
上海: 2010年12月アーカイブ
邱永漢さんのサイトでは、中国通のみなさんがコラムを持っていて、たいへん参考になります。
中でも、柳田洋さんの「中国ビジネスのすすめ」がおすすめ。
運送、倉庫会社を北京で経営している柳田さんが、身の回りで起きたことや仕事の中で感じたことなどを、つづっています。
文章も分かりやすいし、何よりバランス感覚が優れています。
きょうのコラムのタイトルは「お年寄りに席を譲る中国の人たちの余裕」。
北京では、地下鉄やバスで乗客が争ってお年寄りに席をゆずっているそうなんですね。
小さいころからのお年寄りを大切にする教育の徹底と、労働条件で比較的ゆとりがある点を、柳田さんは理由に挙げています。
残業が月20時間で1日1時間程度。これでもまだ文句をいう人がいると言うことですから、日本の労働環境から見ると、ちょっとうらやましいですね。
これで驚異の経済成長を成し遂げているのですから、「24時間働けますか?」で「坂の上の雲」を目指してきた日本人としては、「いったい、どうなってるんだろう?」と思ってしまいます。
中国の人たちの余裕のわけを、もう一つ付け加えるとすれば、人口が多いからではないでしょうか。
以前北京に行ったとき、どこへいってもやたらと人が多いのに、びっくりしました。
田舎者からすると、東京の人の多さも恐怖を感じますが、北京はそれ以上。
しかも、日本人からすると、博物館や美術館など公共施設などで、無駄に人が多いような気がします。
例えば切符切りの作業で、日本では1人ですむところを、中国では3人も4人も人手をかけている。
施設の中でもいたるところで職員を見かける。
これはなぜか。
中国はあまりにも人がたくさんいるので、ワークシェアリングしないと、あぶれる人が出るためではないか、と思いました。
たぶん国中のいたるところで、この現象が起きている。
ただ、これからますます経済が発展し、機械化して省力化が図られ、競争がさらに激しくなって、みんなばりばり残業するようになり、仕事が拡大していったら、さらに経済が…。
考えるだけでも空恐ろしくなります。中国の潜在能力はまだまだこんなものじゃないかも。
貧しかった国の経済水準が上がることはいいことですが、かなうなら、途上国の経済発展によって、世界の富の不均衡が是正される方向に動いていってほしいです。
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