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高知市で在宅医療に取り組む医師、和田忠志さんが、医療のことや日ごろ考えること、身辺のことを自在につづります。
若い人はすばらしい
いつも、私は若い人はすばらしいと思います。
私は学生など、若い人の前で話をすることが多いですが、そのとき「近ごろの若い者は…というような話があるが、私はそうは思わない。若い人は皆さんすばらしい、頑張って欲しい」という話をします。
「近ごろの若い者は・・・」というような言い方を年配の方々がよくするのを聞きます。
最近の日本は道徳がなってないとか、まじめにやらない、とか。しかし、果たして若い人と年齢を経た人とどちらがよいかと考えると、しばしば若い人がよいのではないかと思うのです。
もちろん、年齢を経るとともに人間は成長します。かくいう私も、自分では二十年前よりは十年前のほうが、十年前よりは今のほうが成長していると思います。
にもかかわらず、若い人と会って話すと本当に「若い人はとてもよい」と思うのです。矛盾しているようだけれども、そう思うのです。
例えば、医学生や研修医と話すと、彼らの圧倒的多くは純粋です。ほとんど全員の医学生や研修医が「いい医師になりたい」と思っているのです。
若い人のほうが労を惜しまず、懸命に取り組みます。これも若い人の勝っているところです。一方、年配の方々はどうでしょうか。ずるさや諦めや傲慢さを持ってしまっている人も少なくないのです。ですから、私は若い人を見るたびに、いいなあ、頑張っているなあ、と思うのです。
私は大学の院外教員をしてきました。医療機関で学生や研修医を教えるのです。教える、と言っても教えられることのほうが多いのですが…。そして、学生の派遣もとの大学の教員によく「うちの大学の学生はどうですか。申し訳ありません。困った人がいるでしょう。」とか聞かれます。
でも、私から見ると、もう、ほとんどの学生がまじめで純粋なので、「いや、いい人ばかりですよ」と答えます。私は本心からそう思っています。
世の中を見ても、「巨悪を働く」のは、たいていの場合、若い人ではありません。若い人の多くは、悪いことよりもよいことをしようとすると私は思っています。
ですから、私は学生や研修医の先生を前にして講演などをする時、「若い人はすばらしい。ぜひ、皆さんはよい社会人になろう、いい医者になろうと思っている。その気持ちを大切にして頑張ってもらいたい。」と申し上げることにしています。
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