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高知の喫茶店を総まくり!独自の喫茶文化を世界に広めんと結成されたモーニング探検隊、略してモニ探。県内をかけずり回っておいしい情報をお届けします。
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世界一の朝食【神戸北野ホテル「イグレック」】

3月になったというのにまだまだ寒いですが、いかがお過ごしですか。何でも、寒い日が続くと血流の悪化や筋肉の緊張で、睡眠が阻害されることがあるそうです。私ことモニ明も、睡眠には重大な関心を持っております。

モニ鍋「というか、年中寝ていたいんじゃないの」
モニ明「失礼な。まあ昼寝は趣味といえるほどに大好きですけど」
鍋「・・・のび太?」

まったく失礼な。でも、実は昼間すごく眠くなったり、いびきもかいているようなので、睡眠時無呼吸症候群の診察を受けてみました。アレすごいんですよ。医大でひと晩泊まって、頭とか体中に電極十数本つけて検査するの。

鍋「とても眠れそうにないなー。でも検査するには眠らなくてはいけない」
明「まったくね、体中に寝返り打つのも難しいぐらい電極つけて、眠れるワケないでしょう」
鍋「何時間ぐらい眠れた?」
明「8時間ぐらいですかね」
鍋「めちゃめちゃ寝てるやないかい」

で、寝てる間の呼吸や脈拍、脳波の具合をコンピュータで記録して検査するわけです。その検査結果がこの間、出ましてね。

鍋「どうやった?」

微妙でした。無呼吸の時間は確かにあるんですが、本格的に治療するほど深刻ではないと。でも長期間この調子だと、やっぱり将来的に不安であると。

鍋「治療ってどんなことするの」
明「寝ようとして横になったら口の奥の気道が圧迫されてて、呼吸がしにくいから無呼吸になるんですね。だから切開手術とか、寝るときにマウスピースつけて気道を確保するとか」
鍋「でも、そこまでしなくてもいいと。じゃあどうすんの」

お医者さんが言いました。「あなたはちょっと体格がいいデブね。もとい、いいですね。もう少し体重を落とせば気道が圧迫されにくくなるんデブ、いや失礼、なるんです。ほんの少し食事とか運動に気を遣って、やせてもらえれば症状は改善しますデブ

鍋「そんなデブデブ言う医者おらんやろが

まあ被害妄想というか、医者の言う「です」が全て「デブ」に聞こえたのは事実です。でもいるんですよこういうお医者さん。前に健診受けたときに、別のお医者さんですけど、カルテ見て「えーとあなたは少し・・・ごめん太ってますね」って。何その「」って。「ごめん」って。

鍋「まあ要するに太ってるんやろ?見ても分かる。やせなさい」
明「結局、検査入院までして、『治療=やせる』だったのはデブ冥利に尽きるというか、真剣に自分の人生を見直すべきだと思いました」
鍋「ダイエットするんか。じゃあ、モーニングも食べられんか」
明「健康なダイエットは朝食しっかり食べることから。取材は行きますよ」
鍋「反省なさそうやなあ・・・」

     ◇

というわけで、私モニ明が久々に語り手ということは、久々に特別編です。今回は県外。ダイエットは健康な朝食から、というのなら、じゃあ世界一の朝食はどうですか?

鍋「世界一の朝食といえば・・・」
明「そうです。モーニング界では知らぬ者のいない、フランス3つ星レストラン『ラ・コート・ドール』で提供される『プティ・デジュネ・コンプレ』です」
鍋「何というか、モーニング界というくくりもアレやけど、フランス語で何を言ってるのかさっぱりや」

そ れでは、これから説明します。フレンチのシェフで有名なベルナール・ロワゾーという人がいて、バターやクリームを使いすぎない料理のスタイルで一時代を築 いた人です。その人がやっていたレストランが「ラ・コート・ドール」(現「ルレ・ベルナール・ロワゾー」)で、そこで「世界一の朝食」と呼ばれるメニュー を考案したんですね。

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一方、日本に神戸北野ホテルという、オーベルジュスタイルの小さなホテルがあるんですが、そこの料理長である山口浩さんという方が「ラ・コート・ドール」で修業をしていた縁で、北野ホテルが開業する際に、そのメニューを受け継いだのです。

鍋「つまり、日本でもその『世界一の朝食』が食べられると」
明「はい。というか、食べてきました」

     ◇

神戸北野ホテルは、三宮の繁華街からトアロードを北に登った、少し高台にある小さなホテル。れんが造りの洋館スタイルは小規模ながら気品にあふれ、女性客の人気がつとに高いことで有名です。

鍋「いかにも異国情緒あふれる・・・」
明「最新の設備はないですが、清潔で落ち着いていて家具調度品も素晴らしく、ゆったりくつろげるホテルです」
鍋「連泊というかしばらく滞在すれば、さらに良さが分かりそうやね」
明「一泊だけでした・・・残念・・・」

北野ホテルにはレストランが2つ。本格フレンチを提供する「アッシュ」と、世界一の朝食を出す「イグレック」。パティオ(中庭)に面していて、天気のいい日は可動式の屋根を開けてオープンエアで食事が楽しめます。

重厚かつシックなロビーを抜けて、緑あふれるパティオへ。世界一の朝食とはどんなものなのか。北野ホテルの案内にはこう書いてあります。

“世 界一の朝食”では、朝を豊かに彩る、厳選の品々をご用意しています。焼きたてのパン、バターの香りで食欲を誘うフィナンシェ、そしてフランス産栗のハチミ ツや生ハム、リンゴやラズベリーなど果物そのままの食感と味を提供する手作りのコンフィチュール(ジャム)など、ここでしか味わえない品々が、色鮮やかに テーブルを彩ります。笑顔がこぼれる、素敵な朝食の時間をご体感ください。

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待つほどもなく、最初に2種類のジュースから始まった朝食。パンやジャム、果物がどんどん出てきて、テーブルをすぐに埋めました。これが世界一の朝食です。

鍋「・・・すごい量・・・」
明「量だけでなく、質もすごいことになっています」

全メニューはこうなります。

・フレッシュオレンジジュース/グレープフルーツジュース
・ミックスジュース(キウイ、パッションフルーツ、オレンジなど)
・クロワッサン、バゲットなど5種類のパン
・フルーツケーキ、フィナンシェなどのお菓子
・自家製のバター
・栗の花のハチミツ
・自家製ジャム3種類(いちごとバナナ、ミルクのジャム、ドライフルーツ)
・ヨーグルト(フルーツのコンポートを添えて)
・ジャムや蜂蜜など
・タピオカ・オ・レ(タピオカを牛乳で甘く煮たもの)
・赤穂産の半熟ゆで卵(ブルターニュの岩塩を添えて)
・パルマ風の自家製生ハム
・プルーン、イチゴ、巨峰などのフルーツ盛りだくさん
・フレッシュミルクのカフェオレか紅茶

鍋「なんとまあ、もう驚くしかないな」
明「全部、めちゃくちゃおいしかった、としか言えません」

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ジュースはいずれもしぼりたてで、氷が入っていないので本来の生き生きとした味が薄まらずに味わえます。パンはヨーロッパ風の「締まった」食べ応えがあるタイプ。小麦の香りがバターと解け合います。

自家製ジャムは、北野ホテルの名物。個人的にはこのドライフルーツのジャムが、う、うまー。ナッツやイチジクっぽい果物の食感と香ばしさ、控えめな甘さがパンの旨みを引き出す感じ。もちろん「オーガニックな餌で育てた国産豚の」自家製ハムも、黄身の味が濃い卵もうまい。

鍋「しかしなあ、朝やろう。こんなに食べられるものなの?」
明「それがですね。お腹に貯まる、いやな感じがしないんです」

すべてのメニューが後味スッキリ、食後爽やか。パンを食べ終えて、ヨーグルトに手をつける、ジュースを飲む。するとまた、次のが食べたくなってくる。何しろ、テーブルにさまざまな味が並んでいるので、次何を食べようと思うのも楽しいのです。

鍋「けっこう、甘いものが多いような気が・・・」
明「果物も多いですよね。これが爽やかな感じで、お腹にも軽い原因では」

パンはお代わりも可能ですが、最初のカゴで普通は十分だと思います。食べ残したら、おみやげに包んでくれます。完璧。

明「モーニングの極地を見ました」
鍋「基本は高知のモーニングも同じと思ったな。おいしいパンと飲み物、それにゆで卵も」
明「パン、コーヒー、ゆで卵、サラダの『4元素』ですね」
鍋「でもそれ以上に、お客さんへの気遣い。新鮮で健康な材料を使って、華美になりすぎず、一日の始まりをサポートしようという心遣いが見える」

さすが、だてに団長やってない。「世界一の朝食」、一つ一つはとてもシンプルなメニューです。ただ、それを見た目にも鮮やかに、食欲を起こさせるような提供の仕方や、うまさ新鮮さを最大限に引き出そうとする努力が見えて、とても良い気分になりました。

明「高知のお店も、こういうスタイルを取り入れてみては」
鍋「そしたら毎朝、すごく朝ご飯食べるようになるな」
明「朝食はいくら食べても太らないんです!(逆ギレ)」
鍋「しばらくは無呼吸睡眠みたいやな・・・」


【お店データ】
 神戸北野ホテル「イグレック」
 <お店サイト>
 兵庫県神戸市中央区山本通3-3-20
 078ー271ー3711
 営業時間 朝食=7時~10時半 年中無休

※ジャムやパンは「イグレック・プリュス」という直営店で買えます。神戸に複数お店あり、通販でも買えますよ^^

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