
富の偏りは情報格差から
欧州やアジアでデモが続いています。
アメリカでは1%人が国の17%の富を所有しているといわれ、格差是正を求める動きです。
まじめに働いてる人が、きちんと食べていけない社会は、間違っています。
(c) .foto project
それはそのとおりなのですが、自由主義経済というのは、どうしても富の偏りをもたらします。
かといって、社会主義的になりすぎると、勤労意欲に影響し、経済は活性化されない。
この兼ね合いが難しい。
富の偏りは、お金持ちが「へこすい」(ずるい)ことをしているというより、主に情報格差からだと思います。
世にはネットを初め、情報があふれかえっているのですが、その情報から未来を予測する感性を持っている人に富が集中する。
スティーブ・ジョブズは、その感性が特に優れていたため、大富豪になりました。
でもジョブズと同時代を生きで同じ情報に接していた人も多いはず。
その違いは情報の選択力、分析力、考察力の差からだと思います。
ジョブズのような能力を持った人が、情報を何十倍、何百倍にも活用できる。
彼ほどまでとはいかなくても、情報を有効利用することが可能な人は経済的に豊かになっていきます。
情報の分析や考察以前に、活字に接すること自体が、日本では極端に減っているように感じています。
「アメリカの市場調査会社GFK NOPの調査によると、本と新聞、雑誌など活字媒体を読む時間は、調査対象30か国の平均が週6.5時間であった。活字媒体を読む時間の上位5か国は順にインド(週10.7時間)、タイ(9.4)、中国(8)、フィリピン(7.6)、エジプト(7.5)であり、下位5か国は順に韓国(3.1)、日本(4.1)、台湾(5)、ブラジル(5.2)、イギリス(5.3)となっている」(05年 ウィキペディアより)
上位3国のインド、タイ、中国は新興国で、経済が急激に伸びているところ。
ベトナムでも本を読む人を多く見かけます。
日本も戦後から高度経済成長期には、読書熱が盛んでした。
どうも経済の発展と国民の読書量は比例しているようです。
富の格差を少なくするには、徴税による富の移転ばかりではなく、国民の読書量の引き上げによって、情報格差をなくすことが緊急の課題だと思います。
まあ、難しいことはいわなくても、子どもたちに本の「物語」のおもしろさを、知ってもらえれば。
わくわくする物語を自分の頭の中で構成しながら楽しむ体験は、ゲームよりも、ネットよりも、テレビよりも実はずっと面白いので。
とってつけたようですが、新聞を読むことは、もちろん情報格差を埋める上でも、とても役に立ちます。
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