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2007年11月アーカイブ
私は松戸に住み、松戸で町医者をしています。たまたまめぐり合わせで、在宅医療を行うようになり、それを主に仕事をして、生計を立てています。 人口構成の高齢化に伴い、医療費の高騰も必至ですが、その高騰をわずかでもやわらげるために、国は、昨年四月から「在宅医療推進」を大きく掲げました。
私のように在宅医療をたまたま行うようになった者がさまざまな意見を求められることになりました。 長野県など、在宅医療が進んでいる県で、老人医療費が安いからです。今年出た「厚生労働白書」でも、老人医療費と在宅医療の相関が述べられています。値段が安いから医療内容が低いわけではなく、長野県は平均寿命もトップレベルです。
一方、日本人は、高齢になると「自宅で療養したい人が多い」ことがデータではっきりしています。この理由で、国が在宅医療を推進することは必ずしも悪いことではないと、私は考えています。
私の住む人口47万人の千葉県松戸市では、私たちを含めて何人かの在宅医がおり、開業医の先生方でも在宅医療をされる方が多く、2006年2月現在、少なくとも、1525名が在宅医療を受けています。在宅医療に携わる医師数は少なくとも97人です。もしかすると、日本でももっとも在宅医療が盛んな地域の一つかもしれません。
日本全体で見ると、東京都23区を除き、「在宅医療で全域がカバーされ、最期までの在宅医療を受けられる市町村」は50に満たないと私は推測しています。日本には2500程度の市町村がありますから、残念ながら、たった2%ということです。日本にある有力な在宅医療機関は200以下と推測されていて、それも市町村数の一割以下ということになります。在宅医療推進は前途多難ですが、私たちは、いい方法がないか模索しています。
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和田忠志(わだただし)と申します。高知市に生まれ育ちました。未熟な私ですが、よろしくお願いします。私は東京の大学を出て、今は、千葉県松戸市という街で、町医者をしています。
「ただの医者」を目指して、専門を持たないように気をつけてきたつもりですが、最近は、私を「在宅医療の専門家」という人が多くなり、困惑しています。
開業したときに、近所の先生がたや医師会の先生に、にらまれないように、「スキマ産業」である「在宅医療」を中心に、診療を始めました。また、在宅医療はレントゲンなどの設備がいらないので、初期投資が少なくて済むこともありがたいことでした。ところが、その在宅医療のお客さんが多くなり、それで結局手一杯となってしまい、在宅医療が主な仕事になってしまいました。
在宅医療とは、通院が困難になった患者さんのご自宅に伺い、診療行為をするものです。多くは老衰関連の病気や、がん、難病、けがの後遺症の方です。在宅医療の内容は一口には言えませんので、少しずつみなさまにお話していきたいと思います。
【写真】 私が携わっているあおぞら診療所(開設当時)
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