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中国: 2011年9月アーカイブ

折りに触れて、司馬遷の「史記」を繰り返し読んでいます。

あるときは本で、あるときは横山光輝さんのコミックで。

2000年以上書かれたこの歴史書。何度読んでも飽きることがありません。

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そこには、ほとんどの人間を網羅したようなさまざまな類型が描かれているからです。

その人間の型は、今もそんなに変わらない。

それぞれが人間の業を背負っており、つきない味わいがあります。

たとえば漢の高祖、劉邦。

この人は酒好きで、女好きで、だらしがなく定職もなしにぶらぶらしていたのですが、なぜか人に好かれて、人が集まってくる。

世に出たのも40歳過ぎで、ライバルの項羽にほとんど戦で負けてしまう。

でも彼をかつぐ集団が優秀だったので、結果的には漢帝国の初代皇帝につくことになる。

愛嬌があり、度量が広く、耳に痛い言葉にも素直に従う性質の人だったのでしょうね。

そんな劉邦でも晩年は、功臣が優秀すぎると、謀反を起こすのではないかと疑ったり、自分の愛する側室の子どもに後を譲ろうとしたりする。

それがさまざまな悲劇を呼んでしまうのですが、人の強さと弱さ、運といったものを考えさせられたりします。

欠点を備えているからこそ、リアリティがあり、とても魅力的なのですね。

史記には人格高潔で優秀な非の打ち所のない完璧な人間も出てきますが、優秀でも欠点を持つ人が多い。

その中の一人、韓信(かんしん)について、次回は書いてみたいと思います。

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