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高知市で在宅医療に取り組む医師、和田忠志さんが、医療のことや日ごろ考えること、身辺のことを自在につづります。

 

松戸市の最近のブログ記事

明けましておめでとうございます。しばらく更新できず、申し訳ありませんでした。昨年は実にいろいろなことがあり、本当に多くの方々にお世話になりました。厚く御礼申し上げます。

昨年はオバマ政権の成立、わが国での政権交代など、実に激動の時代で、大きな時代の変貌期を感じます。これまでのやり方ではだめなのだと思います。

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このような時代を体験できることを本当に感謝するとともに、わが国の恐るべき勢いの少子高齢化と将来の国力衰退の可能性、加えて子孫への重課税を意味する赤字国債増加など、明るいばかりの未来を想像できないことも事実です。

30年後には高齢化がピークを迎えます。そのとき、わが国は、人口全体も少なく、若い人はますます少なく、かつ、今私たちが使った国債の費用が税としてその少ない若者(私たちの子供や孫です)に課せられます。

私たちが、今、何を考え、何をなすかは重要だと思っています。新政権には、目先のことのみにとらわれず、ぜひ、未来の国民が幸せになれるよう、国家50年の計を考えて、政策立案をお願いしたいものです。

私の個人的活動として大きかったことは、26年間、首都圏を中心に活動してきた私が、高知に「あおぞら診療所」(在宅療養支援診療所)を開設したことです。高知での開設にあたっては、もう言葉に尽くせないほど、多くの方々の協力を頂きました。

また、開設後は、おかげさまで患者さんも次第に定着し、開設10か月後の現在、約60名の在宅患者様を拝見しています。自宅で最期まで療養された方も8人拝見しました。「高知は在宅ケアや在宅医療を受けない県民性である」と、いろいろな場所で聞きましたが、私たちの印象は違っています。首都圏のような核家族の集合体である都市と異なり、家族と親族の絆が強く、しかも、女性がたくましい高知。

ある意味では、首都圏より在宅医療の基盤に、地縁的にも精神的にも恵まれています。ともかく、地域の方々に支えられて、この一年、なんとかこられました。厚く御礼申し上げます。今年は、さらに、この診療活動を充実させたいと思います。どうかよろしくお願い致します。

今年はもう一つ大切なイベントを私は受け持っています。2月27日~28日に千葉県幕張で開催予定の「第12回日本在宅医学会大会」を担当しています。これについて少し触れておきます。私は、いかなる人にも、在宅医療の恩恵がわたるべきだと考えています。

高齢者のみならず小児にも在宅医療を必要とする人がいます。がんのみならず非がんの人たちの緩和ケア(苦痛に対応するケア)が問題です。また、本当に救いを求める人はしばしば声を上げません。この地域に埋もれた「声なき声」を聴くことが、私たちに求められています。

このような趣旨から、第1日目には、在宅医療を鳥瞰する記念講演、在宅医学を展望するシンポジウム、声なき声を聴くために「虐待」の問題を取り上げた国際シンポジウム(同時通訳・市民無料)を行ないます。

第2日目には、「非がん疾患の在宅緩和ケア」、「小児在宅医療」など、これまで十分注目されてこなかった分野での深い討論を展開します。第2日のプログラムでは、全国在宅歯科医療・口腔ケア連絡会とタイアップし、「医科・歯科連携」に関する包括的なシンポジウムも行います。

詳細は、http://www.aozora-clinic.org/zaitaku2010/ をご覧下さい。
今年もどうぞ、よろしくお願いいたします。

【写真】新年の潮江天満宮

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  「キタムラカメラ」が高知資本であることを知る人が少ないように、「マツモトキヨシ」が松戸資本であることを知る人は少ないと思います。

 松本清は松戸の人で、松戸市長を勤めた人です。松本清は1909年(明治42年)に生まれ、星製薬商業学校(現・星薬科大学)を卒業 、1932年に「松本薬舗」を開業、1954年「有限会社マツモトキヨシ薬店」を設立しました。

 平行して、1942年に千葉県東葛飾郡小金町議会議員(のち松戸市に編入)、1947年千葉県会議員となり、県議会議長を経て、1969年より松戸市長となりました。1973年に市長在職中に逝去した人です。

 松本清市長は、任期中、無給勤務をしたことで有名です。私が、松戸で開業したころ、松戸市役所には、不思議な名前の課がたくさんありました。老人福祉に携わる課は「おせわ課」、障害者福祉の課は「しあわせ課」でした。これらは、松本清市長がつくったものです。

 有名なのは「すぐやる課」です。役所の官僚主義を廃し、市民から要望があれば、道路の補修、ごみの始末、スズメバチの巣の退治など、基本的に緊急性のある具体的課題に、すぐに対応する課として位置づけられています。「すぐやる課」はいまでも残り、活動を続けています。

 私は松戸に来て驚いたことのひとつが、薬剤師の先生が非常に活動的であることです。しばらくすると、その理由が分かりました。つまり、松戸の開業薬剤師は、「マツモトキヨシ」と競争して生き残った人だということです。

 市内のマツモトキヨシの数は半端ではありません。あらゆる駅の前、あらゆる街角にマツモトキヨシがあります。マツモトキヨシに対抗して、自分のお得意さんを獲得した薬剤師の先生が松戸の開業薬剤師であり、活動的なのは、当然といえば当然でした。ちなみに、ドラッグストアチェーン「マツモトキヨシ」はホームページによりますと、全国で780店舗あるとのことです(2007年3月現在)。

 【写真】マツモトキヨシの本社

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 松戸市では古い住人の圧倒的多数が農家です。いまでも大きな農家の家が散在します。

 松戸は江戸川に隣接し、城もいつくか築かれ、鎌倉時代にはすでに人が多く住むようになっていました。鎌倉時代の下総(しもうさ)国では、源頼朝の挙兵に功績があった千葉常胤(つねたね)が守護(小金城主)に任ぜられ、千葉一族が千葉県の各地に広まったと言われます。「小金」は現在の松戸市内であり、松戸市北側にその名前が残っています。

 松戸市には長谷山本土寺(アジサイ寺)という寺があります。アジサイ寺といわれるのは、境内にアジサイが約1万株植えられているためです。この寺は、千葉氏の援助を受け、設立は1277年ごろと推定されています。

 場所でいうと、小金のやや南側に当たります。この寺は、日蓮の直弟子である日朗上人の開山です。寺には日蓮直筆の「諸人御返事(しょにんごへんじ)」と「大学三郎御書(だいがくさぶろうごしょ)」の二つの文書が所蔵され1278年製作の釣り鐘(重要文化財)があります。

 江戸時代には幕府が水戸街道を整備すると、松戸(現在の松戸駅付近)と小金は宿場町として繁栄しました。一方、松戸の江戸川沿いには「河の港」ができ、銚子方面でとれた鮮魚を江戸まで運ぶ中継基地として発展したといいます。

 水戸徳川家第11代当主徳川昭武(あきたけ)の別邸として明治17年に建築された「戸(と)定邸(じょうてい)」は現在も松戸市内に重要文化財として残っていて、戸定歴史館として公開されています。

 ちなみに、坂本龍馬が北辰一刀流の千葉道場で修業したことはよく知られていますが、この千葉道場の開祖千葉周作は松戸の人であります。

 【写真】長谷山本土寺(アジサイ寺)に咲くアジサイ

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 18年住んでいる千葉県松戸市は私の「第二の故郷」になりました。ちなみに、人の数でみますと、千葉県は大きな県です。人口は約600万人います。デンマークよりも人口の多い県です。80万の高知県は人口で言えば千葉市と同じ規模です。   
                   
 松戸市は、面積61.33平方キロメートル、 人口47万人の都市です。高知市よりはるかに小さな土地に、はるかに多い人間が住んでいる町です。それでも、田んぼや畑も多く、松戸には今でも一部に原生林が残っています。「二十世紀」というナシは松戸で生まれナシで、梨園も多くあります。二十世紀が丘という名前の土地もあります。

 松戸は、北は千葉県柏市・千葉県流山市と隣接し、南は千葉県柏市と隣接します。東は千葉県鎌ヶ谷市と隣接し、西は江戸川を隔てて東京都葛飾区および埼玉県三郷市と隣接しています。江戸川を渡ると、「寅さん」で有名な「帝釈天」のある葛飾区金町付近に行くことができます。これが有名な「矢切の渡し」です。

 松戸市は、市制が開始された昭和18年には人口4万433人であったのが、東京のベッドタウンとして開発が進み、平成18年現在、人口47万4934人となっています。松戸は、杉並区などより都心に近い町です。私の家から皇居まで自動車でいきますと、たった18kmしかありません。

 【写真】松戸から富士山をみる

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