
2009年2月アーカイブ
なあに、われらの春秋はこれからだ
「侠骨記」の「買われた宰相」(宮城谷昌光著、講談社文庫)より
※紀元前いまから2600年以上前の中国春秋時代の秦の宰相、百里奚(ひゃくりけい)の物語。百里奚は自分を頼むところが強く、諸国をさまよい、仕官しますが、なかなか志を遂げることができません。
とうとう疲れ果て、安定を求めて、苦楽を共にした親友とも別れて、ある国に就職することになります。その国も侵略を受けて、秦の国に送られることに。
秦の国から逃亡し、そこで奴隷にされてしまうのですが、その時70歳。
しかし、秦の国の王様の家臣に百里奚の見識を認める人がいて、結局黒い羊の革5つと交換されて、再び秦の国へ。そこから、運命の扉が開きます。
王に認められてなんと90歳で宰相に。「徳」の政治で、民衆に愛されます。
「激情を抱いて、諸国をさまよった百里奚を、そこまで寛容の人にかえたものはなんであったのだろう。これはもう、時の流れが、彼の不純な感情を浄化し、人や国の栄枯盛衰をみつづけたすえに確立した人格を、洗い出してくれたとしかいいようがない」
「百里奚の前半生は不運続きであったが、いったん幸運をつかむと、こんどは幸運ばかりつづいた」
そして「長生きはしてみるものである」と続きます。
小説を書き続けて、ずっと報われず40歳代後半に世に認められた宮城谷さんだけあって、その筆致は温かく、この作品に特別の思い入れを感じます。
50歳になり、髪に白いものが交ってきて、ずっと一緒だった親友に百里奚が「わしのせいで、あたら春秋を無にさせて(時を無駄にさせて)しまった。すまぬ」と謝ります。
その親友はしみいるような微笑を返し
「なあに、われらの春秋はこれからだ」。
そうです。いくつになっても「これからが春秋だ。これからがおれの、私の時代だ」と信じて生きているときっといいことがあります。
あきらめずに、歩いていきましょう。
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きょうの日曜市はどんよりとした天気。雲が多い割には寒いです。
きょうは日曜市3丁目南の久勝世さんのイチゴ大福ならぬ文旦(ブンタン)大福を取材させていただきました。
地元テレビで放送されたそうで、店開きから1時間ほどで完売。売り切れでも品物を求める方がひっきりなしでした。
このブンタン大福。役得で、いただきました。
あんの中に入っているブンタンの酸味がサプライズ。清涼感もあって、面白い味です。
ところで、話を聞いてる間に、お客さんが訪れ、同じく久さんところの名物のサバずしを指して、お客さんが「これ、おいしいかね?」。
てっきり「おいしいですよ」と応えるかと思ったら、久さんは「『おいしい』とはよういいません。『おいしい』といって売ったことがありません」。
というのも、味覚はそれぞれ。ある人にとって「おいしい」ものが、違う人にとっては「「おいしくない」かも知れない。
安直に自分の商品を「おいしい」とは言わないんですね。その代わり「うちのお客さんはうちの品を喜んでくれる人が多い」とおっしゃってました。
きちんとしたものを作っている人のプライドを感じました。ちょっと「いごっそう」(久さんは女性ですが)なところが、かっこいい。
さすがは日曜市です。
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「意志あるお金」を生み出し、その意志を受け止める
受け皿を市民自らが編み出したのが金融NPOなのだ
「金融NPO」(藤井良広著 岩波新書)
※地域の非営利の事業への融資をするのが金融NPO。投資対象はエコ・環境とか、高齢者対策とか。中には地元の起業支援もあります。
経済環境の悪化で、自治体は補助金が不足ぎみですし、公共性が高くても、営利性が薄い事業に銀行もお金を貸し出しにくい状況が続いています。
そこで金利のリターンより、「社会的リターン」を目指して発足したのが金融NPO。地域の人たちの「意志あるお金」を結集し、地域を豊かにするために、融資する団体です。
日本は1500兆円もの個人金融資産を持つお金持ちの国なのに、それが有効に回っているとはいえません。税金を使う立場の政府も機能不全に陥っている現状ですし。
「『お金の中央集権』を防ぐには、まず貯蓄したお金が地域に回る仕組みをつくらねばならない」
政府や銀行が有効にお金を使えないなら、自分たちのお金を、地域のために回していこうという試み。
この本で述べられているように、日本には昔から頼母子(たのもし)講という制度がありました。出資者同士が資金を必要としている人にお金を回す仕組み。その現代版といえますね。
高知県は全国でも経済的に最も苦しい地域の一つといってもいいでしょう。けれど、地域のお金がもっと有効に回れば、少しずつでも経済的にも、精神的にもみんな豊かになっていくのではないでしょうか。
金融NPOは今後、高知県でも重要な取り組みになってくると思います。
できるだけ地域にお金を回すことを考えて、お金を使っていかなければならない時代が来ています。
地元農家を支援するためにも、ぜひ日曜市、街路市でお買い物を!!
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高速道路の先には大渋滞が待っている
羽生善治さんの言葉(「ウェブ時代をゆく」(梅田望夫著、ちくま新書)
※梅田望夫さんによると、ネット時代の到来によって、「学習の高速道路」化が急激に進んでいると言います。
ネット上に知の情報が膨大に蓄積され、自由に自分で学習できる。
一例として将棋の女流棋士の里見香奈さんの話を挙げています。里見さんは島根県出雲市に住んでいるのですが、地域のハンデが、どうしても今まではあったんですね。
東京や大阪に住んでないと、研究会に参加できないし、情報が不足しがちになる。
里見さんは、そこを全国の強豪が集まるネット将棋で補い、昨年16歳の若さで倉敷藤花のタイトルを取りました。
この「学習の高速道路」を利用することによって、「好きなもの」に熱中できる人は、プロの手前までいくことが、以前よりも容易になった。
しかし、その先には、「大渋滞が待っている」というのは将棋の羽生善治四冠。高速道路の先へ行こうとすると、高く険しい山がそびえているんですね。
そこを抜けていく人は羽生さんやイチローなど、天賦の才能がある人。
では、高速道路を抜けられなかった大半の人はどうすればいいのか。
梅田さんは高速道路を降りて、「けものみち」を行けばいいと言います。
今までの専門性を生かしつつ、「道なき道」を行く。それぞれの個性を生かした自分だけの道を行けば、面白い生き方ができるかも知れない。
ネット社会はそういう人たちに、有利に働くのではないかということです。
「けものみち」。なんかわくわくするような魅力的な言葉ですね。生き方の選択肢が増えたような気がしています。
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大切なことは夢見ることを忘れないことだ
「ユダヤ人大富豪の教え」(本田健著、大和書房刊)より
※「大富豪の教え」シリーズは、折りにふれて何度も読み返しています。
この本は富豪になるノウハウというより、むしろ人生を豊かに生きるにはどうしたらいいのかを教えてくれます。
若い時は夢いっぱいでも、年を取るに従って、だんだん夢が遠くなる。そして日常の生活に埋没していくというふうになりがちです。
やはりどんなささやかな夢でもいいですけど、何か夢を持ちたいですね。
先に紹介した木村秋則さんも「無農薬でリンゴを作る」という夢に人生をかけていました。
でも、その夢が破れそうになる寸前で、大きなヒントをつかむ。
夢の実現のために、考えて、考え尽くして、どうしようもなくなった時に、ぱっとアイデアがひらめく…。そういうものなんでしょうね。
木村さんもそうですが、夢を実現した人は、例外なく陽性です。明るく、ほがらか。
ユーモアと明るさは夢の実現に欠かせないものだと思います。
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高知から「有機の時代」を
2月16日付高知新聞朝刊より
※11日高知市で行われた「”オーガニックな一日”in高知」の詳報がきょうの高知新聞紙面に掲載されています。
シンポジウムの参加者は、アウトドアライターの天野礼子さん、岡崎誠也・高知市長、高橋公・「ふるさと回帰支援センター」事務局長の3人。
天野さんは高知港での「高知オーガニックマーケット」に触れ、「出店数は日本一。すでに有機とか、スローライフの発想でいくとトップランナー」とおっしゃっています。
15年ほど前、土佐清水に住んでいたころ、「人口も少なく、産業もない。これからどうなるやら」と心配する地元の人に、「美しい海や自然、人情と、おいしい食べものが清水にはある。周回遅れのランナーは、トップより先に行っているように見えるものですよ。また、清水の時代が来ると思います」と話したことがあります。
高知県も同様な状況。けれど、周回遅れだからこそ、食の安全や、豊かな自然が守られてきたのだと考えています。
先の木村秋則さんの例をひくまでもなく、有機農業というのは、口で言うほど簡単ではないと思います。
けれど、もし高知のある地域で、地域を挙げて有機栽培に取り組むところができたら、これは「小さな革命」になりますね。
自由民権運動発祥の地、高知は「小さな革命」を起こすには最も適しているかも知れません。
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きょうの日曜市はこのところの陽気もあって、お客さんがどっと出ています。
やはり暖かくなると、人は動くものなのですね。
日曜市は場所によって、いろいろと個性がありますが、5丁目周辺は南北のお店の間に天井があります。
光を通す化繊。雨の時には、お客さんが濡れずに、ゆっくりと品物が見えるように。
きょうのような天気のいい日には、太陽光を浴びて、きらきらと輝きます。
まるで、光り輝くアーケードのよう。
気分が明るくなってきます。
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私にできるのは、リンゴの木の手伝いをすることだけだ
「奇跡のリンゴ」(石川拓治著 幻冬舎刊)より
※この本は「絶対不可能」と言われていた「無農薬で、リンゴを作ること」に人生をかけた津軽の農家、木村秋則さんのノンフィクション。
日曜市でお話を聞くと、「低農薬だったらできるけど、無農薬で作物を作るのはとてつもなく難しい」という話をよく聞きます。
けれど、食うや食わずの生活で、壮絶な試行錯誤を重ねながら、それを達成した人がいることに、驚き、感銘を受けました。
確かに本の帯にあるように、リンゴが落ちるのを見て、引力の法則を発見したニュートンより、飛行機を発明したライト兄弟より、偉大な奇跡だと思います。
木村さんが6年間苦闘の末、万策尽きて、死のうと思い、岩木山に登った時、無農薬農法への重要なヒントに巡り合うくだりなどはドラマチックで、何か人智を超えたものの存在を感じました。
冒頭に掲げた木村さん言葉の前段は
「人間は自然から離れて生きていくことは出来ないんだよ。自然の産物なんだからな。自分は自然の手伝いなんだって、人間が心から思えるかどうか。人間の未来はそこにかかっていると私は思う」
自然に関わり、物事をやり通した人はいずれも謙虚になりますが、ある境地に到達した人の言葉は胸にしみます。
木村さんの農法は、乱暴ながらひと言でいうと、土や植物の持っている本来の力を生かすこと。益虫も害虫もいて、雑草もはえ放題の畑には、細菌を含めてさまざまな生物が同居しています。
著者は言います。「(農薬で)他の畑では生きられない生き物たちを、木村はリンゴ畑という船に乗せてやったのではないか」
「つまりこの畑は箱舟なんでしょう?」と著者が問うと、木村さんは両手を拡げて聖者のようなポーズを作り、「私の船に乗りなさい」といったあと、愉快そうに笑ったそうです。
うーん。見事な文章構成。私もこの船に乗りたくなりました。現代のノアは、街路市のおじちゃん、おばちゃんと同じ、きれいで、すてきな笑顔を持っています。
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あなたを幸せにする自信はありませんが、
自分が幸せになる自信はあります
「釣りバカ日誌」主人公、ハマちゃんが、みちこさんにプロポーズする時の言葉
※余りにも有名な浜ちゃんのプロポーズの言葉で、まねをする男性が続
出したということです。
結婚を申し込む時の言葉って難しいですよね。
だいたい脳内に「ヘナモン」(斎藤一人さん命名、恋をすると変になる脳内麻薬)が分泌しまくっているから、軽い興奮状態。
そこで、どうしてもカッコイイことをいいたくなります。
ところが、そこはハマちゃんの浜ちゃんたるゆえんで、「幸せにします」ではなくて、自分が幸せになる自信がある」と堂々という。
確かに結婚したからといって、相手が結婚生活の中で幸せでいるということは確約できない。しかし、自分は幸せであるだろう。いや幸せであるべく、「これから一緒に生きていきます」と誓う。
押しつけがましさがなく、すばらしい結婚申し込みの言葉だと思います。
ハマちゃんは現代の寅さんだと思います。出世に前向きでなく、趣味の釣りが一番で、仕事では評価をされていないんですが、にくめない性格で、周囲の人間に愛されている。
寅さんとハマちゃんは昔は二本立てで併映されていたのも、分かります。
二人のような直接的には社会や会社に貢献していないけれど、いるだけで周囲がなごむとか、元気になる人間は、昔は存在意義が認められていたけど、なかなか現代社会では受け入れられないようです。
でも、そういう人間がどこかにいてほしいと言う願望が、寅さんの人気がいまだに衰えていなかったり、「釣りバカ」が30年も続いていることにつながっているのではないでしょうか。
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きょうの木曜市も気温が上がり、曇り空でしたが、穏やかな天気でした。
店主さんにうかがうと、寒い時から比べると、日曜市、木曜市とも人出が増えてきたとか。
寒さになれば行動が鈍るのは、熊に限らず、動物の性(さが)ですね。
ふとんの人肌のぬくもりを楽しめるのも、あと少しかも知れません。
木曜市から、まっすぐ北に高知城が見えます。
テントの間からのぞいていると、天守閣に人の姿が…。
山内一豊が築いたこの高知城。
3年前は一豊の妻、千代が主人公のNHKの大河ドラマ「功名が辻」の放映のおかげで、たくさんの観光客が訪れましたが、来年「龍馬伝」が放映されると、高知にいらっしゃるお客さんが増えそうですね。
「功名が辻」の場合は、実質、高知が出てくるのが、3回か4回程度でしたので、正直、あんまり高知に縁がありませんでした。
「龍馬伝」は、まず龍馬の生まれた現在の高知市から物語が始まりますから、注目されそうです。
龍馬生誕地、上町からは街路市では、火曜市が一番近いですが、木曜市が次に近いですね。歩いて15分くらい。
歩いていれば、ひょっとすると、龍馬が食べたことのある食材が、見つかるかも知れませんよ。
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SNSの「mixi」(ミクシィ)で、日、火、木曜市でおなじみ、おじゃこの中田遊亀商店さんの協力を得て、「高知の日曜市、街路市応援団」というコミュニティを作っています。
「いちの土佐」の「耳より情報」を転載しているほか、雑談コーナーなども設置しています。
日曜市、街路市の後方支援をしようとして設立しました。
そろそろ、設立して400日。参加者は20人です。もう少し交流の幅を広げられたらいいなあと思っていますので、ミクシィに入っている方は、仲間になっていただけたらうれしいです。コミュニティの中で、「日曜市」で検索をかけたら出てきます。
http://mixi.jp/view_community.pl?id=2964635
まだミクシィに入ってない方は、友人からの招待状が必要です。ミクシィに入っている友人から招待状を受けるか、私あてに連絡を。
もう少し、雑談の花が咲いてくれるとうれしいだけどなあ。
※SNS:社会的ネットワークをネット上で構築するもの。ミクシィが有名で、友人からの招待制を取って、「友だちの友だちは、みな友だちだ」の精神で、どんどん輪が拡大している。ミクシィは匿名が基本だが、アメリカの大学から始まったFACEBOOKでは、顔、プロフィールなどを公開しており、緊密度が高い。
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自分が楽しくて、ニコニコしながら頑張って前向きにやっていると、
周りに集まってくれる人も面白いように変わりますもの。
いい人が集まってくるの、人相も含めて。
伍代夏子さんの言葉―阿川佐和子の「ワハハのハ」(文芸春秋社刊)
※伍代夏子さんは演歌歌手。杉良太郎さんの奥さんでもあります。
阿川佐和子さんは、作家でキャスター、エッセイスト。「この人に会いたい」というインタビュー記事を現在も週刊文春で続けています。
各界の著名人に対する彼女のインタビューは、よく調べてもあるんでしょうが、話の聞き出し方がたいへん上手です。
インタビューをする人の力量って、あるんですよね。彼女が聞き上手であることはもちろんですけど、相手が楽しく話せるように、リアクションや話しやすい雰囲気を作り出しています。
インタビューでは、伍代さんが売れるまで三度も名前を変えたこと。杉さんとの結婚生活。生い立ちや生活する姿勢などがさりげなくつむぎだされていきます。
この人、本当にポジティブなんですよね。でも以前からそうではなかったそうです。
懸命にレコードのキャンペーンをやっていても全然売れない。ある時「ブチーンと切れて」、ノー天気に自分のいいように考えることにした。
集まってうさんくさげに見入る人たちに対して、「人類みな兄弟!」「ここにいる人、全部親戚ッ!」って。そうしないとやっていけないほど、つらかったということです。
冒頭のことはそうやってやっていて、売れるようになったから分かったことだといいます。
斎藤一人さんとも共通するところがありますが、まずは自分を変えたら、周囲が変わってくるんでしょうね。
いつも明るく元気に、元気に。つらいときほど明るく、明るく。
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東京の日比谷におったら食えんけど、
田舎で農業や林業やったら、
食うていくことはできる
高知県工業会会長 北村精男さん(高知新聞9日付夕刊連載)
※「農業への道」、「職なき若者は農業を(下) 」でも書きましたが、北村さんのおっしゃるとおりだと思います。
昨日、NHKで「職業“詐欺”増殖する若者犯罪グループ」という番組をやってました。
番組では、「振り込め詐欺」に若者が手を染める背景には、不景気で厳しい就職事情、持っているお金が最重要基準になっている若者気質などがあることが描かれていました。
「家族のため」「食うため」。「自分の中に、正義を作ると、(人は)なんでもやる」という詐欺師集団のリーダーの話は、妙に説得力がありました。
「優位性」と言う言葉にも反応してしまいました。周囲の友人より地位、職業、お金の面で優位に立ちたい。進学校を出たのに、大学に受からなくて、友人の優位性保つために、「振り込め詐欺」に走った若者の話もありました。
この若者たちは団塊ジュニアの世代です。団塊の世代は競争の世代。やはり親から周囲からの「優位性」を保つことにこだわる気質を受け継いでいるのかな?
けれど、お金はなくても、地位や肩書がなくても、見事に生きている人はたくさんいます。
「お金がないから」とすぐ詐欺に走るというはどうにも短絡的な気がします。選択肢は、まだたくさんあるのに、視野が狭くなっている。
田舎で、高知で農業をやりませんか?肉体労働はきついだろうけど、最低限食べることはできるはずです。今、日本の農業は自給率も落ちて、このままだと立ちゆかなくなっています。日本の農業を助けてくれませんか?もう少しすれば、きっと農業の時代が来ます。
苦難を乗り越えて、農業をまじめにやり続けたら、あの日曜市のおじちゃんやおばちゃんのようなきれいな、美しい顔にきっとなれるでしょう。
人をだまして、良心のかしゃくに悩まされながら暮らすより、年輪を経たきれいな顔を目指す方が、ずっと価値あることだと思うのですが。
【写真】日曜市1丁目南48番の小山嘉壽さん。すてきな笑顔でしょう?
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このまま春に移行してくれると、いいですがねえ。寒さは苦手なもんで。
でも、この時期の楽しみは布団の中にくるまっていること。
自分の体温て、何て気持ちいいんだろうと思ってしまいます。
なかなか朝、布団から出られないんですよねえ…なんて、甘いことを言っていてはいけません。
街路市のおじちゃん、おばちゃん、おにいちゃんたちは寒い中、準備してお店を出しているのですから。
ということで、行ってきました火曜市。まだ午前8時前だったので、店構えの真っ最中でした。
何か、テントの上に木の束が置いてあります。近づいてよく見るとサクラ。つぼみがいっぱいついています。
テントの中には入りきらないので、テントの上に置いてあるそうです。
まだつぼみですけど、花びらが満開になって、火曜市のテントをピンクでいっぱいに染め上げている光景が頭の中に広がってきました。
幸せな幻想。頭の中は春ですね。
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いのち短し 恋せよ乙女
紅(あか)き唇 あせぬ間に
熱き血潮の 冷えぬ間に
明日の月日は ないものを
ゴンドラの唄(作詞・吉井勇、作曲・中山晋平)
「あと75日しか生きられない男」。黒澤明監督の映画「生きる」の挿入歌です。
主人公は公務員で、はんこをつくだけが仕事の毎日。変化を嫌い、目立たず、休まず、働かずを信条としています。
ところが、ガンで余命いくばくもないことを知ってしまった。悩み、さまよい歩いた末、そこから彼は、本当に「生き」始める…。
君は本当に生きているのか?死に直面しなければ、人間は生の大切さを分からないものなのか?生きるということは何かを産み出すことではないのか?
この映画は何度見ても、深く、深く考えさせられます。
「ゴンドラの唄」は、劇中、二度歌われますが、一度目はさまよい歩いている時。志村喬さんが、あのドングリまなこに涙をためながら歌うシーンがせつない。
二度目はラストのハイライト。見事に生ききった主人公が、雪の降る公園のベンチで明るく、楽しく歌い上げる場面は、いつも熱いものが胸にこみ上げてきます。
私の中では映画という総合芸術の最高傑作。
「生きて」いる人は、一度はこの作品を見た方がいいと思います。
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昨日の日曜市ニュースは、ちょっと体調不良で、お休みしました。ごめんなさい。
写真は先月の日曜市。
若い女性がいろいろと小物を物色しています。
日曜市は食料品が主ですが、先日やった竹細工の笛とか、カエルの置物とか、エコバッグとか、アイテムがたくさんあります。
見てるだけでも楽しい。お店の人に語りかけると、丁寧に説明してくれます。
ちょっとだけ、人と違うものを身に付けるのが、おしゃれの基本。
お値段も手ごろですから、いろいろ探し歩くと、十分楽しめますよ。
日曜市、街路市の小物特集なんかもやってみたいですね。
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このメシ、おろそかには食わぬぞ
映画「七人の侍」、島田勘兵衛(志村喬)のセリフ
※昨日、「七人の侍」のことを書いたら、偶然にも、きょうNHKのBSで放映されていました。何度も観た作品ですので、「流すだけ」と思っていたら、面白さに引き込まれて結局最後まで見てしまいました。
志村喬さん演ずる勘兵衛は、野武士に対抗する農民助っ人侍集団のリーダー。
この勘兵衛、凛(りん)としていて、滋味があり、本当にかっこいいんですよね。
志村さんのお父さんは高知の出身の方。志村さんは土佐でよく見かけるくちびる分厚く、目玉ぎょろりの無骨な顔立ちです。
映画「生きる」でのおどおどした演技からは、想像もできないような勘兵衛のさっそうとした姿はやはり名優です。
冒頭のセリフは、村を守るための侍を探しに来た農民たちに、援助を約束する言葉。
農民たちは武士たちに食べさせるために白米を持ってきているのですが、自分たちがヒエしか食べてないのに胸打たれて、助っ人を決意します。
映画が作られた1954年は戦争が終わって10年足らずの時期。まだまだ白米をおなかいっぱい食べたいと思う人が、たくさんいたのではないでしょうか。
それから55年。お米の消費量も減り、ありがたみを感じる人も減っています。
自分自身も「おろそかに食べてないか?」と問われると自信がありません。
本当に白いごはんは日本人にとって世界一おいしい食べ物ですよね。
ごはんをおいしく食べられる幸せはいつも感じているのですが、いつもどこかに生産者の人たちのことを頭におきながら、大事にいただきたいと思っています。
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難しいことをやさしく、やさしいことを面白く、面白いことを深く
作家、井上ひさしさんの言葉より
※井上ひさしさんは、直木賞作家で、劇作家。「ひょっこりひょうたん島」の作者としても知られ、数々の名作を世に送り出しています。
「むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく、ふかいことをゆかいに、ゆかいなことをまじめに」
というのが、井上さんがよく色紙に記す言葉だそうですが、上の言葉が短くて、分かりやすく、前に読んだ気がするので、掲げておきます。不正確だったらごめんなさい。
「やさしいことを難しく、難しいことをもっともらしく、もっともらしいことを長く」という事柄があふれかえっている昨今。
井上さんの言葉は、先日の「簡単にいえるのが名作」に通じるところがあります。他人に、自分の作ったものを読んでもらおう、聞いてもらおう、見てもらおうとする場合は、指標になりますね。
例えば映画。映画というのは、娯楽性があって、面白く、深くものを考えさせる作品がベストなんでしょうけど、なかなかそういう作品には巡り会えない。
面白いか、深くものを考えさせるテーマを持つか、どちらか一方だけ備えた作品は多いんですが。一般的に面白いものは浅く、ものを考えさせられる作品は難解です。
その点「七人の侍」は娯楽性があって、深いテーマを持った珍しい作品だと思います。アクションあり、ユーモアありで、とにかく面白い。そして武士とは、農民とは、美しく生きることとは何かということを考えさせられる。
私は「七人の侍」は、映画という総合芸術が産み出した最高峰ではないかと、思っています。
考えてみれば、日曜市のおばちゃんの難しいことをやさしく語っている言葉の中に、深い知恵が隠されている場合があります。
日曜市4丁目北289番、杉本艶子さんの「足し算があれば生きていける」には、いつも励まされています。
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光が差し込んで、テントを整えるおばちゃんのシルエットが浮かび上がっていました。
まだまだ早いですけど、春の足音が少しだけ聞こえたような。
木曜市の西にはグリーン会館があります。赤れんがの落ち着いた雰囲気で、木曜市とマッチしていましたが、閉館が決まったそうで、告示が出ていました。
グリーン会館はその名の通り、林野庁が運営していた宿泊所。父親が林野庁関係だったので、東京に出た際は、よく麻布グリーン開館を利用していました。
ロケーションも、居心地もよく、宿泊するには重宝していました。
麻布グリーン会館は、省庁合理化ですでに森ビルに売られてしまったそうです。
高知、東京のグリーン会館の閉館、時代の流れとはいえ、さびしいですね。
でもこんな時代だからこそ、光に目を向けて、春を待ちたいです。
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極めて簡単に言える内容かどうか、
というのが名作の条件なんですよ
橋本忍さんサライインタビュー(08年12月4日号)
※最近、映画「私は貝になりたい」がリメイクされて、話題を呼びましたが、橋本忍さんはこの名作の脚本家。
橋本脚本にはほかに「七人の侍」、「生きる」(黒澤明監督)、「砂の器」、「切腹」などがあります。日本の映画史上、いや世界の映画史上、さん然と輝く作品群です。
「七人の侍」と「生きる」は私の最も好きな作品で、どちらか甲乙つけがたい名作と思っています。
橋本さんに言わせると「七人の侍」は「農民が侍を7人雇って、襲ってくる山賊と戦争をして勝つ話」、「生きる」は「あと75日しか生きられない男」(黒澤監督がわら半紙で書き付けたそうです)。
「でも、そこからストーリーが無限に広がっていく。そういう広がりのある輪を設定しうるかどうかで、映画の勝負は決まるんじゃないかな。長い説明ってのは、いろいろあるように見えて、実は何もないのよ」
世の中には長ったらしい、もっともらしい説明で、その実、中身のないものがたくさん出回っていますが、いいものは実にシンプル。短い言葉で端的にその内容をいい表わすことができます。
橋本さんの話を読んで、投資家のピーター・リンチの言葉を思い出しました。
「株式投資で、企業を選ぶ場合、1分でその長所を子どもが分かるように説明できなければ、その株は買うべきではない」(うろ覚えですが、こんな内容であったと思います)
いいものは、簡単に短い言葉で表現できる。世の中の本物と偽物を見分ける場合、貴重な指標になると思います。
「七人の侍」や「生きる」についてはいくらでも語れますが、これはまた別の機会に。
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人は自分の知っていることよりも、
なるべく知らないことに目を向けたほうがよい
「野心家の時間割」(邱永漢著)より
※邱永漢さんは、直木賞作家にして「お金の神様」「株の神様」。85歳で糖尿病ながらグルメの大家。世界を飛び回り、若い人たちと新しい事業を立ち上げたりしています。
邱さんの主宰するツアーに参加して、お話したり、会食したりしたことがありますが、そのバイタリティには刺激を受けました。
食いしん坊の私が、「おいしい、おいしい」と邱さんの目の前の中華料理をどんどんたいらげていたら、うれしそうに目を細めていました。あとから著書を読むと、邱さんは「食が太い」人が好きということでした。
何でも息子さんと婚約者が初めての邱さん夫妻と会食することになって、息子さんが「頼むから、オヤジの前では、目の前の料理をおいしそうにたくさん食べてくれ」と婚約者に頼んだそうです。
邱さんは食が太い人を活力があり、福を呼び込む人と見ているようです。私の場合はたんなる大食らいですけど。
冒頭の言葉は、四半世紀前に、書かれた「野心家の時間割」から。本を選ぶ際に、人はどうしても慣れ親しんだもの、同じ著者のものを選びたがるけれど、時には全く自分の興味の範ちゅうをはずれている本を読んでみるのがいい、と説きます。
「そこに自ら比較の目が養われるチャンスがあるし、物を見るのにいろんな角度があることに気づくことにもなるからである」
年を取るということは、外の刺激に対して、だんだん鈍感になってくることだと思います。自分にとって居心地のいい決まり切ったことばかりに埋没するようになる。
常に新しい視点、刺激を求めて好奇心おう盛な邱さんは若々しいです。邱さんほどの才能は持ち合わせていませんが、年齢を重ねても、その姿勢は見習っていきたいです。
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われわれが歴史から学ぶべきなのは、
人々が歴史から学ばないという事実だ
「史上最強の投資家 バフェットの教訓」(メアリー・バフェット、デビッド・クラーク著、徳間書店刊)より
ウォーレン・バフェットは世界一の大富豪で、史上最強の投資家。ビル・ゲイツがマイクロソフトの会長を退いたので、世界一になりました。
ゲイツは、慈善財団の仕事をこれから続けるそうですが、その財団に300億ドル(3兆円)以上の寄付を決意したのがバフェットです。
この人の投資方法は、いい企業を見つけて、下がったところで買い、長期投資をするという極めてシンプルな方法です。
企業価値の判断にこの人ならではの独自性があるのですが、昨今の「猫も杓子もみんな売り」の状況はバフェット派には、絶好の買い場に見えるでしょうね。
私の好きな冒険投資家のジム・ロジャーズは「MBAを取るより、外国旅行しろ」、「投資のハウツー本を読むより、歴史と哲学を勉強しなさい」と言っています。
確かにバフェットがいうように、長い歴史の中で人間は同じ過ちを繰り返していますね。
最近のアメリカ発金融危機も、もとはと言えば不動産バブルが原因。似たようなことを、ほんの15年くらい前に日本は経験しているのにねえ。
投資に限らず、世の中ハウツー本ばやりです。私もハウツーは嫌いではないので、よく読んでますが、やはり時代の流れの本質をつかむには、歴史を読むのが一番だと思います。
じゃあ、「お前は時代の流れの本質をつかんでいるのか?」と問われると、あんまり自信がないですが、私が予想する時代の流れは経済に限っていうと以下の通りです。
1、米国が覇権を握っていた時代は終了。これから中国が世界の景気のけん引役になる
2、中国が経済的に豊かになることによって、資源、商品が必ずまた高くなる。そして農業の時代が来る。街路市、日曜市の時代が来る。
3、ネットによる情報革命、資本の国境を超えた動きなどで、ますます世界のグローバル化が進む
それぞれの考証については、またの機会に。
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日が差しているので、普通ならもう少し体感が温かいはずなんですが、風に体温が奪われて寒い。
高知城の上の空はくっきりと晴れ渡って、青さが目に染みます。
風の力を利用して、くるくる回っているのは風車。
日曜市6丁目北593番の中川康之亮さんのお店です。
中川さんちは竹細工の専門店。鳥のさえずりができる楽器や、風車などのオモチャなどユニークな手作り製品がいっぱい並べてあります。
竹細工は全くの独学らしく、本とか写真とかを見て工夫して作っているそうです。
作ってみて自分が楽しく感じるものを製品化しているとのこと。
そうですよね。何でも自分が楽しく感じるものをまず作らないと、お客さんに勧めようがないですものね。
もっと、さらに、楽しもう、もの作り。
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