
2008年3月アーカイブ
きょうの日曜市は前週に引き続き雨です。田植えシーズンとも重なって、出店者も少なめでした。
でも、それにも関わらず、お客さんは多かったです。高知県外観光客と思われる方々を多くお見かけしました。
きょうは例によって、日曜市ニュースを午前中に作り、昼に配らせていただきました。
うれしいのは、受け取ってくれる人が増えたこと。たいていの方は、「日曜市ニュースです」と言って配ると笑顔で「ありがとう」と手にとってくださいます。ありがたいですね。
特にきょうは雨で、かさと荷物で両手がふさがっているのにです。
ニュースを配り終えてふと見上げると、サクラが咲いていました。目に鮮やかなピンク。
おなじみのおばちゃん、おじちゃんと会話を交わし、サクラを愛でる。なんて幸せな一日なんでしょう。
【写真】雨の日曜市(上)と雨の中に咲くサクラ
※日曜市の取材と接待用テントは先日の強風のため壊れ、現在まだ復旧の見通しが立っていません。訪ねていただいた人にこの場を借りましておわび申し上げます。
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光を当てる人といえば、山本周五郎の「さぶ」(新潮社文庫)の主人公、さぶが思い浮かびます。
江戸時代のふすま職人の話なのですが、さぶはお人よしで、人を信じて裏切られてばかり。そのうえ、腕の方は不器用で、ずっとのり作りしかさせてもらえません。
さぶと、優秀な職人、栄二の友情を軸に、石川島人足寄場(「鬼平」こと長谷川平蔵が作った犯罪者の更生施設)を舞台の中心にすえて物語は進みます。
男前で、腕がよい栄二が話の中心なのですが、どんな状況になっても栄二を見捨てず、周囲のために尽くすさぶの行動と人を憎むことを知らない無垢(むく)な心が、徐々に読者の胸にしみてくる見事な構成です。
昔から二人と親しい小料理屋のおのぶが栄二にいうセリフが忘れられません。
「栄さんが、職人として立ってゆけるのは、幾人か幾十人かの者が陰で力を貸しているからよ。世間から、あにいとか親方とかって、人に立てられていく者には、みんなさぶちゃんのようなひとが幾人かついてるわ」
主人公の「さぶ」は「メイン」に対する「サブ」から付けられたという話を聞いたことがあります。世の中は無数のさぶによって支えられているんですね。
本を初めて読んだ若い時には、栄二にはなれなくても、ひょっとしたらさぶにはなれるんじゃないかと考えました。でも、年を重ねるごとに、さぶの背中がどんどん遠くなっていくような気がしています。
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つ
きょうの「ちりとてちん」では、主人公の清美が、オープンなった常打ち小屋で、初めて思い出の落語「愛宕山」をかけ、拍手喝采を受けた後、落語から身を引く決意を公にします。
清美は故郷の小浜を出る時に、「毎日変化のないおかあちゃんのようにはなりとうないんや」と母親にいって、大阪に出てきます。
でも、大阪に出てからの風雪を経て、やっと母親のすばらしさに気付く。いつも家族のことだけ考えて、自分のことは後回しで明るく、生きている。清美は「私もおかあちゃんのようになりたい」と落語家のおかみさんとして生きる道を選ぶようになります。
お母さん役の和久井映美さんは清楚な娘役を演じてた昔からファンですが、明るく、楽しく、情があって、ちょっと天然ぼけで面白い母親役を好演していました。ちなみに、お父さん役の松重豊さんも昔から大好きな役者さんです。
清美はずっと主役になれない劣等感にさいなまれていましたが、改めて落語家に照明を当てる(光を当てる)役も大事なものだと気付く。
そうですよね。主役やプレイヤーの周囲には、それを支える人たちがたくさんいる。
その人たちの人生も大切で、大事なものです。
食卓に出てくる食べ物は、何もいいません。けれど街路市のおんちゃん、おばちゃんを始め、調理する人らたくさんの人たちの手に支えられて、目の前の料理がある。昔の人はきちんとこれが分かっていたから「いただきます」の言葉を「発明」したんでしょうね。
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つ
毎日、楽しみに見ていたNHKの連続テレビ小説「ちりとてちん」が、フィナーレを迎えようとしています。
この「ちりとてちん」。関西の落語と若狭塗り箸をベースに、笑いあり、涙あり。笑わせて泣かせる手法が絶妙で、密かに連続テレビ小説の中では、一番面白いと思っています。
真剣な話になっても、どっかで、ツッコミを入れる人が必ずいて、いつも吹き出してしまいます。悲しみにくれても、笑いを入れるので、よけいしみじみと悲しくなる。近ごろこんなドラマに巡り会ったことはなかったので、本当にツイてました。
落語、塗り箸とも伝統のものですが、ドラマのテーマの一つが「継ぐ者」です。
少数ではあるけれども、伝統あるものの良さに目覚めた若い人たちが、数々の困難にぶつかりながらも、はるか昔からそれをつないで来た人に思いをはせ、自分もその流れの中に身を投じようとする。
考えてみれば、どんな分野でもこれはあてはまりますよね。日曜市を初めとする街路市も後継者不足が深刻ですが、先日、オーガニックな土曜市に行っていて、ちょっと光が見えた気がしました。
土曜市に出店している人は若い意欲的な人が多い。消費者とお客さんが直接触れ合い、安心で安全な食べ物、品物を売り買いするこの街路市の伝統をひょっとしたら、受け継いでくれる人が出てくるんじゃないかと思いました。
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つ
ものの見方をずらし、前向きに生きている人が日曜市の店主さんにもいらっしゃいました。
日曜市1丁目南48番の小山嘉壽(かず)さんです。40数年前に夫を亡くしてから、おしゅうとさん、おしゅうとめさんを送り、2人の子どもを育てあげました。
お金のこと、仕事のこと、家族のことが双肩にかかったため、苦しく「若い時は人当たりがきつかったんじゃないかと思う」と小山さん。
小山さんは60歳を過ぎてから考えが変わったといいます。「あんなこともできて幸せ。これくらいですんで幸せ。気持ちの持ちようで、すべてが楽しゅうなる。すべてがありがたい。腹は立たん」。
この言葉って、斎藤一人さんの言葉そのものですよね。本当に前向きに懸命に生きてないとこういう考えにはたどりつけないのではないでしょうか。
小山さんの笑顔に「突き抜けた」人だけが持つ明るさを感じます。
【写真】「突き抜けた」明るさを感じさせる小山さんの笑顔
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つ
それでツキを手に入れるためには、何をすればいいかというと、これも簡単、「ついてる」を口ぐせにする。これは別に心が伴わなくてもよく、言葉に出すということが重要です。
いわゆる言霊(ことだま)ということで、言っていれば、心がついてくるということらしいです。
でもどんな時も「ついてる」と言うのは、思うほど簡単なものではありません。
例えば、歩いていると上からものが落ちて、肩に当たった。普通の人なら、ここで「ついてないなあ」というところです。
しかし斎藤理論に従う人は「いやあ。頭に当たらなくて幸い。肩でよかった。ついてる」といわなければならないんですね。
つまり、お釈迦様と同じように、どんな場合でも、視点をずらして、幸いなことに目を向け、心を明るくし、「自分の機嫌をとる」ということなんです。
もう一つ、斉藤さんのおすすめとして、「自分の幸せ探し」というのがあります。とにかく、自分の幸せなところをできるだけ挙げる。
空が青くて幸せ。風が気持ちよくて幸せ。よく眠れて幸せ。病気をしなくて幸せ。食事がおいしくて幸せ。日曜市でおばちゃんにおまけをしてもらって、幸せ…。
気分が落ち込む時は、落ち込んだ原因だけに心が囚われている状態になっています。そこで、この自分の幸せ探し。これをやっていると、確かに、だんだん心が晴れやかになってきます。
これも視点ずらし。見方を変えることによって、心を軽くするということなんですね。
斎藤さんはキリマンジャロのコーヒーを飲むときには、育てあげた農家、収穫した人のこと、運送した人のこと、きちんと豆をひいておいしくしたてた人のことに思いをはせて、(これもうろ覚えで正確な記述ではないですけど)感謝して、幸せを感じて、いただける人が「豊かな」人だとおっしゃってます。
つまり、豊かな人とは想像力がある人ということになりますか。
この考えを日曜市に持ってくると、おじちゃん、おばちゃんの作った農作物を、その手間、努力、自分の品物に対する愛着を想像しながら、おいしくいただける人は、「豊かな人」ということになります。
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つ
三たび斎藤一人さんの話題です。
斎藤さんの本の中には、ちょっと不思議な話や少し宗教的かなあと思う話題も出てきます。
ただ「不思議はいいけど、それは2割くらいで。あと8割は仕事に専心したほうがいいですよ」とご本人がおっしゃっていて、不思議の方に流れていくことを戒めています。私は斎藤さんの不思議話は「話半分」に聞くことにしています。
それはさておき、斎藤さんの話というのは根本の部分は、お釈迦(しゃか)様と共通すると思うんです。
先日、ある住職さんとお目にかかった時に、私が仏教の根幹と思っている部分についてのお話しました。その住職さんに賛同していただいたことがうれしかったです。
私は仏教は、ひと言でいうと(素人の解釈で乱暴すぎるのは重々承知の上で)、自分の視点を変えることによって、心の重荷を解くものだと考えています。
うろ覚えで恐縮なんですけど、子どもを亡くして悲しみに暮れる母親に、家々をたずねるようにお釈迦様が説いた話があったと思います。母親が訪問したすべての家では、家族やを亡くしたり、大切に思う人が病気であったりと、何かしら悲しい思いを抱いている。
子どもを失い「この世で一番不幸な人間だ」と思い込んでいた母親はそこで、世間のほかの人々も同じ苦しみや悲しみを抱いていることに気付く。そして、悲哀から立ち上がろうとする人々の姿に勇気づけられる。
お釈迦様は自分の内部だけに閉じこもっていた母親の視点を変え、もっと大きな視野を与えて、母親の心を救いました。
自分の心が持っている視点をちょいとずらす。そうすれば見えなかったものが見えてくる。そして心が軽くなる。斎藤さんも同様のことを本の中でおっしゃっています。(続く)
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つ
日曜市の参加者も出店している「港の土曜市 高知オーガニックマーケット」がきょうから高知市桟橋通6丁目の高知港で開かれています。
有機農法の農産物や本、アクセサリーに陶芸などバラエティに富んだ個性的な店の間を歩くのはなかなか楽しいです。
初日ということもあってか、お客さんでごったがえしていました。中には北海道から来ている方もいらっしゃって、安心、安全な食作り、食を食べようという意識が浸透してきたことを思わせます。
きちんと、座るためのベンチもあり、休んで食べ物を食べることもできます。
街路市は、駐車場がないのが泣き所ですが、土曜市は港なので、駐車場が隣接しているところが、いいですね。
「いちの土佐」の中に、「どきどき土曜市」を設け、また順次、出店者の紹介をしていきたいです。
出店者の農産物は、無農薬、化学肥料なしに挑戦している人ばかりですので、この流れが大きくなっていけばいいですね。長くずっと続けて、出店する人も多くなってほしいです。
【写真】にぎわう土曜市(上)とゆっくり座れるベンチ
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つ
再び斎藤一人さんの本の話。この人の言っていることは変わっていて、自分でも認識しているらしく、「変な人が書いた成功法則」(講談社α文庫)という本もあります。
私は変わった人が大好きなので、私も変わってるんでしょうね。とにかくちまたではやりのビジネス書みたいな難しい話はいっさいなし。
でも、私が深く共感するのは、「自分が売りたいと思って、お客さんを大事にしても、お客さんにはすぐ分かってしまう。お客さんを大事にしてれば、自然に売れ行きが伸びるようになる」という考え方です。
日曜市のおじちゃん、おばちゃんの考え方と同じですね。
いいものを作って、お客さんを大事にしてれば、おのずと繁盛する。しごくまっとうな考え方だと思います。
何か近ごろの商売(ビジネスなんて、気取っていうけど)は売りたい、売りたい、市場調査をしてデータを集めて、ターゲティングをしてなどと、テクニックばかりにこだわって、商売の本道を忘れているような気がします。
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つ
そうですよねえ。本の話題もブログネタになるんだった。ゆりっちさん、ありがとうございます。
私が最近、寝る前に読むというか、ながめているのは斉藤一人さんの本が多いですね。
ご存知の方も多いと思いますが、斎藤さんは「スリムドカン」などのヒット商品を出している銀座まるかんの社長さんで、納税額1位を何回も達成しています。
この人の本は、いわゆる一般のビジネス書とは全く趣は違うんですが、実に面白いビジネス書ともいえます。
「困ったことは起こらない」「過去は変えられるけど、未来は変えられない」「成功に一番大切なことはツイてること」などと、常識の逆をいく言葉が散りばめられていて、何度読んでも飽きることがありません。
中でも私が一番面白いと思ったのは、「何で空中浮遊する人をありがたがるの?地に足を着けて、お米を作ったり、魚を取ってくれている人の方が、ずっとありがたくてえらいよ」という言葉(正確ではありませんけど、こういう内容だと記憶しています)。
まったくその通りだと思いますね。
私はいわゆる「斉藤教」みたいな熱狂的な信者ではありませんが、おっしゃることには、深くうなずけることが多いです。
斎藤さんはマスコミに出ることはありませんが、高知に講演会にいらっしゃた時に、一度だけ生で見たことがありますが、やはりというかオーラが出てました。話もうまいです。いやあ、お話を聞けて、ツイてました。
全国の神社仏閣を回るのが趣味だそうで、南国市の国分寺で、「斎藤一人」のお札を見つけた時には大笑いしてしまいました。やっぱりここにも来てたんだと思って。
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つ
コメントをいただくことは本当にうれしいことです。
同僚で同じくブログを書いているモーニング探検隊のM君と「コメントほしいよねえ」と言い合っている毎日。
ブログを初めて4カ月足らず。それでも少しずつ、コメントをいただくようになりました。
いずれもうれしい励ましや温かさのこもったのコメントで、その一つ一つから、元気をいただいています。
インターネットは、やはり一つ一つが、一人一人がつながっていくメディアだと思います。数多くなくても読んでいただいている人に感謝し、コメントを返したり、返されたり。
そうやって少しずつ輪が広がっていって、やがては大きな流れになるとうれしいんですが。何はともあれ、続けなくっちゃあ。
このところブログを書くのをよく休んでいたので、また続けて書くようにします。楽しんでね。
連続テレビ小説「ちりとてちん」の宝くじが当たった小次郎さんではないですが、「続けてればいいことがあるんやなあ」です。
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つ
もうひとつ幸せを感じたお話です。
街路市の「生産現場を訪ねて」で、出店者のみなさんは、ものづくりでどんなご苦労をされているか、どんな人生を過ごしてきたかを紹介させていただいてます。
ものづくりの過程を描写することによって、きちんとした作り方で食物を提供している姿をお客さんや一般の方に見ていただく。そして安心して品物を買ってもらう。
次に一生懸命生きている、生活をしている一般の人々の姿を記録にとどめたいという目的もあります。
プロスポーツ選手で年棒数十億円を稼ぐ人がいます。人気俳優で、長者番付に乗る人(もう長者番付自体がなくなってしまいましたが)もいます。商売に成功して、大金持ちになった方もいらっしゃいます。
それはそれですばらしいことだけど、街路市のおじちゃん、おばちゃんたちも彼ら、彼女らに負けないすばらしい人生だと思うんです。
ましてや、おじちゃん、おばちゃんたちは私たちの命の基である食べ物を作ってくれている。もう少し、目を向けて、尊敬の念を寄せるべきだと考えるんですね。
「生産現場をたずねて」で取材させていただいた方の一人に先日、「励みになる」と言われました。幸せでしたね。こちらこそ、励みになります。ありがとうございました。
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つ
先週、「耳より情報」と「日曜市ニュース」で紹介させていただいた、日曜市5丁目北387番の和田英美さんのところにうかがったところ、「インターネットのホームページで見て来た」というお客さんがいらっしゃったとのこと。
本当にうれしかったですねえ。
「いちの土佐」を立ち上げてそろそろ4カ月。始めたばかりですけど、やっとネットを見てお店に来た」という人が現れました。作り手の側としては、効果が確認できたことが何よりうれしいです。
それと同時に、やはりネットは一人一人をつないでいって、やがてはそれが大きな流れになるものだということを再確認しました。
和田さん、和田さんのところを訪れていただいたお客さん、本当にありがとうございます。励みになります。
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つ
先日、フログッズというショッピングサイトを運営しているBASARAの田中さんのところへ、お話をうかがいに行ってきました。
田中さんはそのサイトで、F-SPACEというWEBギャラリーを開いています。美術関係者に発表の場を自由に提供して、埋もれた才能を発掘したいという考えからです。
彼女も学生時代、音楽をやっていて、周囲に芸術に携わる人たちが多かったことも、このFーSPACEを作るバックボーンになっています。
話を持ち込んでも、何をやるかをなかなか理解されず、拒否する人もいるそうです。それを仕事時間の制約がある中、自分の足で歩いて、めぼしいと思う人を見つけると、飛び込みで誘ったりもしています。
私も日曜市に通い始めてもう1年以上たちますが、初めのうちは、ネットにお店や人となりの紹介をすることが理解されなくて、断られてばかりでしたので、田中さんの気持ちがすごくよく分かった気がしました。
でも最近は、「いちの土佐」という形ができたので、サンプルを印刷してもっていくと、だいたいの人がその趣旨を理解していただけるるようになりました。
市井で懸命にものづくりに携わっている人たちのことを少しでも世に出したい。一つの農作物を作るための過程や苦労を伝えたいと思っているんですが、正直、伝えきれているか自信がありません。
でもさまざまな人生に触れさせていただいて、協力してくださったみなさんには本当に感謝しています。
なかなか原稿がアップできなくてすみません。
【写真】さまざまな人生に触れることのできる日曜市
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つ
「食べてみました」というより、「ずっと食べています」です!ハイ。吉本幸司さん(日曜市3丁目南172番、火曜市60番、木曜市61番)のところのオジャコ。
ほんとにおかずのない時は、これだけでご飯がすすみます。
もともと薄味党なので、おしょうゆは全くかけていません。それでも釜でゆでられた天然の塩味と、とろけるようなオジャコの軟らかさが舌を堪能させてくれます。
そのまま食べるのもいいですが、私の場合、ダイコンおろしとともにいただくことが多いです。
ダイコンおろしの辛さと、微妙なオジャコの塩味がからまって、なんとも幸せな気分にさせてくれます。
たぶん小さい時から、このオジャコを食べている人は健康で、「骨太」の生活をおくるんでしょうね。カルシウムたっぷりですから。
このところ体調がいいのは、日曜市の食材をよく食べているからかも知れません。
【写真】新鮮でおいしい釜揚げチリメンジャコ
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つ
山中さんのブログの原稿をゲラでチェックしてもらっているのですが、その時、社の封筒に入れて持っていってます。
先日、ニコニコしながら「はい、これ。きれいでまた使えるから」と以前に渡した封筒の束を渡していただきました。
こちらは封筒はすべて手渡したものとばかり思っていたので、びっくりしました。
それとともに、物を大事に使っているお人柄が感じられて清々しい気持ちになりました。
「環境に優しく」などといいながら、資源の無駄遣いをしていたことに気付かされて、恥ずかしかったです。
山中さんは日曜市は母親と親子2代で、たぶんずっと節約や物を大事にする環境で育ってきたので自然にこういうことができるのでしょう。
日曜市、街路市に行くと、何かしら新たな発見があって、興味が尽きません。
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つ
お客さんにこまめに対応し、いつも前向きな姿勢が前面に出ているお店は活気があり、お客さんも多いです。
例えば、おなじみの山中明子さん。明子さんは、高知県外に荷物の発送を頼まれた際には、いつも近況報告や高知の話題を手書きで送っています。
先日、明子さんに来月1日開催される高知市の牧野植物園「五台山花絵巻」のチラシがきれいだから、県外のお客さんに品物とともに届けたいと相談を受けました。
高知の観光に来た場合には、ぜひ見に行ってほしいとの心配り。お客さんのことを考え、さらには、高知の地域振興まで視野に入れている姿に感銘を受けました。
こういった気配り、対応から高知県外にも山中さんの友人の輪が広がり、訪ねてきた人と店の中で談笑する姿もよく見かけられます。
気配り、前向き、柔らかさ、明るい対応、こういった要素が人気のお店には見受けられます。ビジネス、商売の基本だと思います。
【写真】いつも明るい山中明子さん(右)と夫の利彦さん
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つ
日曜市は出店しているお店がおよそ500ほどありますが、はやっているお店とはやってないお店とがあります。
はやっているお店の特徴を一つ挙げると、商品がきちんと整理されていて、見た目にも、おもわず手がでそうな雰囲気を保っていること。
さらに並べ方で「主力商品はこれ」という主張がはっきりしていることです。
品物の配列、ディスプレイもたいへん重要な要素なんですね。
新聞編集も、「きょうの紙面はこれ」という主張、思わず読みたくなる見出し、きちんと整理されたレイアウトが「読まれる紙面」といわれています。
本屋さんはポップによる手書きの推奨文、優先順位をつけた陳列の仕方、カテゴリー分けなども売り上げに大きく影響してきます。
商品を買ってもらう、関心をもってもらうには、デザインが大事なんだということを、日曜市を回っていて改めて気付かされました。
【写真】きれいに陳列された商品
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つ
みっちゃんちのユニークな商品の一例として、ムシパンと赤飯を合体させた「赤飯パン」というべき品物を開発しています。
新商品を開発するとまず市(いち)へ持って行って反応を見る。
「こりゃあ甘い」「塩がきいちゃあせん」。お客さんの意見はさまざまです。その反応を見ながら味や素材の工夫をしていく。
反応が早いのが市の特徴で、「見たことない」と笑って買ってくれた人は、次の週には、その品物を求めて必ずまた来るそうです。
中には、朝買って、その後、「これがおもしろいがよ。うまいがよ」とほかの人を引き連れてきて、自慢するお客さんもいるとのこと。
みっちゃんちにとって、街路市は実際に商品を販売する場所でもあるのですが、アンテナショップとしての意味も持っています。
「ビジネスでは、マーケティング(市場調査)が大事」ということはよくいわれますが、高知の街路市では、たぶん江戸時代から、マーケティングをやっている店があるんでしょう。
お客さんの要望を聞き、即座にそれを取り入れる。そうやってきたお店が長く営業を続けていくんでしょうね。
店や市場が小さくても、小回りが利くメリットを最大限に生かしているみっちゃんちの手法はスモールビジネスをやっている人にとても参考になると思います。
【写真】みっちゃんちの赤飯パン
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つ
街路市、日曜市と言うと製造直売のおじちゃん、おばちゃんたちというイメージが強いせいか、一見、商売人という気がしませんが、どっこいそれは間違い。
細かく見れば、それぞれが商品が売れる工夫をいろいろしており、したたかで、しぶとい商売人の顔が隠れています。
例えば、手作りのむしパンを作り続けているみっちゃんち(日曜市3丁目北200番、木曜市98番)。
人と同じ商品ばかり並べていては売れない。街路市は圧倒的に農産物を売る店が多いので、いち早く加工品を売る事に目をつけたみっちゃんちのお父さん、重幸さんはパンを作り始めました。
確かに街路市でパンを売っている店はほとんど見かけません。
ヨモギ、ニンジン、カボチャなどを使ったパンなどのみっちゃんちの商品はもともとユニークなものが多いのですが、それは数々の試行錯誤から生まれてきました(続く)。
【写真】いつも繁盛しているみっちゃんちのお店
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つ
本物を味わうことの大切さを気付かせてくれた山岡慎一さん(日曜市4丁目北288番)のことを紹介させていただきます。
山岡さんはカズラのバッグを20年以上作り続けています。
もともと絵が好きで、絵筆を取ってから30年以上ですが、カヅラ作品づくりにおいては独学で師匠はいません。
山岡さんは美術作品や工芸作品を見るのが大好きで、京都や奈良の仏像を見て回るのが趣味です。
日課はゴッホや梅原龍三郎ら巨匠の画集を見ること。
歴史に淘汰されて、生き残った名作には、見るべきものが必ずある。名作を見ることによって美的なセンスが磨かれるそうなんですね。
絵や仏像とカズラ作りとは、一見関係なさそうに見えますが、奥深いところで、つながっているようです。
山岡さんのカヅラ作りの師匠は、ゴッホらの巨匠や仏像作りの名工だったんですね。
【写真】山岡さんの製作した仏像
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つ
添加物が入ったものばかり食べていると、味の感覚がまひしてしまいます。
その点やはり、食育が大事になってきます。
日曜市3丁目北189番の弘田和彦さんのお姉さんの根小田佳代さんから興味深い話を聞きました。
小さい時から本物の味に親しみ、名画、いい音楽に触れると、本物の感性が磨かれる。何が本物か見分けがつくようになると言うんですね。
けれど、本当にいいものに小さい時に触れてなければ、本物でないものを本物と思うようになる。親の責任は重大です。
ひょっとすると、最近の日本人の精神のゆがみは、本物でないものを味わっているからではないか。そんなことを考えさせられました。
それにしても、高知の人は幸せです。いつでも市(いち)に行けば、本物の味を見つけることができるのだから。
【写真】「本物の感性を養おう」という根小田佳代さん
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ところでNHKの連続テレビ小説「ちりとてちん」の平均視聴率が過去最低だということがきょうの高知新聞夕刊の記事に出ていました。
意外でした。私自身はこの作品は歴代の中でピカ一だと思ってましたから。
だいたい私が「いい」と思うテレビ番組はヒットしないのですが、今回は世間とのずれを改めて思い知らされました。
株式投資の本を読んでいたら、ある投資の達人の夫妻の好きなテレビドラマはことごとくヒットしないという記述に出会いました。
大衆と別の見方をしないといけないという点では、この夫妻は投資にうってつけなんでしょうが、ことホームページの担当者としては、世間とのずれが心配です。
ただ無理に大衆の好みに合わそうとするのはどうしても性に合いません。たぶん投資の達人は次に来る波を予測できる人だと思うんです。
この人たちの好み、嗜好(しこう)が時間を少しずらすと世間に反映される。
では、今はそんなに受けなくても、やがては自分が良い、本物だと考えるものに、いつかは光があたるかもしれない。
その中の一つが高知の街路市であってほしいと思ってます。
コンニャク、タクアン、オジャコ、イカ、シイタケ、田舎寿司、モチ…。元々日本食党だったのですが、新鮮で旬なこれらの品々は、食べることの幸せを改めて感じさせてくれます。
足摺生まれの吾北村(現いの町)育ちで、こういった食材を食べ慣れていたので、昔の味の記憶が懐かしくよみがえってきます。
最近、吾北村の筒井勝正さん(日曜市4丁目244番)のところに取材に行きました。筒井さんは原木のシイタケ作りにこだ
わっています。そのシイタケはとても肉厚でおいしい。
けれど若い人はあまり食べないというんですね。なぜかというとおがくずの菌床で作るシイタケに慣れているから。
菌床で作ったシイタケにもおいしいものはあるのでしょうが、自然に近い原木シイタケのみずみずしさには、なかなかかないません。もちろん菌床シイタケも量を出荷し、コストを下げる点から言っても、なくてはならないものです。
ただ、たまには、市に出かけていって、自然が育んだ本物の味に接してみてはどうでしょうか。
若い人も原木シイタケを食べ慣るうちに、徐々にその良さに気付くそうです。
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