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高知の喫茶店を総まくり!独自の喫茶文化を世界に広めんと結成されたモーニング探検隊、略してモニ探。県内をかけずり回っておいしい情報をお届けします。
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絶景のごちそう【高知市・木の蔵】

まだ1月なんですけど、日々生きるというのは大変ですね。ある人は仕事で、ある人は人間関係で、心身をすり減らし、疲れ切ってあごが出そうになったとき、人はどうするか。何によって癒やしを求めるか。

モニ明「喫茶店に行きます」

まあ、それがモニ探としては正しい行動なのですが、もうちょっと何かないか。ただコーヒー飲んでスポーツ新聞熟読してゆっくりソファでくつろいで居眠りまでしちゃって2時間経ってた、というのはどうなんだろう。

明「めちゃめちゃ癒されてるじゃないですか」

まあね。喫茶店には癒やしのパワーがあるんである。ただそこで座っているだけで、日常のストレスが溶けていく。ややこしい雑事を忘れ、心が清らかになっていく。注文したモーニングのコーヒーを飲み終わり、食後のお茶を飲み干す段には、すっかり気持ちがリフレッシュされているのが分かる。

明「2時間も座るなら、もうちょっと何か注文しましょうよ」

外回りの営業か何かのサラリーマンが、少し早めの昼食にモーニングを食べ終え、たばこを一服しながら新聞読んでる姿なんざ絵になりますね。くつろぎ終えたら、いかにも句読点がついたという感じでさっそうとまた日常へ戻っていく。大海の流木にほんのひととき止まる渡り鳥。砂漠のオアシス。お腹まで満たしてくれる。喫茶店こそは究極の癒やしスポットです。

明「じゃあ、それでいいじゃないですか」
モニ鍋「うん、まあ、そうかな」

じゃなーい。危うく丸め込まれてしまうところだった。日常の代わり映えしない景色に倦み疲れたとき、人は爽快なあるいは見事な風景を求めるものです。絶景美景。例えば山の上から広大な下界を見下ろすと、ぱーっと日ごろのうさが晴れるというもの。

明「グランドキャニオン行ったとき、あまりの景色の雄大さに感動して『自分の悩みなんてちっぽけなんだな』とか感じるだろうと楽しみにしてましたが、現実はあまりにも雄大すぎて『CGなんじゃないのコレ』とか素で思っちゃいました」
鍋「そういうとこバックに写真撮ると、現実味なさすぎて合成写真みたいに見えるよね」

バーチャルとかに慣らされた現代人は悲しいですね。まあグランドキャニオンとまでは言わないけれど、気持ちがすーっとするような景色、癒される絶景、そういうの、ないですか?しかも高知市内とかで。しかも喫茶店で。

明「ねーよ、無茶言うなおっさん。と言いたいところですが、実際ありますから仕方ない」
鍋「じゃあ、おっさんは言い過ぎじゃないか?」
明「では、取材行ってきます」
鍋「なあ、おっさんは言い過ぎじゃないか?」

      ◇

そこは厳密に言うと喫茶店ではなくて、知る人ぞ知るおいしい料理店なのですが、モーニングもランチもドリンクメニューもあるので、ここで紹介しちゃいます。「丘の上の食楽荘 木の蔵」。場所はけっこう難しい。ローカル的に説明すると「ハングリーベアとちづる庵の間」となります。

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鍋「どこやねん
明「高知市神田です。まず土佐道路の河ノ瀬交差点を南へ、土佐塾中高や春野方面へ行きますね」
鍋「途中に高知市斎場の入り口があるな」
明「それを越えて、ハングリーベアというおいしいハンバーグ屋さんも越えて、坂を登って下ると信号のある交差点があります」
鍋「まっすぐ行くと神田方面、左に曲がると春野方面」
明「うまいおそば屋さんの『ちづる庵』の前です。でもその交差点に行き着く手前!左手にある細い道を山側へ登って行き着くんです」
鍋「ハングリーベア行きたいなー。そばもえーなー」
明「話聞いて」

目印は写真の看板です。ていうか私、子どもの頃は神田に住んでいて、この辺は遊び場だったんですよ。だから「あーあの辺でしょ、余裕余裕」とか言ってたんだけど、何度も看板素通りして迷いました。道が新しくなっててね、あの昔ホタル捕った小川とか、ブヤボールで野球した原っぱとか、野犬と闘った路地とかがなくなっててね。

鍋「神田ってどんな地域やねん・・・」

明「ワイルドですよね、今考えると」

この登っていく道がちょっと細くて急な坂道なので注意。田舎の段々畑を縫うような細い道、ありますよね。あれです。ぐいっとヘアピンカーブを曲がると、右手にお店の駐車場があります。ここからお店まですぐですが、ほんとにもう驚異的に急角度な坂がありますので驚かないでください。

明「駐車場を見落としてお店まで車で行っちゃったんですが、もう絶対登り切れずに落ちる、横転すると思いました」
鍋「スリルあってええやん」

車は駐車場に置いてください。そうやってたどり着いたお店は、温かみのある木材と開放的なガラスをふんだんに使った印象的な建物。中は吹き抜けで、テーブルやカウンターもすべて木製。柱や梁(はり)も太く、中に入ると安心感を覚える。

お店の人気席、中2階へ通される。とたんに、わっと眼前にパノラマが広がった。

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神田の街を見下ろす高台に建てられており、眼下に広がる吉野団地などの住宅街から土佐道路、遠く北山まで一望できる。開放感ある内装と相まって、絶景というほかない。


明「神田とかショボいって思ってたら痛い目見ますよ」
鍋「神田の人に失礼やし、痛い目って何やねん」
明「うわーっと言うしかない景色です。夜景がまたすごいそうです」

そんな景色をぼーっと眺めていると、ほどなくモーニングセット(500円)が運ばれてきました。トースト2枚(1枚はジャムつき)、サラダ、ポテトサラダ、ゆで卵。この辺は定番だけど、皿に添えられたイカとネギのぬたが鮮烈においしい。さりげなくついてきたみそ汁は、こっくりとした白みそベースで、しみじみと滋味。

特に野菜がおいしい。新鮮で味が濃くて、いかにも地に足がついた感じ。軽く柔らかいトーストとの相性も良く、どんどん食べ進んでしまう。

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鍋「えーなあ。白みそって優しいおいしさやね」
明「トースト+バターにも合うのが不思議なような、そうでもないような」

食べ終えてやっと、食器類や和紙製のメニューなどの愛らしさに気付く。中2階の半分は座敷で、さらにくつろげます。吹き抜けの高い天井。木材をふんだんに使った内装。調度品の愛らしさ。ぼんわりとストーブの暖気。それらがすべてミックスされた実に好ましい空間で、安らぎとはこういうことを言うんだろうなあ。


明「田舎のばっちゃんの家みたいでね、しかもそこが絶景なんですよ」
鍋「ばっちゃん、ミカンないー?あと干し柿とポン菓子もー」
明「何甘えとるんですか。あと好みが渋いな」

ぽわぽわと取材も忘れて数十分、和んでしまいました。ここにネコとかいたらもうダメだな。社会復帰は無理です。コーヒー飲んで膝のネコをなでつつ、景色をぼーっと見てるだけで2年くらいたちそう。こたつとかあったらもう住む。

さすがに住んでいるわけにもいかないので、やっと仕事。ご主人の上野修さんにお話を聞く。上野さんはプロの建築デザイナーで、このお店はもともと、自分の家として建築。仕事の打ち合わせなどで人を招くたびに「こりゃあ、えい」と絶賛され、それではとお店を始めることにしたという。

「須崎の実家には新鮮な魚も、野菜もあるので、それをお出ししようと。皆さんにくつろげる時間を持ってもらいたかったんです」

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営業のメインは夜。完全予約制で伊勢エビなどの新鮮な食材を使ったコース料理を提供し、好評だ。「1日3組ぐらいまでに限定して、ゆったりと楽しんでもらおうと思っています」と笑顔の上野さん。

鍋「あああ伊勢エビの鍋、雑炊、刺身で純米酒をキューっと・・・はよ予約しとうせ」

明「行くのは大歓迎ですが、僕は運転役ぜったいイヤですよ。飲みますからね」

店内には70~80年代の音楽が流れる。昔の、田舎に帰ったような気分を味わってほしいからだ。取材日はとても寒い朝だったが、店内には木漏れ日のような日だまりがあふれ、暖かだった。

驚くことに、店にはエアコンがないという。上野さんは「冬はストーブで、夏は窓を開け放って扇風機で。自然を身近に感じてほしい」。絶品の食材に加え、景色や空気、周りの自然までもがぜいたくなごちそう。日常に疲れたら、ここがあなたの帰る場所になるかもしれない。

明「すっごくいい店でした」
鍋「でも昼行くか、夜行くか迷うなあ」
明「ちなみに、カレーや定食などのランチメニュー、スイーツ系も人気です」
鍋「・・・よけい迷うやないかっ!」


【お店データ】
 丘の上の食楽荘 木の蔵
 高知市神田2607-26
 088-832-2656
 営業時間 9~17時、18~21時(夜は予約制) 木曜日定休

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コメント(2)

モーニングの時間に
行ったことがあります(*^^)v
居心地が好くて
見下ろす世界とは異空間の
ゆったりと流れる時間に
癒やされますね♪
急な坂道を登る途中
えっ!!
辿り着くの?っと思いますけどね。

春野町の
『聖屋』
『自膳工房れお』
私のお気に入り♪

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kariyushiさん、初めまして。コメントありがとうございます!実は、これがモニ探の初コメントです。団員一同(2人しかいないけど)狂喜しております。団長なんか喜びすぎて、いすから落ちてます。あ、そのまま寝た。

木の蔵は、本当にいいところですよね。まさに非日常というか異空間。隠れ家にして楽しんでいる人が多いとのお話でしたが、あんまり魅力的なので記事にしちゃいました。ひらにご容赦を。

オススメのお店、ありがとうございます。さっそく取材に行ってこようと思います。こんな記事のノリで申し訳ありませんが、近いうちに掲載しますのでどうかお楽しみに!

これからもモニ探を楽しんでいただければ幸いです。今後ともよろしくお願いします!

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このブログ記事について

このページは、モニ探が2008年1月18日 18:56に書いたブログ記事です。

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