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吉田東洋・田中泯さんの踊りを見る

今ごろ、桂浜では「龍馬伝」で吉田東洋役を演じた田中泯さんが踊りを踊っているでしょう。

昨日の夜、赤岡町の弁天座で、泯さんの踊りを見られるというので、出かけてきました。
あれは「踊り」なのでしょうか。

ある時は、ゆっくり。

ある時は、激しく。

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寝ころんで動かなくなることもあれば、はばたくように、はね回ることも。

決まった型というものがなくて、自らのその場、その時の心のおもむくままに体を動かしているそうです。

鍛え抜かれた筋肉。そしてぶれない中心線。

立ち姿が美しい。

日ごろからよほど修練を積んでないと、あの体の動きはできないでしょう。

 

 

一緒に行った知人は、再生、生まれ変わりをイメージ。

私は、天からの恵みに対する感謝と喜びを踊りから感じ取りました。

このように、田中泯さんの踊りは見る人によっていろいろな受け取られ方をするものなのでしょう。

高知での初踊りを見られてラッキーでした。

田中さんは、「ハゲタカ」のベテラン技術者といい、「龍馬伝」の吉田東洋といい、とっつきにくい頑固な人の迫力ある演技が印象的です。

でも、踊りが終わったあとのお話はとても気さくで、ほれぼれするような優しそうな笑顔を見せていました。

田中泯、舞踊家ということで、「踊りがうまい」なんてレッテルを貼られることは、とんでもないこと。

だから、時々自分が知られていない場所、インドとか中国の路上で踊っているそうです。
田中さんによると、踊りは、人間のさまざまな感情を体で表現するために、自然に発生したものということでした。

テーマを決めて踊るのではなく、自らと向き合う中から生まれ出るもの。

彼は原初の踊りが踊りであった状態にできるだけ近づきたいのではないかと推測しました。

そういう風に体と同じく精神も陶冶(とうや)してきたので、あの風貌と、自然な演技力が備わったのではないでしょうか。

田中さんが演じた「ハゲタカ」の加藤さんは、実際の技術者に見えましたし、吉田東洋の怪演も自然でした。

周りの俳優さんが演技しているということが分かるのに対し、演技していると見えないところが、田中泯さんのすごさだと思います。

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