
映画: 2012年2月アーカイブ
「ALWAYS 3丁目の夕日64」を見てきました。
64年は東京オリンピックの年。
劇中にも出てきますが、敗戦から20年。ようやく「日本が世界から認められた」と、みんなが高揚していた時代です。
オリンピックで「ひょっこりひょうたん島」が見られなくて、文句をいう子どもたちは実際にいたのでしょう。
今回のテーマは巣立ち。
鈴木オートの六ちゃんと、芥川先生ところの淳之介君の旅立ちがメーンで描かれていました。
鈴木オートは、六ちゃんの後輩もできて、カラーテレビを購入するなど、少しだけ裕福になっている様子。
対して、芥川さんのとこはやっと白黒テレビが入ってきたばかり。
ちょっとだけ格差が現れています。
これから4半世紀後のバブル期に向け、紆余曲折があったにせよ、日本は経済成長を続けていくのですが、経済格差も広がっていきます。
「出世するとか、お金持ちになるとか、そんなことより、他の人を笑顔にする仕事の方が楽しい」
このせりふは、これから広がっていく「ひずみ」に対する予感。現在からの視点ですね。
前作、前々作でもそうですけど、ご近所の人たちの関わりが濃密です。
たばこやのおばさんが六ちゃんの恋愛を気にかけるなど、現在では考えられない。
みんなおせっかいやきだったのですね。
それはうっとおしいことではあるけれども、コミュニティの相互扶助が作用していた。
「3丁目」の空間はとてもほっとしますが、これが現実の昭和30年代もそうだったかというと、それは分かりません。
でも、人間と人間が今よりもっと、深く結びつけられていたことは間違いないようです。
こういった関係は当時からほぼ半世紀たった今でも、残っている場所があります。
それは高知の日曜市。
お店の人同士の関係、店主さんたちとお客さんの関わり合いは50年前とそんなに変わっていないでしょう。
こういったコミュニティの価値がこれから、間違いなく見直されていくと思います。
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