいけるかも。
この「タイ好み」の利点の一つは、お好み焼きと違って、持って歩いて食べても、全く手が汚れないこと。女性には特に人気があるようです。
日曜市1丁目南59番の渡辺良彦さんのところで売ってます。渡辺さんの発想はおもしろくて地元香南市の特産品ヤッコネギを使ったタイ焼きなんかも発売してます。ほかにもおもしろいアイスなどがあるのですが、それはまたの機会に。
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「私らあ、これしかできませんき。頭を使う仕事はようせんきねえ」。
たぶん謙遜でしょうが、先に紹介したイモモチの取材で話をうかがっている時、桑尾万寿喜さんはつぶやきました。私が「ほう、ほう、すごいですねえ」とあいづちをうっていたので、照れたのかも知れません。
けんど、桑尾さんに限らず、みなさんすごい。とにかくよく働く。休んでないんじゃないかと思うくらいです。桑尾さんは78歳ですけど、いちの当日は明け方からおもちを作り続けています。
さすがに「体はしんどうなってきました」とはいうものの、おもちやおはぎ作り以外にも農作業とか、漬け物作りにも熱心です。
私が78歳になった時に、とても桑尾さんの仕事量をこなせるとは思いません。いや、今でもできるか、どうか。
とにかく若い時から働き詰めで、体が慣れていることもあるでしょうが、その根気と体力たるや、驚嘆するしかないです。
「頭を使ってない」なんてとんでもない。あのイモモチやおはぎ、漬け物ができるまで、どれだけの工夫と創意、努力があったことか。そんなことを思いながら、イモモチやおはぎをありがたくほおばってます。
それにしてもうまい!
【写真】きなこをこねる桑尾さん
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街路市の店主さんは、農業をしている方が圧倒的に多いのですが、よく聞く言葉に「農業は毎年1年生」があります。
農業は毎年同じ条件が違います。例えば米作り。成人してから60年できるとして、60回しか機会がないということです。10歳の子どものころからずっと稲作に携わったとしても70回しかできません。
工業などに比べて収量の予想が立てにくい。「おてんとう様」相手の仕事はリスクも多いんです。気候変動によって不作、豊作が変わる。風水害の影響で、苦労して育てたものが一瞬にしてだめになることもある。そんな時はぼうぜんとして「泣きとうなる」と、話をしてくれた女性がいました。
そういった環境に長年生きているので、人間が鍛えられるのでしょうね。
労多いこの仕事をなぜ続けるのか。ぶしつけな質問をすると、「自分が育てたものが、実りをつける時のうれしさが何にも代え難い」という答えが帰ってきました。自分の意のままにならないことが多いだけに、「作品」を作り上げた時の喜びが、仕事を続けさせる原動力になっていると感じました。
【写真】毎年、毎日、同じ条件で作れることはないから「農業は毎年1年生」
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街路市を回っていると、以前より特に季節感を感じるようになりました。野菜、果物の彩り、におい、気温、風…。何か、以前もっと身近だった「旬の感覚」がよみがえってきたような気がします。
私は土佐清水生まれの吾北村(現いの町、映画「絵の中のぼくの村」の舞台)育ちなのですが、子どものころは、もっと寒さは肌が痛いほどだったし、夏の太陽はもっと鮮烈だったような記憶があります。今と比べて自然の中に身を置いていたせいでしょうか。思えば幸せな少年時代だったと思います。
それが、冷房暖房に囲まれた生活、自然に接する時間がごくわずかになってくると、何か肌の上に薄い皮膜(ひまく)ができているようなもどかしい感覚がありました。それが少しですけど、薄らいだような思いがあります。
それが、街路市の中にいる効用でしょうか。おじちゃんやおばちゃんや並べられた旬のものの発する「気」のようなものが自分を活性化してくれているように思います。命のエネルギーを感じさせてくれる街路市に感謝!!
【写真】旬の感覚をよみがえらせてくれる街路市
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日曜市で取材していて好青年に出会いました。サンフランシスコ在住の安達真行さん(22)。前線基地のテントでいろいろとお話を聞くことができました。
彼は8歳まで日本で過ごし、その後アメリカ暮らし。ご両親は日本人で愛知の出身だとか。「なぜ日曜市に?」との問いには、「歴史が好きで、一度高知に来たかった」とうれしい言葉をいだたきました。
サンフランシスコで法科大学院(ロースクール)に通っており、半年に1度は日本に来ているそうです。当たり前ながら、日本語は完璧。司馬遼太郎さんの歴史小説もよく読んでるそうです。
龍馬の誕生した家の記念碑を見たり、龍馬の生まれたまち記念館や桂浜の龍馬像、龍馬記念館を回るという龍馬ファンでした。
JRパスを利用して全国各地を回っているそうで、さすがはアメリカで育つと活気があります。最近の日本の若い男性はあまり旅行をしなくなっていますから、安達さんに比べるとちょっと心配なんですけど。私は人生において、旅行が視野を広くするのにとても役立つと思っているので。
「アメリカでしかも弁護士を目指すんだったら、自己主張が強くないと、いけないのでは?」と水を向けると、「あまり自己主張をするのも考えすぎ。日本人は引っ込み事案と言われているが、謙虚な美徳もあります。謙虚さを持ちつつ、自分を貫いていきたいですね」と、話してくれました。
前途洋々とした好青年。また高知に遊びに来てくださいね。
【写真】「謙虚さを保ちつつ、自分を貫きたい」と話す安達さん
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きょうはクリスマスイブ。
昨日の日曜市は3連休の中日だということもあって、多くのカップルを見かけました。
市(いち)をぶらつきながら、あれがいい、これがいいと相談。クリスマスプレゼントに街路市の商品を選ぶとは、なかなかお目が高い。なんせ、日曜市は「ないものがない」市と呼ばれてますから。
実際、かわいい小物から、袋、洋服、アクセサリーに至るまで、クリスマスにぴったりの贈答品がそろってます。オーダーメイドもできますしね。
道行くカップルは幸せそうで、こちらも幸せな気分になります。
でも最近、というかここ20年ばかり、クリスマスを一人で過ごすのは「寂しい」とか「情けない」という声をよく聞きます。でも聖夜を一人で過ごすことは、そんなに良くないことかな?
山下達郎さんが歌う「クリスマス・イブ」はこの時期の定番ソング。「♪きっと君は来ない。一人きりのクリスマスイブ」のフレーズで有名です。もうおよそ四半世紀前に作られたこの曲。ずっと人気を保っている背景には、こういった経験をした人がいかに多いかを表しているように思います。
しんしんと冷える夜、つらく孤独なイブを過ごした記憶。この記憶は、イブを2人で過ごすことができるようになった時、貴重なものとなることでしょう。過去の痛みが、相手を大事にする心につながるのではないでしょうか。
なんか、センチメンタルになってしまいました。似合わんなあ。まあ、イブですからお許しを。
【写真】手をつないで日曜市を散策するカップル。お幸せに
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私がよくお寿司を買っている今井美弥子さん(日曜市1丁目北26番)=近日、「食べてみました」で紹介します=のところでは、気温が上がる時期の6月から9月まではお店を出していません。
その前後でも、アイスボックスをかまえたり、あたたまらないようその上に反射板をおくなど、工夫しています。
ほかの店でも、早く傷みそうなものは、気温が高い時期にできるだけ日陰においたり、冷やしたりしています。
前にも書いたとおり、一度評判を落とすと、もう二度とお客さんが来てくれず、店の死活問題になることを知り抜いているからなんですね。
もちろん、せっかくなじみになってくれたお客さんの体を気づかう気持ちが一番であることは言うまでもありません。
今日もグリーンロードで特設テントを開いています。テントに居たら、声を掛けてくださいね。
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先日紹介したみっちゃんちのパンは無添加ですから日持ちがしません。でも長持ちさせるための裏技があることを聞いてきました。
主婦の方には常識かも知れませんが、買ってきてすぐ冷凍すること。そして食べたい時に戻す。そうすれば、傷むことはありません。
「買ってきてすぐ食べる、五感を大事にしましょう」といってたことと矛盾するようですが、文明の利器の使えるところは徹底的に活用しましょう。これができるのは、現在の冷蔵庫が進化したからです。
このことをお客さんに教えてあげてから、みっちゃんちでは、パンをふだんより少し多く買ってくれるお客さんが増えたそうです。
まあ、あんまり街路市で買ったものを冷凍しすぎると、おばちゃんたちに会いにいく楽しみが減るってことも言えますね。
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いつまでもカビがはえない、あるいは長くおいておいても腐らない食品って不自然だと思いません?
でも世間では、傷まず、ずっと柔らかいままの食べものが、支持を集めているように思います。何らかの添加物が入っている可能性があるのにね。
食は、人の体の組成物を作るもので、私たちの血となり肉となるものです。長く健康でいられるか、病気になるかは、毎日の食にかかっています。
健康食品がブームですが、きちんとバランスを考えて、きちんとしたものを食べていたら、体に必要な成分は自然に取り入れられるはずです。
昨今の健康ブームの背景には長寿社会を迎えて、健康に長生きしたい人の増加があります。サプリメントを取り、運動するのもいいですけど、案外、食について無とん着な人が多いように思います。
もっと食材選びに時間と労力をさいてもいいのではないでしょうか。高知市街地周辺の方は自転車をこいで、街路市に行ってみましょう。運動にもなるし、作っている人が信用できるかどうか、自分で判断ができます。
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だいたい傷んでいるかどうかは、においをかいだり、食べてみたりしたら分かります。においがおかしければ、食べないし、いつも食べ慣れているものは、口に入れたら変化が分かります。
確かに賞味期限をごまかす企業は許せません。でも、われわれ消費者も、安心して食べられる基準を賞味期限に頼りすぎてはいないでしょうか。
においをかぐ、食べてみる、触ってみることで判断する感覚が、生活が便利になることで、相当衰えているのではないか。そんなふうに感じます。
街路市で売っているものは、一部のものをのぞいてそんなに日持ちしません。いちで旬の食材を買って、日を置かずに食べる。こういった食生活を長く続けると、健康を長く保てるような気がします。
いちのおじちゃん、おばちゃんたちが、食べ方やいつまでに食べたら安全かということはきちんとアドバイスしてくれますし。
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対して、街路市では、なじみのお客さんは少人数ですが、味に敏感です。ですから味が変わったり、おかしなことをしたらすぐ分かって、離れていってしまいます。お客さんとじかに接しているために、商売を続けていたかったら、お客さんを大事にするしかないということが骨身にしみて分かるんですね。
それと、お客さんに教えられることも多いそうなんです。店に並べている品物の料理法などを店主さんが教わることもしばしば。調理法を店主自身が試してみて、おいしかったら、それをまたお客さんに伝えるという良いサイクルができています。
さらに味についての感想を聞くことが、商品の品質改善に役立ちます。「ちょっと辛すぎやせん?」「もう少し濃い味の方が私は好きやねえ」「この白菜、甘みが足らん」といったお客さんの意見を集約し、次の製品製作に役立てる。
最近は商売にいて、マーケティング(市場調査)などという難しげな言葉をよく使ってますが、街路市は300年前から、市場調査をやっています。
直接、自分のところの商品を食べた、使った人の声が聞こえる街路市は店主さんにとっても勉強の場なんですね。いわばお客さんは先生なわけで、大切に扱わないはずがありません。
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先に示した偽装の温床になっていた「規模拡大の誘惑」からは遠いところにあります。
ある商品、あるブランドが人気を呼ぶ。利益が拡大する。するともっと利益を得ようとするのが商売の宿命です。そしてその商品をたくさん作ると利益がもっともっと増えて大企業に。
この成功の法則で、日本経済は脅威の成長を遂げました。ただこの法則は工業化には適しているものの、食品についてはどうでしょうか?もちろん食品を大量生産する企業の中には良心的なところはあるし、品質保持に全力を尽くしている会社もあります。
でもやはり大量生産、規模拡大を目指した省力化、機械化は、食品添加物の問題に示されるように、消費者の健康と味ということを考えると問題が発生しやすいように思います。
小さい規模でいると、製品の管理もしやすいし、何より「手作り」がまだ間に合います。「船場吉兆」の失敗の第一原因は、手を広げすぎたことにあります。利益はほどほどでも、顧客の信頼を時間をかけて固めていく方が、結局長続きすると思います。
街路市を訪れてみてください。「手作り」の小さくてもキラリと光る店がたくさんありますから。
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街路市のおばちゃん、おじちゃんにあたってみると「確かにもうかった方がいい」とはいいますが、その一面で、自分ところの商品を買ってくれたお客さんの喜ぶ顔がみたい、近所の人たちとの交流が楽しみという人が多いです。
お客さんの喜ぶ顔が見たいという意識があると、自分の作る商品に手抜きはできません。ましてや、客を裏切る行為はできるわけがありません。
土佐の街路市が細々でも現在まで成り立っている理由は、なじみ客との深いつながりと信頼関係があるからではないでしょうか。毎週、お客さんと店主が顔を合わせて話をしていることがその背景にあると思います。
もちろん楽しみだけでは、商売は成り立っていきません。でもお客さんの喜ぶ顔を楽しみを大事にする心が、商売のもっとも大切なことではないでしょうか。
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偽装牛肉、賞味期限のごまかし、産地の偽りと、今年は特に、食に関する不信と不安がクローズアップされました。
すべての偽装、ごまかしに共通するのは1利益至上主義、2規模拡大の誘惑、3「これぐらいなら分からないだろう」という消費者の見下しです。
こういうことをやっていると、一時的には利益が上がるかもしれませんが、結局は不正が明らかになって企業のブランド価値を落としてしまう。信用回復に多大な労力と経費がかり、元の売り上げ水準まで戻すのに長いの時間がかかります。
利益追求にしろ、規模拡大にしろ、やはり急ぎすぎはよくないと思います。いいものを作って、そのよさをじっくり浸透させていくことは遠回りのように見えますが、実はお客さんの信頼を得る本道で、近道ではないでしょうか。
街路市を回っているとそう感じます。多くのお店が上に挙げた利益至上、規模拡大、消費者の見下しから対極的な所に位置していますから。
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軟らかいオイモのモチの弾力がまたいいんです。あんことのハーモニーがたまりません。イモモチを食べたことのない知り合いに勧めてみましたが、一口でこの味のとりこになってしまいました。
このイモモチ。万寿喜さんが市の当日の未明から起きだして、ご主人の貴樹さんと一緒に作業をしています。一つ一つ丁寧に、丁寧に作っている姿を見て、胸がちょっと熱くなりました。
やはり、気持ちを込めて作っているから、これほどおいしいんですね。きなこをちょっと鼻につけて、懸命にきなこをこねている桑尾さんの姿は美しかったです。
【写真】口の中でとろけるおいしさのイモモチ
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先日、「生産現場をたずねて」の取材(近日公開、こうご期待)で高知市鏡のみっちゃんち(和田満代さん=日曜市200番、木曜市98番=宅)にうかがってました。
みっちゃんちの商品は、ムシパンが主軸なのですが、店頭でのバリエーションの多さには驚かされてしまいます。
その中から、ヨモギ、ニンジン、カボチャのパンをいただいてみました。ふくらし粉と小麦粉以外は、何にも入れていないので、すぐ固まってしまうのが難点なんですが、考えてみれば、置いていて、長いことふわふわのままのパンと言うのは不自然ですよね。
作って1日も立たないものを持ってきているので、鮮度は抜群。その日のうちに食べてしまえばいいんです。
柔らかさも十分のうえ、中に入っているアンコがおいしい。自然の甘さで、口に広がる甘さがなんとも心地よい。さすがにことことかまどでたいて作っているだけあります。
その上、上の3種類のパンの中には、サプライズが…。中の一つにおイモが入っていて、パンの生地とすごく合ってるんですね。みなさんも一度お試しください。
【写真】アンコがおいしいみっちゃんちのムシパン
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街路市の出店者の一人、山中明子さん(日曜市389番、木曜市27番)には、ブログ「日曜市で会いましょう!」で日ごろからお世話になっています。
その中で山中さんが作り方を書かれているドングリの豆腐「カシ豆腐」を彼女からいただきましたので、食べてみました。
ご丁寧に、ぬた(白みそにニンニクの葉を入れたもの。写真のように緑色をしています)も入っていました。山中さん、ありがとうございます。
一見、色からするとコンニャクみたいですが、コンニャクほどの歯ごたえはなく、ふわふわプリンみたいな柔らかさ。これにぬたがすごくよくマッチするんですね。ぬたの味が口の中に広がって、うーん美味。するすると気持ちよくのどを通っていきました。
このカシ豆腐は、伝統料理なのですが、最近はあまり目にする機会がありません。たぶん食べものがあまりない時代に考えられたのでしょうが、先人の工夫には頭が下がります。なんとかこの味を伝えていってほしいです。
ちなみにカシ豆腐は、山中さんのお店では売り物にはしていません。興味ある方は、山中さんのブログを見て、それでもよく分からない方は、お店を訪ねてみてください。親切に教えてくださいますよ。
【写真】緑色のぬたがマッチするカシ豆腐
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サラリーマンに比べて、第一次産業の周辺の人たちにきれいな顔が多いもう一つの理由は、対人関係のストレスが少ないせいではないでしょうか。
もちろん、おじちゃん、おばちゃんたちも家族や友人関係で悩むこともあるでしょうけれど、「職場」の周辺が自然であるのと、人間の集団であるのとでは、ストレスは段違いだと思います。
台風、地震、大雪など自然は時には猛威をふるいますが、小鳥の鳴き声、緑、風、海の音など、人の精神を落ち着かせてくれるものがたくさんあります。
ところが、周囲が人間の集団だと、気疲れすることが多いんですね。周囲と円滑にやっていくためには、どうしても妥協や我慢を強いられます。まあ私は鈍感な方なので、人間関係で悩むということは少ないですが。
長年サラリーマンをやっていると、どうしてもその精神的な疲れが顔に出てくるような気がします。
自然の中に身をおいて、少人数とか一人で仕事をしていると寂しいのではないかと思われる人がいるかもしれませんが、そうではないんですね。風や雲の流れ、木々のざわめきなど自然は多くのことを語りかけてきます。
やはり人間は自然の中にいる方が「自然」な自分に戻れる気がします。やはり、サラリーマンも時には大自然の中に身を置いて、大地や宇宙の「気」を感じなくてはね。そう心掛けることが、顔をきれいに保つ秘けつだと思います。美白やエステなんて関係ないって。
もう一つ効果的な「精神エステ」の方法は、自然の気をいっぱいに浴びた街路市のおじちゃん、おばちゃんたちの笑顔に接することです。
鍋島和彦
【写真】 空気もおいしい街路市の店主さんの「職場」
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一昨日の「出店」では前週に引き続き、「日曜市ニュース」と「とさあち」PR用パンフを路上で手配りしました。
「日曜市ニュース」は、旬の野菜、特売情報、高知県外から来たお客さんのインタビューを早朝に情報収集し、それをパソコンで編集、A4版の紙にまとめています。少しでも高知県内、県外の人が日曜市、街路市に関心を持ってくれたらいいんですけどね。
それはさておき、スタッフの一人のうら若き女性は、手配りが初体験。受け取ってくれない人がいて、ショックだったそうです。「路上でティッシュやチラシを拒否される時の渡す人の気持ちが、多少なりとも分かった。今度からはいらない場合でも丁寧に断ろう」と話していました。
面の皮が厚い私なんかは「歩いている最中の人はパンフを受け取らないのが当たり前」という考えで、配っていますので、ほとんどこたわん(こたえない)のですけど、それでも受け取って、しげしげと読んでいただくとうれしいですね。
パンフを受け取っていただいた方々、気配り本当にありがとうございます。その上、こちらにアクセスしていただいて、感謝、感謝です。
鍋島和彦
【写真】手配りした日曜市ニュース
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ということで、その反省に立って、今回は防風用シートを一枚増強…といっても四方のうちの2カ所だけおおいをつけただけなんですけど。それでもずいぶんと寒さが違いました。
その上についに最終兵器(兵器か?)の登場。なななんとストーブが入りました。暖かいなあ。お客さんもちらほら訪れてくれました。みなさんも、日曜市に来ることがあったら、ぜひ遊びにきてください。暖かいお茶を用意してますので、歩き疲れた体を暖めてください。来週はコーヒーかもしれません。こうご期待!!
いろいろ話を聞き回っているので、席にいない時には、時間がある時には、休憩所として使っていただいて構いません。勝手にお茶を飲んでいただいても、けっこうです。
昨日は、お客さんのためにおいしいチョコレートを用意していましたが、席を空けている間にいつのまにかなくなっていました。どなたか知りませんが、食べていただいてありがとう。またいらっしゃってください。今度はお話をしましょう。
鍋島和彦
【写真】寒さの中の最終兵器ストーブ。あったかかったあ~
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一つには、農業に携わっている方が多く、自然を相手にしているからではないかと思います。
まず空気がいいところが多いだろうし、自然の中で動いていると、体にいいことは間違いないですよね。
それと、作物を作る環境は毎年変わります。気温の高低、風の強弱、台風が来るか、来ないか、洪水の場合もある。
農業をなさっている方々は、毎年気候変動を予想しながら苦労して作付けをなさっていますが、実際にどうなるか、予想するのはなかなか難しいようです。
ですから成り行きにまかせなければしょうがないところが出てきます。取材していて、みんな大自然を前にした諦観(ていかん)というか、いい意味でのあきらめの気持ちを持っているように感じました。
「人事を尽くして天命を待つ」と言う言葉があります。精いっぱいやることをやったら、なすがまま、あるがまま。この精神が農業をやっていると自然に身につくのではないか。それが風格となって、顔に現れるのではないか。そんな気がしています。
さて、きょうは日曜市、またまたテントを張りに出掛けます。
鍋島和彦
【写真】当たり前のことですけど、農業はいつも自然と向き合ってます
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土に生きて、一生懸命ものづくりをしている顔の人っていうのは、サラリーマンの顔とちょっと違う気がします。
サラリーマンでも懸命に仕事をしている人、ものづくりに励んでいる人は、いい顔をしていますが、やはり、街路市の店主さんたちとは異なっているように感じます。
農業、漁業、第一次産業周辺に携わっている人の顔の特徴としては、まず長時間日光に当たっているから、顔の色が黒くなります。それと紫外線を多く浴びているせいで、年を取るとしわが多くなります。
UVカットなんて考えてたら仕事になりませんからね。
農業をしている人の顔がすべていい顔をしている、なんてことはいいませんが、少なくともサラリーマンよりは、きれいな顔が多いような気がします。思いこみかもしれませんがしわすらも美しい。
街路市のおばちゃん、おじちゃんの顔にたくさん接することが多いこのごろ。「何十年後かに、あんないい顔になりたいなあ」なんて、あこがれたりすることがあります。
でも、鏡に映して自分の顔を見ると、その道の遠さにためいきが出ます。
鍋島和彦
【写真】これぞ土に生きてきた顔です。いい表情ですよねえ
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「いちの土佐」の取材で店主さんの顔をアップで撮影させていただく時、いつも言われるのが「きれいにとってよ」。店主さんは女性の方が圧倒的に多いんですよねえ。
こちらのカメラの腕もありますので、そうそうご本人に満足のいく写真を撮影することができません。
この前は、「朝一番に来てくれたら(写真撮っても)かまん(かまわない)。もう一回来て」と言われてしまいました。なぜかというと、朝はまだ化粧が落ちてないから。お客さんの相手をしてると汗が出てきて化粧が落ちる。忙しくて化粧直しをする暇もないんですね。
翌週朝一番で駆けつけると、きっちり化粧をして、服装も心なしかあでやか。街路市は60代はまだ若手。70代、80代から90代の方までいらっしゃいます。「やはりいくつになっても女性は少しでもきれいに写りたい、見られたいんだなあ」とほほえましくなりました。
でもね。ファインダー越しにのぞくおばちゃん、おじちゃんは、「はっ」とするほど美しいです。美人とか男前とか顔かたち関係なしに、風韻(ふういん)を持つきれいさなんですね。
【写真】どうです?この笑顔。美しいでしょう?
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土佐の街路市特集「いちの土佐」を開設してから1週間余り。温かいメッセージをいただきました。
メッセージをいだたいたのは「生産現場をたずねて」でお世話になった、吉本幸司さんのブログからです。吉本さんの店はおじゃこや干物を中心とするお店。お母さんのゆう子さんと一緒に、日曜市(172番)、火曜市(60番)、木曜市(61番)に出店されています。
幸司さんは、祖父の中田遊亀さん、祖母の陽子さんとともに、釜揚げのちりめんじゃこを作っています。すべて手作りで、たいへんな手間を掛けて、お客さんのために安心、安全なものを産み出そうと、毎日努力しています。
味と品物の良さは各曜日市での人気ぶりを見ても分かります。ほとんどお客さんが途切れることはありません。
毎日のちりめんじゃこ作りや店の運営で忙しい最中、幸司さんは、中田遊亀商店のサイトを立ち上げ、インターネットでの販売も行っています。
全くのゼロからの出発。ただ、彼はこれまでITや印刷の仕事に関わったことがあり、その経験を生かしてページデザイン、SEO対策(どうすればページが読まれるか)などすべて独力で創意工夫をして成果を上げています。
それにしても日中の仕事だけでもたいへんなのに、夜遅くまでIT対策をしている姿には頭が下がります。
お店にとって、きちんとしたもの作りをすることがまず一番大事なことであることは言うまでもありません。それに加えて将来を見すえ、効果的にアピールする方策まで考えている。
こんな若者を街路市の中で発見したことは衝撃でした。そして、後継者不足に悩む街路市で、希望の光が少し見えた気がしました。
【写真】ほとんどお客さんが途切れることがない吉本幸司さんのお店
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前回街路市の出店者が減っているという話をしました。出店者もなじみ客も高齢化しています。後継者不足は深刻です。
加えて、お総菜屋さんが増加。近くのスーパーで買い物をした方が便利でしょうし、共働きの夫婦は、なかなか食事を作る時間もないでしょうからね。
でも、ちょっと待って。「食」って、命の基になる最も大切なものではないでしょうか?もっと私たちの体を作る食材に関心を払ってもよいのではないでしょうか。
最近は量販店で、生産者の写真を掲げたり、「どこそこのだれだれさん」が作ったという表示も見かけるようになりました。
しかし、「顔が見える」という点では、生産者と直接話ができる街路市にまさるものはないと思います。
「おばちゃん、このダイコン、どうやって作りゆうが?(作っているの?)」「イタドリはどういうふうに食べたらおいしい?」と店の人に聞いてみてください。
きっと懇切丁寧に教えてくれるはずですよ。
鍋島和彦
【写真】お客さんに笑顔で応対
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昨日、「臨時」の店について書きましたが、街路市については、正式出店する際に、「臨時の店」として登録しなければなりません。
そして、毎回出店していると、正式店として店番号がもらえます。日曜市など、よく臨時の店を見かけますが、定時に出てきて、休んでいる店があったら、そこへ入る。
皆勤賞がポイントで、雨の日でも風の日でもとにかく、まめに店を出すことが大事になります。ある程度の期間、出店し続けると、正式店に昇格です。
日曜市が活気がある時には、なかなか正式店になれず、10年間「臨時」のままでがんばったという人もいます。
しかし、最近は出店者が少なくなってきて、比較的正規の店番号をもらうのが簡単になったそうです。これは店にとってはいいことですが、「市(いち)の活気」という点では喜ぶべきことではありませんね。
鍋島和彦
【写真】高知市役所からいただいた臨時の店の登録用紙。出店番号のところに「臨」の字が見えます
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昨日の日曜市への「出店」。分からないことだらけで緊張していましたが、なんとか無事乗り切ることができました。
何よりもうれしかったのは街路市の氏名と出店番号を書いてある黄色い紙を高知市役所からいただいたこと。
出店番号のところには「臨」(臨時)の印が押してあり、「市(いち)の情報発信基地」と書かれています。店主さんたちが持っているこの紙、ちょっとあこがれてたんですよねえ。
僭越(せんえつ)かも知れませんが、「いちの仲間」として認められたようで、ありがたかったです。
朝は慣れないテント張りに一苦労で、二人掛かりでなんとか組み上げました。それから、市の話題を拾って、それをA4版ミニ新聞「日曜市ニュース」にまとめました。午後からはそれと「いちの土佐」のちらしを道行く人に配ってアピール。受け取っていただいた方々、ありがとうございます。
午後4時に撤収。じゃばら式のテントがなかなか縮まらずあせりましたが、仲間の協力で収納を完了しました。
店の人たちはテントの組み立てから、撤収までのたいへんさが多少なりとも分かった気がしました。何事もやってみるものですね。
来週もまたグリーンロードにテントを立ててますので、お時間のある方は遊びにいらしてください。取材やトイレに行っていてだれもいない時は、いすに座ってお待ちいただいてもけっこうですよ。
来週寒くならないといいけどなあ。
鍋島和彦
【写真】グリーンロードに設けられた情報発信基地のテント
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きょうは、日曜市に「出店」を出しています。「いちの土佐」の情報収集前線基地ということで、追手筋のグリーンロードに特設テントを設置。ここを基点に、旬の季節ものや、トピックなどをリアルタイムで情報発信しちゃおうという試みです。
モバイルのパソコンも持ち込んでいますから、「いちの土佐」のデモストレーションをして説明したりしたいと考えてます。市の出店者のみなさんは60代以上の方が多いので、あまりインターネットで見るということに慣れてらっしゃらないのですね。
ですから、お店にうかがって、「いちの土佐」の趣旨を説明しても今ひとつ理解してくださらないんです。きっと実物を見せれば少しは納得してくれるんじゃないでしょうか。
お時間があれば、いらっしゃってくださいね。利用者との交流の広場にしたいとも思っていますから、お気軽に声を掛けてください。
何にしても初めてなので、どうなりますことやら。どんな様子だったかは、あす、お話しします。
鍋島和彦
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街路市の店主さんたちの悩みは、自分が持って行く商品がどれだけ売れるか、予想がつかないことです。
それぞれが品ぞろえに個性があるのですが、季節、気温、品物の相場などから、事前に予測して持って行く品物の量や種類を決めます。
予測がぴったり当たって帰るまでに完売、というわけにはなかなかいきません。どうしても余りものが出ます。取り扱われる商品は日持ちがしないものが多いので、持って帰るわけにもいかない。
そういう時、となり近所同士のお店で、時ならぬ物々交換が行われます。「このおもちが余ったき(余ったから)、持って行きや」「悪いねえ。ほいたら、代わりにダイコンを取っていって」。
そんな会話がそこかしこで始まります。品物を無駄にしない有効活用。でも、全部売れたら一番いいんですけどねえ。
みなさんも一度、閉店間際に行ってみてください。売れずに持って帰らなければならない品物は、店主さんがおまけしてくれるかも知れませんよ。
鍋島和彦
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