
店と店の交流の最近のブログ記事
岩崎さんと話しに来る若者はすべての人が心に悩みを抱えているわけではなく、もちろん岩崎さんの人柄に触れたくて訪れている人も多いです。
あれだけ岩崎さんのところに若者が集まる理由の一つは、ふだん彼ら、彼女らが、人生経験豊かで、あらゆる面で自分たちと異なった人格と触れ合う機会がないからなんでしょうね。よもやま話に心が休まる。
街路市での店主との会話を楽しんでいるのは、何も若者ばかりではありません。なじみのお客さん、いや一見(いちげん)のお客さんでも、店主さんとの触れ合いで心に活力をもらっている人はたくさんいます。
井戸端会議の井戸端がなくなってから久しいですが、街路市は店主とお客、店主同士のスケールの大きい井戸端会議の場といってもいいかもしれません。
【写真】買い物から井戸端会議の輪が広がっていく
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街路市の店主さんたちの悩みは、自分が持って行く商品がどれだけ売れるか、予想がつかないことです。
それぞれが品ぞろえに個性があるのですが、季節、気温、品物の相場などから、事前に予測して持って行く品物の量や種類を決めます。
予測がぴったり当たって帰るまでに完売、というわけにはなかなかいきません。どうしても余りものが出ます。取り扱われる商品は日持ちがしないものが多いので、持って帰るわけにもいかない。
そういう時、となり近所同士のお店で、時ならぬ物々交換が行われます。「このおもちが余ったき(余ったから)、持って行きや」「悪いねえ。ほいたら、代わりにダイコンを取っていって」。
そんな会話がそこかしこで始まります。品物を無駄にしない有効活用。でも、全部売れたら一番いいんですけどねえ。
みなさんも一度、閉店間際に行ってみてください。売れずに持って帰らなければならない品物は、店主さんがおまけしてくれるかも知れませんよ。
鍋島和彦
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隣り同士の店と店とはおおむね仲がいいようです。親子2代から3代にかけてお店を続けている人が多く、自然と家族ぐるみの付き合いになってしまうんですね。
乳飲み子のころから市へ来ていた娘さんをとなりのおばちゃんがかわいがる。
その娘が成長して、親の代わりに店をつぐと、かわいがられたおばちゃんのお孫さんの世話をやくという具合に関係が続いていきます。仲良し同士、みんなで旅行に行くなんてこともあるそうです。
見ていて面白いのは、トイレとか所用で、お店の人が席を空けて入る時に、お客さんが来た場合。隣りの人がすぐ店に入って、品物を売ってあげるんですね。さすがにお隣さんのことがよく分かっていて、どの商品でもきちんと値段が頭の中に入っている。見事なもんです。
お客さんの数が減ってくる午後などは、近所の店の人たちの話し合う声、大笑いする声が聞こえてきます。ふだん日々の仕事で忙しい中、つかの間の井戸端会議の時間。ほっとするひとときなんでしょうね。
実際、この時間が楽しくて、市に出てきている人もたくさんいるようです。笑顔で店主たちが笑い合っていたら、その輪の中に入っていくのも街路市の楽しみの一つです。
鍋島和彦
【写真】仕事の合間にほっとひといき、談笑の時間
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「耳より情報」でも報告しましたが、おととい火曜市を歩いていると、店主さんがストーブの上でヤキイモをしているのに出くわしました。
「食べていくかえ」とありがたい言葉をいただき、ご相伴させていただきました。そのイモは高知の福井産でしたが、ほかの店から買ってきたものです。
お店の人たちは、お客さんの人通りが一段落した時に、ほかの店をのぞいては、いろいろなものを求めているんですね。
いっぱい品物を入れた紙袋を下げた店主さんに出くわすこともよくあります。ちょっとばつが悪そうな笑顔を見せたりして。街路市というのは、だいたい何でもそろってますから、店を出したついでに、買い物するにも便利なんですね。
みんなだれが何を持ってきているか、よく知っているし。差し入れをしあったりして、和気あいあいとやってます。
店主同士の仲の良さについては次回に。
鍋島和彦
【写真】火曜市で売られているおイモ
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