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2009年7月アーカイブ
2009年7月26日(日)は、「第34回高知県リハビリテーション研究大会」に出てきました。このような医療や福祉系の勉強会のうち、リハビリテーション領域が強いのが高知の特徴のような気がします。
高知県リハビリテーション研究大会は、「高知県リハビリテーション研究会」の主催する大会です。
今年は、高知県立福祉交流プラザ(高知県社会福祉協議会)で、大会長を宮本寛氏(南国中央病院)、実行委員長を安岡しずか氏(居宅サービスステーションあたご)として、行われました。テーマは「昼から”ぶっちゃけ”生トーク~在宅ケアの多職種連携~」でした。
この研究会は、病院や施設、介護保険の居宅サービス事業所等で、リハビリテーションに携わる多くの職種の方々が、技能や知識の向上のために運営してきた会ということです。高知市保健所長の堀川俊一先生も関わっておられます。
そして、この数年は、在宅医療にも重点をおいて活動しているとも聞きました。一方、ここ2~3年、在宅医療の業界では、「多職種連携」をいかによい形で実現していくかが、もちきりの話題となっています。(例えば、私は国立長寿医療センター在宅医療推進会議で、在宅医療の教育問題に関わっていますが、今年は多職種連携の研修用DVD等の制作を行うことになっています。)
今年の「高知県リハビリテーション研究大会」では、在宅ケアのなかでも、「多職種連携」という、現在最も注目されている分野に焦点をあてた討論会が行われたわけです。
確かに、「”ぶっちゃけ”生トーク」というだけあり、普段はなかなか口にできないような辛口の批判も含めて率直な意見が、医師やケアマネジャーに対しても出され、また、連携についてのポジテイブで有益な提案も行われました。
高知には、有志によって作られた、このようなすばらしい勉強会がいくつもあります。県民にとっても大きな財産であると思います。
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みなさま、こんにちは。和田忠志です。高知で活動を始めて5ヵ月が経ち、少しずつ高知のことを勉強しています。今回から、私が入手した高知の資料を、少しずつ皆様にご紹介したいと思います。資料の集め方が十分ではなく、多少イレギュラーな数値のあげ方もあろうかと思いますが、それでも「大まかな傾向」はつかむことができるのではないかと考えております。
高齢化率(2005年) 25.9%(全国3位)
年少人口割合(2004年) 12.9%(全国45位)
高齢化率というのは人口全体の中で65歳以上の人の占める割合のことをさします。
このように高知県は、わが国でも高齢者が多く、子供が少ない県です。(しかし、私がいた千葉県などは、現在は高齢化率が低いのですが、団塊の世代が高齢化するとともに高齢化が急速に進み、千葉県は、しばらくのうちに全国第二位の高齢化県になることが分かっています。)
以前、高齢化社会の深刻さは、実は少子化によってもたらされることを、このブログでも書きました。つまり、子供が生まれないから、「若年人口がどんどん少なくなりながら高齢者の数が多くなる」ので、わが国の高齢化はより深刻なのです。
すでに述べたように、私は本質的な高齢社会の解決については、子供が増えるような政策を積極的に行うことこそが重要であり、対症的な「医師確保政策」などは長持ちしない、長期的には非常に脆弱な対策であると認識しています。
このまま子供の数が減り続けると、高齢者医療・福祉を支える人間、そして、わが国の各産業を支える人間が大幅に少なくなり、社会全体として、極めて深刻な事態になることが予想されています。
例えば、北欧などは少子化が下げ止まったので、高齢社会の深刻さが緩和していることが分かっていますが、わが国は子供が少ないままなので、今後の高齢社会はより深刻だと予測されているわけです。高知県では、一生に女性が産む子供の数の合計である合計特殊出生率(2005年)は1.30(全国34位)で、出生数は年間約6200人です。つまり、子供の数もわが国の中で少ないほうです。
その意味で、今後の高齢社会は高知県でも深刻です。また、人口も減少を続けるという予測です。高知県の人口は 777,621人(住民基本台帳人口2009年5月31日)ですが、2035年には、60万人程度になるという試算もあります。
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7月11日土曜日から12日日曜日まで、「日本ホスピス・在宅ケア研究会」の全国大会が高知市内で行われました。大会長は高知厚生病院の山口龍彦先生です。講演や企画数が多く、高知県民文化ホールと、高知文化プラザカルポートの二箇所に分かれて行われました。聞くところによると、千数百人が参加されたと聞いています。
第1日目から第2日目の午前にかけては、わが国のホスピス・緩和ケアの有識者による講演、シンポジウム、パネルディスカッションなどが行われるとともに、多くの演題発表が行われました。
早くから緩和ケアの重要性を認識され、高知で緩和ケアの勉強会や現場活動を続けてきた高知県の緩和ケアのリーダー山口龍彦先生(高知緩和ケア協会理事長)や、市民の立場から精力的な対がん活動をされている安岡祐莉子氏(高知がん患者会「一喜会」会長)、一喜会に深く関わり、現場のがん診療実践に非常に見識の深い松浦喜美夫先生(いの町立仁淀病院長)らの高知を代表する識者が壇上に立ちました。
また、松浦喜美夫先生が総合司会の「市民・患者部会」では、がんと果敢に対決する患者さんやご遺族の方の実に含蓄の深い話し合いが行われるとともに、現場で在宅がん患者の支援を精力的に行っている安岡しずか氏(高知県訪問看護連絡協議会会長)の発言もありました。
ちなみに、高知県は、人口あたりの緩和ケア病棟(いわゆる「ホスピス病棟」)の病床数が非常に多く、さかんな場所です。一方、在宅医療での緩和ケアはやや少なく、全国平均の自宅死亡率が12%なのに対し、高知県では約10%、がんの方が最期まで自宅で療養される割合は、全国が約7%なのに対し、高知県は3.7%とされています。
2日目の午後には、高知県民文化ホールで、公開講座「みんな地球に生きるひと」と題して、アグネス・チャン氏(日本ユニセフ協会大使)の講演がありました。オレンジホールが満席に近いような盛況の講演でした(撮影禁止なので、残念ながら写真がありません)。
講演の前半では、ご自分の耳下腺腫瘍や乳がんとの闘病体験をユーモアと深い含蓄をこめて話されました。この話もとてもよかったのですが、なんといっても後半のユニセフ協会大使として各国を支援する話が圧巻でした。
様々な国での、子供の貧困や、飢えや、病気や、虐待の現実が語られました。ときに耳を覆いたくなるような話です。特に戦争状態の国の子供の現実は過酷だということを改めて思い知らされました。私も他国のことを少しは知ろうとしてきましたが、なお、いかに無知かがわかりました。
この恵まれたわが国にいて、にわかに想像できない現実でした。また、アグネス氏は「もっとも本質的なホスピスはマザーテレサの活動にあるのではないか」というようなことも話されました。同感です。私も、マザーテレサがインドで始めた「死にゆく人のための家」こそがホスピスの本質的原型だと思っていたものですから、深く共感しました。
私の勤めるあおぞら診療所からも、(高知と千葉のスタッフ合わせて)18人が参加しました。全国から多くの方々に高知に来ていただき、有意義な討論ができたことを本当にうれしく思います。
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先日は、土佐弁について、私の勝手な意見を書きました。
私は、高知県人といえども、書き言葉は標準語、話し言葉が「土佐弁」と思っていました。土佐弁の書き言葉があるとしても、高知における「キリンビールの宣伝」で、高知のいろんなところに書いてある≪たっすいがは、いかん!≫とか、そういうたぐいのものだろう、くらいに思っていました。
そうしたら、高知市内の道ばたで、恐るべきものを見つけました。「高知河川防災事務所」が書いた警告板が、「このうえにあがられん」と、土佐弁で書いてあるではないですか!!
最近作られたものではなく、金属板に書いた塗料の色があせています。もちろん、ひらがなで、子供を対象に書いているのでしょうが、こういう「公的な文書」が、標準語ではなく、土佐弁で書かれているところが、「すごい!!」と思いました。
やはり、土佐弁は地方言語の中でも、非常にしっかり生き残っている言語だと改めて思いました。
(潮江天満宮の夏祭りでのアイスクリン販売)
私は、高知で講演やプレゼンテーションをするとき、基本的に、土佐弁で講演することにしています。というのも、もう、かれこれ30年も前の話ではありますが、高知にいたとき、私の体験した限りにおいて、小学校から高校まで、授業をされる先生も、他県から赴任された方を除いて、土佐弁で授業をお話しになっていたからです。(ついでにいうと、当時は「ず」と「づ」を分けて発音される先生もいました。
さらに言うと、英語のXが「エッキス」と発音されることがあったのですが、これは、なんと、「英語の土佐弁」読みとされており、他県にはない読み方であるとも聞いておりました。)また、卒業式などで行われる校長先生の講話等も土佐弁で行われていました。
標準語に近い言葉を用いて講話がされるときも、「土佐弁イントネーション」で話されました。このようなわけで、演説や講演も土佐弁で行うものであるという感覚が私の中にあるわけです。
高知県以外の人のために少し解説をつけておきます。
[高知県以外の人への解説]
<たっすいがは、いかん!>
「たっすい」は、弱い、とか、しまりがない、という意味をあらわす形容詞です。「まったい」(弱い)という言葉もありますが、「まったい」が明確な実態を表す言葉に対して、「たっすい」は実態とともに印象をも表す形容詞です。しかし、「弱々しい」のような完全に印象を表す言葉よりは、より実態を表します。「たっすい」は、(人の)体力が弱い、(人の筋力・腕力などの)力が弱い、(ボルトなどがゆるんで)締まりがない、(ゴムなどが弾力性を失い)緊張が弱い、などを形容する言葉です。
「が」は準体助詞?代名詞?で、「物」「者」「やつ」など、本来の名詞を省略する代わりに使用される語です。英語のitに相当します。通常、「が」は、標準語の「の」と置き換えることができます。
「たっすいがは、いかん」は、「キレ味がシャープでないような(がつんと来ないような)ビールは、だめだ」という意味と思われます。(「少々のビールくらいで、すぐへろへろに酔っ払うようなのは、だめだ」という意味でも、「たっすいがは、いかん」という言葉は使用可能です。)
<このうえにあがられん>
「あがられん」は、あがってはいけない、という禁止を表す言葉です。「このうえにはあがってはいけません」という警告の表示です。
<こじゃんとうまいアイスクリン・まっことうまいアイスクリン>
「こじゃんと」「まっこと」は、ともに「とても」「すごく」という意味です。英語のVeryに相当します。「まっこと」は「誠」で、「本当に」というニュアンスがあります。
アイスクリンは、高知特有の食べ物で、アイスクリームというよりはシャーベットに近い食べ物です。
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