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高知市で在宅医療に取り組む医師、和田忠志さんが、医療のことや日ごろ考えること、身辺のことを自在につづります。
バイクに対する思い(下)
宅医療を始めてから、バイク事故の方を診ないときは、片時もありません。足立区の診療所で在宅医療の責任者をしていたときも、その後、松戸でも、いつも何人かのバイク事故後遺症の患者さんを継続的に診ています。
しかも、その多くは私より若い人です。これから卒業しよう、就職しよう、結婚しようなどと言っている人が、寝たきりになるのです。若い彼ら彼女らの闘病生活をつぶさにみてきた私は、バイクに対する「怨恨に近い感情」を持つに至りました。私が診てきた人は、それでも、生存しているという意味では、なお比較的軽傷の人かもしれません。その影にはそれなりの数の死亡者がいるはずです。
バイクは利便性が高い乗り物ですが、加速度が強く、二輪なので安定性が低くて倒れやすく、事故の際には、ヘルメットをしていても強い力で直接路面や自動車などに頭部がぶつかるため頭や首のダメージが大きいのが特徴です。四肢などの損傷は、(場合によっては切れたものをつなぐなど)手術で何とかなることが多いのですが、脳や脊髄の損傷を修復することは現在の医学ではできません。
頭や首のダメージが大きい現象は、自動車や自転車に乗る人の事故では比較的少なく、バイク事故の特徴ではないかと思います。
私はバイクに乗る人と話すと、相手の不快感をも省みず、「バイクは恐いですよ。車がいいですよ。」と、つい言ってしまいます。特に、若い人には強く言ってしまいます。
また、私は、親が子供のやることにあれこれ口出しするのはどうかと思っているのですが、バイクについてだけは、親の独断と偏見で、バイクはだめだと強硬に主張するつもりです。また、バイクに乗る方には、くれぐれも無理をしないで、気をつけて運転して欲しいと願うばかりです。
※写真と本文とは関係がありません
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