
「龍馬伝」をゆく(11)黒船の衝撃
龍馬伝「第5話」。とうとう黒船がやってきました。
「太平の眠りをさます上喜撰(じょうきせん)、たった四杯で夜も眠れず」
黒船がやってきた当時の有名な狂歌。
上喜撰は上等なお茶のこと。上等だから、成分が濃縮されていて、わずか4杯分に飲んだだけでも夜眠れなくなってしまった。
もちろんこれは、黒船来航にかけているわけで、上喜撰は蒸気船。四杯は4隻で、蒸気船が4隻来ただけで、上を下への大騒ぎ。夜も眠られなくなってしまった当時の江戸市民の気持ちを代弁しています。
福山雅治さん演じる坂本龍馬も、黒船を真近に見て、大衝撃を受けます。
日本中に激震が走ったでしょうね。蒸気で動く船なんて当時の日本人は見たこともなかっただろうし。
今ならさしずめ、巨大な異星人の宇宙船が突然、空から舞い降りてきた時のようなショックでしょう。
この衝撃が太平の世の「眠れる志士」たちを覚せいさせ、尊王攘夷の嵐が吹きすさび、維新への道が開かれることになります。
剣の道を究めようとしていた龍馬が、黒船を見て、剣は異国との争いに無力ではないかと思い悩む場面は、リアリティがありました。
番組の最後に紹介されていたように、土佐藩の品川下屋敷(現品川中学校)や鮫洲抱屋敷に、藩士は集合し、浜川砲台の警備にあたりました。
自分が立っていたいる地面をくつがえされたような衝撃を受けて、龍馬がどう成長していくか。
いよいよクライマックスへの序章が始まりました。
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