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2008年1月アーカイブ
こんにちは、最近冷えますね。南国高知とか言ってるくせに真冬は普通に寒い。朝とか普通に凍る。徒歩出勤ならなおさら、寒風が骨身にしみます。こんな場所を飛び出そうと団長モニ鍋、南の島への逃避行を夢見ております。
モニ明「どこ行くんですか?」
モニ鍋「東南アジアの島とかえーなあ。リゾート気分爆発で」
明「高知龍馬空港から直行便が・・・」
鍋「あるわけない。関空から行くの。ほらチケット」
明「!!!もう用意してあるじゃないですか」
鍋「明日出発なのよね。ふふー楽しみ♪」
明「関空まではどうやって?」
鍋「飛行機が朝早い便やから、JRは無理かな。やっぱ高速バスかなあ。最近いろいろ路線があって便利やね」
明「あ、高知新聞ニュース速報。高知自動車道、大雪で通行止めだそうですよ・・・」
鍋「・・・」
明「今、午後7時ですか。JRでも間に合いますかね」
鍋「・・・」
と、まあ、南国高知なのにこんな時に限ってそういうことになるからして、おちおち旅行にも行ってられません。こういう時は何とか、自前で暖まるしかない。我々の場合、もちろん喫茶店でぬくもりますが、読者の皆さんとの交流が凍てついた心を何よりも温めてくれるのです。
明「おっさんいいこと言った」
鍋「おっさんが言っただけに、おっ、さす(ん)がって言っちゃったりなんかしちゃったりして」
明「・・・さぶっ」
鍋「・・・」
余計にさぶくなった。気を取り直してですね、まだ始まって1カ月とはいえ、我らがモニ探、まだコメントがほとんどないのがとても寂しい状況なのですが、先日初コメントをいただきましたー!!ぱんぱかぱーん!
明「よっしゃー!ばんざーい!ばんざーい!」
マジで狂喜乱舞っていう感じなのですが、前回の記事「絶景のごちそう【高知市・木の蔵】」に「kariyushi」さんからコメントをいただいております。オススメのお店まで書いていただいて、正直すごくうれしい。kariyushiさん、ありがとうございます。
明「ぜひ、そのお店にも取材に行かせていただききます」
鍋「あんまりアホなこと書かないようにな」
明「それは無理かもしれないです(きっぱり)」
鍋「・・・努力はしようよう・・・」
この調子でコメントが増えて、オススメのお店情報なんかももらったりすれば、モニ探どんどん充実。もっともっと皆さんを楽しませられると思っております。ぜひお気軽にご参加下さい。
明「お店レポートなんかも大歓迎です」
その店への愛憎をほとばしる筆致で表現していただく。いいですねえ、皆さんの喫茶店への思い入れをぜひ読みたい。そこで今回は、身内で恐縮ですが「とさあち」スタッフ「ぐうが」さんが投稿記事のサンプルを提供してくれましたので、ご紹介しようと思います。例えばこんな感じで書いていただければ、どんどん掲載させていただきたいと思っております。
明「我々の取材も楽になります」
鍋「で、その分、喫茶行って安らげる時間が増えます」
明「喫茶行くんなら取材すればいいんじゃないスか?」
◇
さて、だれにでもある「昼飯どうすっか」問題。
いろんな要素が絡んで、解決しやすい時と、しにくい時がありますよね。
「ガッツリ肉系がほしい」という時は、トンカツに走ったり、「きょうはササットね」の日はうどんをたぐるとか。
取材など、所要で会社から「かるぽーと」方面に出かける時、私にとって、昼飯問題が解決しやすいのは、途中、魚の棚のトコにこの「トラとフライパン」があるからですね。
フライパンというだけあって、オムライス、ハヤシライス、カレー、グラタン、ドリアなどの洋食メニューが充実してます。値段は680円から840円。ま、注文するのはいつも「日替わり」なんですけどね。
注文して、しばし待ちますです。
茶系をベースにした清潔感ある店内。耳の邪魔にならない程度に、静かに流れるスローテンポな洋楽のボーカル曲。スタンドランプで、上から水が伝って流れるインテリアを見つけました。水の流れる音は万人を和ませます。
もう、お店に何度も来ているんですが、これらのことに改めてというか初めて気づきました。お客さんに気づかせないけれど、落ち着いた雰囲気を店内に作り出してゆったり飲食を楽しんでもらおうと、高知の各喫茶店もいろいろ工夫を凝らしていることでしょう。
で、来ました!日替わりランチ。
メーンはこの日、メンチカツでどーんと鎮座して、サラダにスパゲッティ、ポテトサラダの付け合わせ。みそ汁がついて、アフターのコーヒーもついての800円也です。
メンチは外はサクサク、中はジューシー。ごはんの量も多すぎず、少なすぎず。
みそ汁が小ぶりのカップスープに入ってるのがイイです。特に雑誌など読みながらの「ながら族」(行儀悪いし、死語ですが)にとっては、片手でクイっと飲めてグッドです。
この「トラとフライパン」さん、正確な定義では、洋風食堂になると思うんですが、喫茶文化的要素も非常に高いので、紹介させてもらいました。プチ漫画喫茶と言えるくらい、所蔵漫画が多いんですよ。
特に「サラリーマン金太郎」全巻とか「北斗の拳」の極厚本とか、ズラリ並んでます。
外回りのリーマンと思われる方が、コーヒー片手に結構、読み込んでるんです。これが。食後に、午後のまったりタイムを過ごしたい方にピッタリのお店かも。
それと、店を出るとすぐに「魚の棚」さらに、はりまや橋商店街があるので、プチショッピングにもいいですよ。
◇
「ぐうが」さん、ありがとうございました。うまそうですなあ、日替わりランチ・・・
明「僕もこのお店は以前から存じ上げていましたが、致命的な思い違いをしていたことに気付かされました」
鍋「ほう、どんな」
明「店名をですね、『トラとジロー』と勘違いしてました」
鍋「それはピアノバーやないかー!」
明「今は亡き高知国際ホテルにありました」
鍋「『トラとフライパン』の皆さま、失礼をおわびします」
明「あと、どうしても『くまのパン屋さん』ともかぶってしまいます」
鍋「もうお前しゃべるな」
トラとクマとぜんぜん違うやないか。本当に失礼いたしました。『トラとフライパン』はもちろん高知で大人気のお店で、固定ファンも多いようです。料理もおいしいし、個人的にはマンガが多いのがええなあ。
明「『俺の空』あります?」
鍋「『ナニワ金融道』もほしいところだ」
お昼ご飯なのにマンガ読みふけって気付けば午後3時。とかいうのもある種の桃源郷なのですが、サラリーマンの皆さま、そこらへんはほどほどに。ただでさえすごく居心地がいいお店なので、ご注意下さい。
そんなわけで、皆さんのコメント、レポート、熱烈募集しております。一緒に高知の喫茶文化を盛り上げていきましょう。
明「皆さんの熱気があれば、真冬も怖くありません」
鍋「コメントに熱気を込めんと。なんちゃってなんちゃって」
明「・・・・さっぶうう」
【お店データ】
トラとフライパン <お店サイトはココ>
高知市はりまや町1丁目8-10
088-883-4520
営業時間 11時~14時30分、17時~21時30分 日祝日定休
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まだ1月なんですけど、日々生きるというのは大変ですね。ある人は仕事で、ある人は人間関係で、心身をすり減らし、疲れ切ってあごが出そうになったとき、人はどうするか。何によって癒やしを求めるか。
モニ明「喫茶店に行きます」
まあ、それがモニ探としては正しい行動なのですが、もうちょっと何かないか。ただコーヒー飲んでスポーツ新聞熟読してゆっくりソファでくつろいで居眠りまでしちゃって2時間経ってた、というのはどうなんだろう。
明「めちゃめちゃ癒されてるじゃないですか」
まあね。喫茶店には癒やしのパワーがあるんである。ただそこで座っているだけで、日常のストレスが溶けていく。ややこしい雑事を忘れ、心が清らかになっていく。注文したモーニングのコーヒーを飲み終わり、食後のお茶を飲み干す段には、すっかり気持ちがリフレッシュされているのが分かる。
明「2時間も座るなら、もうちょっと何か注文しましょうよ」
外回りの営業か何かのサラリーマンが、少し早めの昼食にモーニングを食べ終え、たばこを一服しながら新聞読んでる姿なんざ絵になりますね。くつろぎ終えたら、いかにも句読点がついたという感じでさっそうとまた日常へ戻っていく。大海の流木にほんのひととき止まる渡り鳥。砂漠のオアシス。お腹まで満たしてくれる。喫茶店こそは究極の癒やしスポットです。
明「じゃあ、それでいいじゃないですか」
モニ鍋「うん、まあ、そうかな」
じゃなーい。危うく丸め込まれてしまうところだった。日常の代わり映えしない景色に倦み疲れたとき、人は爽快なあるいは見事な風景を求めるものです。絶景美景。例えば山の上から広大な下界を見下ろすと、ぱーっと日ごろのうさが晴れるというもの。
明「グランドキャニオン行ったとき、あまりの景色の雄大さに感動して『自分の悩みなんてちっぽけなんだな』とか感じるだろうと楽しみにしてましたが、現実はあまりにも雄大すぎて『CGなんじゃないのコレ』とか素で思っちゃいました」
鍋「そういうとこバックに写真撮ると、現実味なさすぎて合成写真みたいに見えるよね」
バーチャルとかに慣らされた現代人は悲しいですね。まあグランドキャニオンとまでは言わないけれど、気持ちがすーっとするような景色、癒される絶景、そういうの、ないですか?しかも高知市内とかで。しかも喫茶店で。
明「ねーよ、無茶言うなおっさん。と言いたいところですが、実際ありますから仕方ない」
鍋「じゃあ、おっさんは言い過ぎじゃないか?」
明「では、取材行ってきます」
鍋「なあ、おっさんは言い過ぎじゃないか?」
◇
そこは厳密に言うと喫茶店ではなくて、知る人ぞ知るおいしい料理店なのですが、モーニングもランチもドリンクメニューもあるので、ここで紹介しちゃいます。「丘の上の食楽荘 木の蔵」。場所はけっこう難しい。ローカル的に説明すると「ハングリーベアとちづる庵の間」となります。
鍋「どこやねん」
明「高知市神田です。まず土佐道路の河ノ瀬交差点を南へ、土佐塾中高や春野方面へ行きますね」
鍋「途中に高知市斎場の入り口があるな」
明「それを越えて、ハングリーベアというおいしいハンバーグ屋さんも越えて、坂を登って下ると信号のある交差点があります」
鍋「まっすぐ行くと神田方面、左に曲がると春野方面」
明「うまいおそば屋さんの『ちづる庵』の前です。でもその交差点に行き着く手前!左手にある細い道を山側へ登って行き着くんです」
鍋「ハングリーベア行きたいなー。そばもえーなー」
明「話聞いて」
目印は写真の看板です。ていうか私、子どもの頃は神田に住んでいて、この辺は遊び場だったんですよ。だから「あーあの辺でしょ、余裕余裕」とか言ってたんだけど、何度も看板素通りして迷いました。道が新しくなっててね、あの昔ホタル捕った小川とか、ブヤボールで野球した原っぱとか、野犬と闘った路地とかがなくなっててね。
鍋「神田ってどんな地域やねん・・・」
明「ワイルドですよね、今考えると」
この登っていく道がちょっと細くて急な坂道なので注意。田舎の段々畑を縫うような細い道、ありますよね。あれです。ぐいっとヘアピンカーブを曲がると、右手にお店の駐車場があります。ここからお店まですぐですが、ほんとにもう驚異的に急角度な坂がありますので驚かないでください。
明「駐車場を見落としてお店まで車で行っちゃったんですが、もう絶対登り切れずに落ちる、横転すると思いました」
鍋「スリルあってええやん」
車は駐車場に置いてください。そうやってたどり着いたお店は、温かみのある木材と開放的なガラスをふんだんに使った印象的な建物。中は吹き抜けで、テーブルやカウンターもすべて木製。柱や梁(はり)も太く、中に入ると安心感を覚える。
お店の人気席、中2階へ通される。とたんに、わっと眼前にパノラマが広がった。
神田の街を見下ろす高台に建てられており、眼下に広がる吉野団地などの住宅街から土佐道路、遠く北山まで一望できる。開放感ある内装と相まって、絶景というほかない。
明「神田とかショボいって思ってたら痛い目見ますよ」
鍋「神田の人に失礼やし、痛い目って何やねん」
明「うわーっと言うしかない景色です。夜景がまたすごいそうです」
そんな景色をぼーっと眺めていると、ほどなくモーニングセット(500円)が運ばれてきました。トースト2枚(1枚はジャムつき)、サラダ、ポテトサラダ、ゆで卵。この辺は定番だけど、皿に添えられたイカとネギのぬたが鮮烈においしい。さりげなくついてきたみそ汁は、こっくりとした白みそベースで、しみじみと滋味。
特に野菜がおいしい。新鮮で味が濃くて、いかにも地に足がついた感じ。軽く柔らかいトーストとの相性も良く、どんどん食べ進んでしまう。
鍋「えーなあ。白みそって優しいおいしさやね」
明「トースト+バターにも合うのが不思議なような、そうでもないような」
食べ終えてやっと、食器類や和紙製のメニューなどの愛らしさに気付く。中2階の半分は座敷で、さらにくつろげます。吹き抜けの高い天井。木材をふんだんに使った内装。調度品の愛らしさ。ぼんわりとストーブの暖気。それらがすべてミックスされた実に好ましい空間で、安らぎとはこういうことを言うんだろうなあ。
明「田舎のばっちゃんの家みたいでね、しかもそこが絶景なんですよ」
鍋「ばっちゃん、ミカンないー?あと干し柿とポン菓子もー」
明「何甘えとるんですか。あと好みが渋いな」
ぽわぽわと取材も忘れて数十分、和んでしまいました。ここにネコとかいたらもうダメだな。社会復帰は無理です。コーヒー飲んで膝のネコをなでつつ、景色をぼーっと見てるだけで2年くらいたちそう。こたつとかあったらもう住む。
さすがに住んでいるわけにもいかないので、やっと仕事。ご主人の上野修さんにお話を聞く。上野さんはプロの建築デザイナーで、このお店はもともと、自分の家として建築。仕事の打ち合わせなどで人を招くたびに「こりゃあ、えい」と絶賛され、それではとお店を始めることにしたという。
「須崎の実家には新鮮な魚も、野菜もあるので、それをお出ししようと。皆さんにくつろげる時間を持ってもらいたかったんです」
営業のメインは夜。完全予約制で伊勢エビなどの新鮮な食材を使ったコース料理を提供し、好評だ。「1日3組ぐらいまでに限定して、ゆったりと楽しんでもらおうと思っています」と笑顔の上野さん。
鍋「あああ伊勢エビの鍋、雑炊、刺身で純米酒をキューっと・・・はよ予約しとうせ」
明「行くのは大歓迎ですが、僕は運転役ぜったいイヤですよ。飲みますからね」
店内には70~80年代の音楽が流れる。昔の、田舎に帰ったような気分を味わってほしいからだ。取材日はとても寒い朝だったが、店内には木漏れ日のような日だまりがあふれ、暖かだった。
驚くことに、店にはエアコンがないという。上野さんは「冬はストーブで、夏は窓を開け放って扇風機で。自然を身近に感じてほしい」。絶品の食材に加え、景色や空気、周りの自然までもがぜいたくなごちそう。日常に疲れたら、ここがあなたの帰る場所になるかもしれない。
明「すっごくいい店でした」
鍋「でも昼行くか、夜行くか迷うなあ」
明「ちなみに、カレーや定食などのランチメニュー、スイーツ系も人気です」
鍋「・・・よけい迷うやないかっ!」
【お店データ】
丘の上の食楽荘 木の蔵
高知市神田2607-26
088-832-2656
営業時間 9~17時、18~21時(夜は予約制) 木曜日定休
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すっかり松も取れて、新しい1年が始まっております。年末年始の疲れはどうですか。お雑煮やおせちも飽きるほど食べましたか。
モニ明「私は年明けから大風邪引いてさんざんでした」
モニ鍋「いつまでたっても仕事に出てこんかったなあ」
明「ただの風邪かと思ったら、のどと鼻の奥に菌が入って炎症がひどくて」
鍋「耳も、なんか聞こえ方が変とか言ってなかった?」
明「病院行ったら風邪の治療じゃなくて、鼻から内診カメラ入れられたり、突発性難聴を疑われて無音室で聞こえ方のテストしたりしてね」
鍋「歌姫も大変やけど頑張ってほしいですな」
明「なんか紹介状持たされて病院はしごして、気が付いたら睡眠時無呼吸症候群の診察を受けていました」
鍋「もうぜんぜん風邪関係ないやん」
そんな変な人は放っておいてですね、正月明けといえばやっぱり、おせちも飽きたでしょう。そこで、おせちもいいけどカレーもね。というのは某食品会社によるイメージ戦略だと思いますが、確かに昔ながらの和風味一辺倒の日々が続くと、スパイシーかつ濃い味のカレーというのは非常においしく感じる。
このCMが訴えたのは「お正月でも好きなものを食べていいんだ」、というメッセージだと思うわけです。それはお正月は昔ながらのおせちを食べるべし、という伝統に縛られた日本人に対する強烈なアンチテーゼであり、みんなで同じものを食べる=多様な価値観を認めない旧来の風習に風穴を開ける斬新な提案であり、近代個人主義の新たな発露でもあるわけです。
明「ほんまかいな」
鍋「まあ、思いつきで言うとるけどな」
しかし「おせちもいいけど、カレーもね」というキャッチフレーズが大きな威力を持っていたのは事実です。その証拠に、ほとんどの日本人があのフレーズを知っているのではないでしょうか。
鍋「最初はキャンディーズがCM出てたがよ」
明「それはあんまり覚えてないけど、最近までやってたような印象もありますね」
あのCMが登場した70年代後半以降、日本の正月料理が大きく変わっていった。今でこそ、お正月には「うちは焼き肉」「うちは鍋料理」と各家庭が多様な楽しみ方をしていますが、その源流というか、あのキャッチフレーズが日本人の価値観を大きく揺り動かしたのではないかと思っております。
鍋「というわけで、正月明けはカレーや」
明「個人的にはラーメンとか恋しくなりますが・・・」
鍋「ええい問答無用。カレー食べようカレー。しかも喫茶店で」
喫茶店とカレーというのは、意外と相性がいい。日本各地でも、カレーの名店の中には喫茶店が比較的多く見受けられます。
明「コーヒーの香りに、スパイシーなカレーなら負けないからでしょうか」
鍋「カレー食べた後のコーヒーがまたうまいよな」
高知でも、カレーを出す喫茶店は多い。もちろんお手軽フードメニューの代表という側面もあるからだが、しかしでは、おいしいカレーを出す喫茶店はどこ? 我々が持つ第一の回答は、ここです。
◇
電車通り、本町のど真ん中。どれくらいど真ん中かというと、電停で言えば「公園通り」の真ん前であり、電車通りを挟んで新阪急ホテルの向かい側。新宿で言えばアルタ前級のど真ん中度。そこにこじんまりと、静かなたたずまいの雰囲気ある喫茶店がある。「爽」はことしで21年目を迎えた、熱烈ファンが多い店だ。
電車通りに面し、周辺はビル街。街なかの喧噪が、一歩店に入るとうそのように静かになる。木をふんだんに使ったインテリアの落ち着いた雰囲気と、店内に流れる和やかな空気が、森の中の隠れ家に来たような錯覚を起こさせる。
鍋「カウンターは見事な一枚板のヒノキ。振り子時計は大正時代のアンティークで、この時計の音を聞きに来る人もいるそうです」
明「なんか、すごくリラックスできますねえ」
とるものもとりあえず、こちらの看板、ビーフカレーセットをいただく。ビーフカレー、ポテトサラダ、ドリンク。カレーは大きめの土佐赤牛のブロック肉がゴロゴロ。辛すぎず甘すぎず、舌先に少し感じる酸味とのバランスが素晴らしい。プリっとした食感をみずみずしく保つタマネギがアクセントになって、気付けばいつもすぐに完食してしまう。
鍋「よく来るけど、食後も全然胃にもたれる感じがせんのよね」
明「おっさんはカレーが胃にもたれる時もありますからね」
ほっといて。でも確かにその通りで、特に欧風本格的なカレーは脂っこくて、たくさん食べるとつらい時も多い。でもここのカレーはぜんぜん大丈夫。実に爽やかで、しかし本格派以上の深くまろやかなコクがある。魔法のようなカレーだ。
またこのポテトサラダがうまいのよ。小皿にちょっとうずたかく盛られ、新鮮なポテトに交じるセロリとコショウの風味が食欲をそそる。カレー2口、ポテサラちょっと1口ぐらいの割合でむっしゃむっしゃと食べまくり、本当にすぐ完食。深い満足感。ぷはー。
明「ああカレー食べたい。負け惜しみを言うと、僕はセロリ苦手なのが残念です」
鍋「またこの、食後のコーヒーがな(聞いてない)」
このお店はカレーで名高いけど、本当は炭焼き一本の硬派な本格コーヒー店なのです。特に自慢の「ブレンド」は、これでもかという深煎り。真っ黒に近いそれは、しかし決して焦げ臭くなどなく、どこまでも深みのある香りに満ちている。強い苦みの底に驚くほどまろやかな甘みを感じ、口中で見事なハーモニーが奏でられるのです。
鍋「これぞコーヒー。ちょっとだけ砂糖とミルク入れると、またおいしい」
明「最近流行のエスプレッソとかも深煎りですけど、ここのブレンドは一本筋が通った硬派ですね」
一方「アメリカン」は一般的な焙煎具合で、女性らに人気。好みで選べますが、どちらも深い味わいで人気が高い。
店主の水津昭枝さんにお話を聞く。いつもお昼ご飯、お世話になってます。
「皆さんのおかげでやってこれています」
お互いに深く頭を下げて取材スタート。水津さんの醸し出す和やかさにひかれ、通うお客さんも多いに違いない。お客さんが出入りするときは必ず丁寧にあいさつしています。
この4月で丸21年を迎える「爽」は当初、炭焼きコーヒー一本のお店だったという。主婦だった水津さんがお店を始めた動機が面白い。
「当時は若い人向けのお店が多くてね。おばさんが気軽に入れるお店が欲しくて、自分でやってみようと思ったんです」
大きな音の音楽、定食などの喫茶店らしからぬメニュー、にぎやかな店内。そういった魅力も確かにあるが、「素人だった」水津さんは「どうせやるなら、ほかにないお店をやりたかった」という。
大好きな炭焼きコーヒーも、自分好みの味を求めて大阪のメーカーの工場まで足を運び、自分で味を確かめた。モカベースのブレンド比率、焙煎具合は「爽」専用のもの。「飲んだ、という満足感はあると思います」と水津さんは笑顔。
当初はコーヒー一本だったが、お客さんから「何か食べるものを・・・」との要望が次第に多くなってきた。この辺りはオフィス街。短いお昼休み、コーヒーだけを飲みに来るのも大変だろうと水津さんは考え、コーヒーを邪魔せずに何かできることはと考えた末に、自家製カレーに行き着いた。
カレーは精肉店の協力で土佐赤牛のよいところを使い、クミンやカルダモンなどのスパイスから手作り。油はほとんど使わず、たっぷりの野菜から取ったスープと合わせ、何時間も煮返して味を作っていく。
明「道理で、胃にもたれないはずだ!」
鍋「毎日通う人もいるらしいよ。魔法の秘密はそれか」
お客さんの要望で始めたカレーは大人気メニューに。お肉が嫌いな人のためにと、「なすと挽肉のカレー」や「グリーンカレー」といったメニューも増えた。「お客さんの声が頼りなんです」と水津さん。いつでも一番に考えるのは、お客さんがどう思うか。こうした姿勢が、和やかな店の雰囲気を作っているのかもしれない。
「今はコンビニなど安いご飯もあるのに、わざわざうちに来てくださる。それなら、相応のおもてなしをしないといけません」。柔和な笑顔の下に、一本筋が通った「はちきん」の心意気。心を爽やかにするひとときを、このお店からはもらえる。
鍋「なんか、癒されたなあ」
明「おせちというか、年末年始の暴飲暴食も癒やすカレーって珍しいですね」
鍋「じゃあ、カレーも食べたし、癒されてリフレッシュして、新年会でがんがん食べて飲むか」
明「・・・台無しですがな」
【お店データ】
珈琲館「爽」
高知市本町4-1-4
088-875-8777
営業時間 8~17時 日曜日定休
※モーニングもやってます。飲み物+150円で8~11時半まで!満足度高いですよ♪
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2008年が始まりました。おめでとうございます。みなさまいかがお過ごしですか。私モニ明は少しばかりアメリカへ行ってきました。
モニ鍋「この、くそ忙しい時にな」
モニ明「リターンしたらマイワークもメニーたくさんリメインズつまり残っててオーマイゴッドです」
鍋「それは英語じゃなくてルー語やないか」
明「すっかりタイムディッファレンスぼけ、つまり時差ぼけしてしまい、ベリーベリースリーピングで出勤日を忘れていました」
鍋「それは時差ぼけじゃなくてただのボケやないか」
というわけで、7泊9日で飛行機に9回乗るという強行軍でしたが、しっかりご飯は食べてきました。今回は年末ということでモニ探特別編、アメリカのモーニングをお届けしようと思います。
鍋「アメリカにもモーニングってあるの?」
明「日本みたいな『セット』はあんまりないですが、時間帯によって『モーニングメニュー』があるお店は多いみたいですね」
短い旅行だったのであまり多くのことは見ていませんが、とりあえず手当たり次第に食べてきました。まず、ラスベガスでのモーニング。とあるホテル内の24時間カフェで、朝食時間帯(6~10時)だけのメニューから。
明「フレンチトースト、スクランブルエッグ、ハッシュドポテト、ベーコン。アメリカのわりと定番メニューですね」
鍋「・・・なんかコップとか小さくないか?縮尺がおかしいような気がするが」
明「あ、それ普通に食べ物が大きいだけです。コップは米国標準サイズ、つまり18oz(約500cc)で、むしろ日本より大きい感じですね」
鍋「朝から何てことしてくれてんの」
とりあえず味は普通においしかったんですが、量が明らかにおかしい。巨人国に来たガリバーになった気分です。どう考えても食べきれない。食べている途中で何度も死兆星が見える。何とか食べきろうとした矢先、ウェイトレスが「モーア(more)?」とやってきたときには正直逃げようと思いました。
鍋「アメリカ人はコレをお代わりするの?」
明「恐ろしいことに、食べ放題(バイキング)システムがあって、何度もお代わりしてます」
ラスベガスはホテルごとにバイキングシステムの「バフェ」と呼ばれるカフェがたくさんあって人気。しかも早朝から開いてたりして、各店自慢の味を惜しげもなく提供しています。イタリアンとかフレンチとか中華とか定番アメリカンとか。
鍋「ピザは座布団じゃねえぞ(怒)」
怒ってやってください。どっかで読んだ話なんですが、アメリカの一般的な食事とフランスのそれはカロリーがだいたい同等。でもアメリカ人は肥満に悩みフランス人はそうでもない。これはおかしい!とアメリカ人が何年かかけてその謎を調査した結果。
明「『そもそもフランス人はそんなにたくさん食べていない』ということが分かったそうです」
鍋「もっと早く気づけよ・・・目の前に明確な原因があるのに・・・」
まあ、皆さんシャレにならんぐらい食べます。ロサンゼルス―ホノルル間の飛行機で、午前到着便だったので朝食とおぼしき軽食が出たのですが、チキンカツバーガーでした。
鍋「機内食の軽食でチキンカツバーガーか・・・」
明「コンチネンタル航空です。わりとスパイシーでいけましたよ」
鍋「食ってるんかい」
なんかこう、数日間で急速にアメリカナイズ。食わなきゃ生きていけないみたいな感じになってきます。しかもこの機内食、バーガーにサラダ、ポテトチップスにピーナツに・・・とアイテム数が多い。アジア標準なら夕食でもいい感じです。
明「でも、隣席だった初老の白人のおっちゃんはこれに加えて、持参したサンドイッチとリンゴ2個食べてましたけどね」
鍋「そろそろ降参したくなってきた」
明「で、僕がおっちゃん見てたらリンゴ出してきて『食うか?』とか聞かれて」
鍋「もう許してください」
明「ねえ。結構うまかったけどね」
鍋「食ってるんかーい」
続きましてはラスベガス・マッカラン国際空港のフードコートで乗り継ぎの間に食べた朝食メニュー。RUBY'S DINETTEという、デイリークイーンとかウェンディーズみたいなファストフードのチェーン店です。
鍋「君、フレンチトースト好きやなあ」
明「それは、朝からハンバーガーとかシナモンロールよりはマシな気がするからです」
フレンチトーストを頼むと、なぜか「with bacon?(ベーコンもつける?)」と聞かれます。とりあえず「Yes」と答えないと負けなような気がしたので答えると、なんかもうおまけのはずなのにメインと同じぐらいの量が来て脱力。しかもフレンチトーストも3枚もあってもう負けそう。
明「それはまあいいんですが、この組み合わせでメープルシロップがついてくるのが理解できない」
鍋「カリカリベーコンにシロップですか。うっぷ」
明「まあ結構うまいんですけどね、甘いベーコンも」
鍋「アメリカ人やー!アメリカ人がおるー!」
もうこんなアメリカ朝食事情に疲れ切った(めっさなじんでるやないか)わたくしは、少しでも癒されようとホノルルにやってきました。南国の楽園ハワイ。日本食も豊富。メインランド(米国本土)よりはずっと日本に感覚が近いはず。
明「で、パンケーキのお店に出掛けました」
鍋「いいねえ、ふんわりふっくら、優しい感じ」
明「ホイップクリームたっぷり乗せて、フルーツも盛りだくさんで」
鍋「ベーコンエッグとかの食事系もええなあ」
女性や子どもにも人気のお店。早朝から多くの人が並んでます。さあ、注文メニューがきました。いただきまーす。
鍋「アホか」
ほんとにねえ。アホかとしか言いようがないですよねこの量。日本人客も多い「エッグスン・シングス/Eggs'n Things」という名店ですが、途中でギブアップするほとんどの日本人を横目に、地元客や米国人は平気で完食していきます。
明「無念のギブアップでした」
鍋「何というか、道理でお前・・・太って帰ってきたよな・・・」
明「今なら高知のモーニング、2人前は食べられます」
おかげですっかり胃拡張気味の年の瀬ですが、来年は量もいいけどやっぱり質を最優先に、どんどんおいしい高知のモーニングを紹介していきたいと思います。それでは皆さま、よいお年を。
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