
西原理恵子の最近のブログ記事
人口が減り続ける高知県をもり立てようと、高知新聞社が県内35番目の村として、バーチャルの「キャララ村」を開村しています。
名誉村長はやなせたかしさん。
これまで次々にキャラクターが寄せられ、昨日から同社ホームページに登場することになりました。
中でも面白いと思ったのが、西原理恵子さん提供のキャラ「りえぞう」(画像をクリックすれば、ページに飛びます)。
性格は「だき(いいかげん)な感じ」。特技は「やりくさし(やりっぱなし)のまま、前に進めていく」
「ゴーカイに見られたい一心で、ゴーキなことをするが、内心は小心なところがあり、疲れていたりもする…」
そしてうれしいことに、「日曜市によく出没」し、「ひろめ市場で酔っぱらっている」。
何か、西原さん、そのもののような気がしますが、考えてみれば、土佐人の一般的気質と言えるかも知れません。
というか、こんなおんちゃん、そこらへんに、いっぱいおる。
自分自身もそのおんちゃんの一人ですね。こりゃあ。
ほかにも、ユニークなキャラがたくさんいますので、ぜひ一度のぞいてみてください。
入り口は→こちらから
そして、よろしかったら、新しいキャラを考えて、応募していただければ、うれしいです。
こういった笑いを伴った明るい取り組みをしていたら、そのうち何とかなるでしょう。
って、こういう考え方自体が高知県人的ですなあ。
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高知出身の漫画家、西原理恵子さんの原作を映画化した小泉今日子さん主演の「毎日かあさん」に行ってきました。
これまでの西原さんの映画化作品は「いけちゃんとぼく」「女の子ものがたり」「パーマネントのばら」と見てきています。
この三作品が自伝的作品もしくは、彼女が生まれ育った環境と高知の風土を反映しているに対し、今回は自らの家族の物語。
息子や娘、そして子どものような夫との日常表現は、いつものサイバラ流のひねりが感じられ、大いに笑わせてもらいました。
そして、元戦場カメラマンである夫のアルコール依存症、闘病と別離が描かれるシリアスな展開なのですが、その中にも笑いがあるのが西原さんらしい。
「泣くヒマがあったら笑え」は彼女の「ぼくんち」のせりふなのですが、どうしようもなくつらく悲しいときを、笑いで乗り越えてきた彼女の半生を反映しているような気がします。
亡くなった夫を前に、泣き通しの西原さん(小泉さん)に、子どもたちが、無理やり変な顔を作って、彼女を笑わそうとするシーンには、ほろりとさせられました。
あと面白かったのは、西原さんを演ずる小泉さんは、怒ったら土佐弁になるのですね。
「自分のめんどうも、ようみん(よくみられない)やつが、犬のめんどうがみれるかや。もってくな!」。
怒りの感情が先に立つと、どうしてもお国なまりが出てしまう。
東京でこうべって(すまして)標準語を使っていても、憤怒で思わず地金が出るのは、私自身にも経験があります。
いっぱい笑って、泣かせて、そして明日への希望がわいてくるようないい作品でした。
ラストシーンはたぶん高知の海ではないかと推測されるのですが、一人海をながめる小泉さんが印象的。
海の沖合の藍色の部分に、この世を旅立った人たちが住んでいる。
そしていずれは自分もそこへ。
「海に彼岸を見る」西原さんは、ひょっとしたら、土佐に伝わる補陀洛渡海(ふだらくとかい)の影響を受けているのかな。
土佐清水の足摺岬にある金剛福寺は補陀洛院の名を冠しています。
南方海上にあるといわれる浄土(補陀洛)を目指して、船出した人は古来、土佐人にも多かった。
静かに海を見つめて、藍色の部分に懐かしい人たちがいると想像すると気持ちが穏やかになってきますね。
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宿毛市の栄喜を中心とする長期間のロケが行われた映画「パーマネント野ばら」。
海と山は土佐を故郷とする原作者の西原理恵子さんの原風景です。
作品に色濃く反映されている高知の風土を描くため、じっくりと腰を落ち着けて撮影した効果がにじみ出ていますね。
独特の空気感。潮の香りが漂ってきそうです。
高知の田舎町にいる一軒のパーマ屋さん「パーマネント野ばら」。
そこは近所の女性たちの社交場です。
西原さんの描く高知の女性は、人が良くて、頭が悪くて、どうしようもなくだめな男性にひかれていき、捨てられ、あるいは捨てて、また別のどうしようもない男性にひかれていく。
「どんな恋でもないよりましやき」
主人公なおこ(菅野美穂さん)の友人みっちゃん(小池栄子さん)の言葉は、あとで重要な意味を持ってくるのですが、恋愛で傷つき、アジール(聖域)である「野ばら」の交流で、活力を取り戻し、また新たな恋にチャレンジするパワフルな女性たちを表しています。
「男の人生は深夜のスナックや。夜中の2時にスナックにハシゴする男の気持ちが分かるか?男をここで終わりにするわけにはいかんのや」
なおこの義理の父、カズオ(宇崎竜童さん)のせりふ。こういった屁理屈をいいながら、この男は、転々と女性遍歴を繰り返してきたんでしょうね。
いきがる、理屈ばかり言っている、どうしようもない男にひかれ、それを大らかな母性で包み込む女性たち。
西原さんの作品にはこういった土佐の女たちがたくさん登場します。
これは東南アジアの海洋系の風土的特徴ではないでしょうか。
「どんなに風采のあがらない男でも愛人の2人や3人はいます」
タイで現地のガイドさんに聞いた話。多少の誇張は入っているでしょうが、よく働く女性たち、なまけものの男たちを見ていて、高知にそっくりだと思ってしまいました。
この作品もそうですが、西原さんの故郷・高知に対する嫌悪と郷愁、頭がよくない(功利的でない)女たちへの憎しみと愛情を感じます。
映画でも漫画でも西原さんが作品中でつむぐ言葉は、もう一段奥がある味わい深いものが多い。
今世に出ていて、受けている作品に比べて、決して分かりやすくないかも知れませんが、繰り返し読み、観ると、じわっと心にしみてきて、新しい発見があります。
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高知市のかるぽーとで開催された「エンジン01文化戦略会議」。行ってきました。
著名人、有名人がずらり。ボーとしてると、横を山本寛斎さんが通り過ぎていったりして。
とはいっても、あまのじゃくな私は、今をときめく勝間和代さん、茂木健一郎さんの講義は取りませんでした。
前からよく本を読んでいる石川好さんの講義を中心に選択。
「龍馬こそ、日本の次期首相? 日本の政治家論」と「死なないための国際情勢最前線」の講座へ。
「日本の政治家論」。
龍馬の話はほとんど出てこなかったけど、森本敏さんのおっしゃる1、明確な国家観があること、2、将来を見通す戦略があること、3、私心がないこと、が理想の宰相、政治家の条件であるというのは、うなづけました。
森本さんは、これまでそういった政治家はほとんど出てないが、唯一、大久保利通だけが、3条件に該当するとのことでした。
石川好さんは石橋湛山を挙げ、1、きちんと数学的な分析ができるリアリスト、2、引き際をあやまらない、3、正しいと思えば世論とだって闘うという、3点を持った人だったと強調していました。
これも、たぶん普通の人では、なかなかできませんよね。
講師のみなさんがおっしゃってたように日本の政治家もメディアも国民も内向き志向になっている、という点がちょっと気がかりです。
世界について、コミットできる政治家がいないというのが石川さんの意見。
確かに、外交問題についていくら熱意をもって演説しても、実際に票につながらないでしょうから。
本来は海外で暮らしていたり、旅行をよくしていて、現地事情に詳しい人が外交に携わるのがベストでしょう。
それも、外交官などではなくて、その国の庶民事情にまで通じている人が望ましいのですが、たぶんそんな政治家はほとんどいないでしょうね。
大学で教えているという森本さんによりますと、外国の大学に留学をしたいから、英語で推薦文を書いてほしいという学生が一人もいないそうです。
「海外放浪は男の子の必修科目」という西原理恵子さんの意見を以前、紹介しましたが、女性も含め、どんどん海外に出て行ってほしいと思います。
おまけとして面白かった話を一つ。
石川さんが、「宇宙人」といわれていた以前首相になる前の鳩山由紀夫さんに「なぜ宇宙人なんですか」と聞いたところ、鳩山さんは「地に足がついてないからです」と答えたそうです。
面白いけど、この話、あんまり笑えないなあ。
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きょう、高知で「女の子ものがたり」が封切りだったので、一度見ているにも関わらず、行ってきました。
夜7時10分と遅かったこともあるけれど、観客はわずか4人。
高知市出身の西原理恵子さんの原作、しかも自伝的作品だから、もっと人が入っていていいと思ったのですが。
一つには、高知ロケがなかったことも影響しているかも。
やはりサイバラ作品のバックには高知がよく似あう。強烈な太陽光線と、海、山の青、山の緑がないとねえ。
映画を再び見て、改めて思うのですが、西原さんの作品は、見る側にいろいろな問いを投げかけてきます。
幸せとは何か?故郷とは?豊かさとは?創作とは?
さらに登場人物の言葉が直球に見えて、変化しているムービング・ファーストボールみたい。
「好き」が「嫌い」で、「嫌い」が「好き」。「出ていけ」が「出て行くな」。「あんたなんか友達じゃない」が「一番大好きな親友だ」。
いろいろな感情を俳優さんの表情とせりふから読み取らなくてはならず、一筋縄ではいきません。
そこには、人間の奥底をのぞきこむような西原さん独特の洞察力が働いているような気がします。
単純でスカッとする映画は大好きですが、西原作品のような「奥がある」映画をたまに見たくなってしまいます。最近少ないので。
それにしても、高知のみなさん、もっとこの作品、見に行こうよ!
「20世紀少年」より、面白いこと間違いなし。
ちなみに、「女の子ものがたり」と「20世紀少年」は公開日が同じ日。
「本気でツブ しに来たな、浦沢!」(サイバラ談)
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きょうの高知新聞1面には、いつものように、アンパンマンの作者、やなせたかしさんの「オイドル絵っせい」が掲載されています。
もう228回を数えているのですが、やなせさんの軽妙洒脱な文章は、とても読みやすく、いろいろなことに気付かされます。
今度、南国市にやなせさん作の「生姜地蔵」ができるそうで、アンパンマン石像と並んで来月3日から公開されます。やなせさんもセレモニーに出場し、自作の「生姜音頭」を披露されるそうです。
失礼ないい方かも知れませんが、90歳にして、このバイタリティ。見習わなくてはいけません。
そんなやなせさんと、「毎日かあさん」西原理恵子さんの「人生画力対決!」が最新号のビックコミックスペリオール(小学館)に掲載されています。先月、高知市のかるぽーとで行われた「まんが甲子園」会場にて、実現したものです。
この西原さんが著名な漫画家の面々と対決する一連のシリーズ。いつも楽しませてもらってますが、特に今回のは笑い転げてしまいました。
アンパンマン絵本の総発行部数は5000万部を超えるそうですが、「日本の宝、高知の至宝、やなせたかしさんを高知県人は無駄使(遣)いしている」という下り。
そうなんですよね。街を歩けば、やなせさんが作ったキャラがどこにいっても目につく。日曜市に行けば商店街振興のエスくん、ピーちゃん。人権まもるくんに、野菜キャラ…。
やなせさんはこのキャラを無償で提供していただいてるんですね。郷土のために。
香北町のアンパンマンミュージアムは、大盛況だし、高知県人はやなせさんには足を向けて眠れません。
それにしても、きゅうりのキューコさん、オクラのくらちゃん、なすナコちゃん、みょうがのミョウちゃん…。
まんまです。
サイバラの「なめとんのか、キャラ作り!」のツッコミがおかしい。
破天荒でありながら、愛嬌(あいきょう)のあるこのお二人。高知の風土が生んだ「偉大な変人」と言えるのではないでしょうか。
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「女の子ものがたり」の感想文を脱稿。あすの高知新聞夕刊に出ますので、よろしければ、高知県内の方は読んでいただければ、うれしいです。
同じく西原さん原作の「パーマネント野ばら」の撮影が宿毛市で始まりました。
主演の菅野美穂さんは「『地元の人に東京から一番遠いところへようこそ』と言われた」そうですが、そうなんですよね。高知市の西南部は、空港から遠いので、時間的には最も遠いところかも知れません。
仕事の関係で、宿毛市のおとなりの土佐清水と高知市とを以前、何度も往復してましたが、車を運転すること片道3時間半。遠いんだあ(と、なぜか津軽弁)。
以前、日曜市の取材で海産物を売っている中野利幸さん(キビナゴケンピ、おいしいです)を訪ねたことがありますが、中野さんのお宅はロケ地の近くの大月町橘浦です。
ほんとに静かで、鳥の声が響いていました。魚がたくさん取れて、食に苦労がなかったら、桃源郷みたい。
ロケが行われている小筑紫町の栄喜も、同じ雰囲気だと思います。
夜須町で撮影された「MAZE」もそうでしたが、役者さん、スタッフと地元の人々の交流は双方に豊かな実りをもたらすことでしょう。
宿毛や大月、土佐清水の方々の人情の厚さには、太鼓判を押せます。
時間がゆっくりと流れて、本当にすてきな所なんだあ。
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映画の「感想文」を書いている関係で、頭の中は「女の子ものがたり」ばかり。
先日の舞台あいさつのコメントを入手いたしましたので、主演の深津さん、原作者の西原さんの分を掲げておきます。
深津絵里さんは優等生的。来年公開予定の「踊る大捜査線3」が楽しみです。青島とすみれさんは結ばれるのかな?
これに対して、西原さんの変化球はさすが。自分の分身を演じてくれたので、「深津さん初の汚れ役」ですか。「叩き上げ」も面白い。
深津絵里さん:
「とにかく原作に出会えたことが幸せで、しかも映画に参加できたのはラッキーで恵まれていると思います。演じる上では原作の素晴らしさを少しでも損なわないように気をつけましたが、西原先生のご自宅にもお邪魔して、どんな生活をして、どのようにして漫画を描いているかを見学させてもらいました。
(「今後の女優としての目標は?」)
決めてしまうと窮屈になるので、マイペースに、自分の足で踏みしめながら頑張りたいと思います。今日から映画がどのような道を辿るか楽しみです。皆さんのお顔を拝見したら、映画を気に入ってくれたのかなと安心しました。もしよかったらまた観に来て下さい」
西原理恵子さん(原作者):
「原作を何年前に描いたのかすら忘れてしまったのですが(笑)、また新しい視点で観ることができて幸せでした。原作は、みっともない青春を描きたくて描きましたが、女優さんたちが頑張ってくれたので凄く良かったと思います。女優さんには、なかなか話してくれない方が多かったのですが、深津さんは沢山話しかけてくれました。若いのにしっかりしていて、『さすが叩き上げの方だなぁ』と思いました。初の汚れ役をありがとうございました(笑)』
女の人って、頑張れば何でもできちゃうんです。男性は仕事が無くなったらダメになっちゃう人も多いでしょ。そこか女性のすばらしいところだから、いつの時代の女の子も頑張ってほしいです。そういう気持ちを映画を観て感じ取ってくれたら嬉しいです。
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この映画はロケが愛媛県で行われたせいもあって、カットされていますが、入れてほしかったエピソードに「高知大丸のホットケーキ」の話があります。
西原さんがモデルの主人公の親友2人に、高知大丸で食べたホットケーキを語る。
親友2人は貧乏で、まだこのホットケーキを食べたことがありません。
このため、2人のリクエストに応えて、何度も、何度も甘い匂いや柔らかな食感について話すのです。
うっとりとそれを想像する2人。
主人公の中でも、ホットケーキがどんどん、どんどん大きくなる。
デパートに行ってレストランでホットケーキを食べることが、あこがれだった時代。昭和40年代。
今ではありがたみを感じる人は少なくなっていると思います。
でも、こんな手の届くところにあるささやかな幸せを目ざして、みんながんばってきたのではないでしょうか。
貧乏だけど、一面幸福な時代ですね。
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