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高知の喫茶店を総まくり!独自の喫茶文化を世界に広めんと結成されたモーニング探検隊、略してモニ探。県内をかけずり回っておいしい情報をお届けします。
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 ※モニ探は火曜土曜の週2回更新です!

 

分かち合う幸せ【高知市・遊庵】

4月です。1日です。きょうから新年度、新しい職場や新しい環境に身を置く人もいることでしょう。まずはおめでとうございます。皆さまの新年度に幸多からんことを。

モニ明「我々は、なーんも環境変わらず、ぐだぐだやってるわけですが」
モニ鍋「そうでもないぞ。新年度になって部の予算が、だだ減りしとる
明「・・・」

まあリストラされんかっただけ、もうけものです。こんなただ、食べて阿呆なこと言っとる企画なんてすぐに潰れそうなもんですけど、幸い生き残りました。今しばらく(できればブレイクするまで)お付き合いをお願い申し上げます。

明「それはエイプリルフールなしで?
鍋「なしで。なんか、おびえてるのう」
明「いつリストラされるかと思ったら、気が気じゃありません」
鍋「大丈夫。わし自身がうまいもん食いたいから。まあ、自腹部分は増えるけど
明「・・・」

というわけで新年度。気分も新たにモニ探、始めさせていただきます。新たな年度へ向けて、腹が減っては戦ができぬ。なんかこう、とにかくうまいもんが食いたいのう。どこ行こうかのう。

明「別に新年度関係ないんじゃないスか?」

まあ、そうとも言う。しかし、せっかくの気分一新であるから、今までにない斬新さがほしいのも事実。見たこともないようなお店で、心からうまいものを食らう。どうよこのコンセプト。どっかないか。

明「では、あのお店に行きましょうか」
鍋「あのお店ってあのお店?」
明「そう、あのお店」

そこは決して喫茶店ではなく、モーニングもないのでモニ探的には対象範囲ぎりぎりなんだけど、とにかくいいお店なのです。よし。新年度一発目はあのお店じゃ。食というものの原点に立ち返るべく、あのお店にランチ食べに行こう。

明「でも、道がややこしくて、たどり着ける自信がありません」
鍋「見たこともないようなお店やからなあ・・・」

     ◇

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そのお店は高知市大津乙の「遊庵」。ここに行き着くには、少々の手順が必要です。まず、南国バイパス経由の場合から。高須から介良方面目指して行きますわな。ブリコとか自転車屋さんがある、北へ曲がると大津バイパスへ抜ける交差点ありますよね。そこを北へ曲がります。

明「しばらく行くと、左手にスリーエフ(コンビニ)が見えてきます」
鍋「その手前にある、小さな交差点を右へ、つまり東へ、要するにミラクル中央高校方面へ入ります」

入ってからが少し説明しづらい。細い道を入って、突き当たりの三差路を道なりに右へ。そのまま行って、また突き当たりの角を道なりに左へ。

明「TOSTEMの看板が見えてきたら、その向こうの十字路を、右へ」
鍋「坂を上がっていくと、左手に駐車場があって、その向かいがお店です」

大津バイパスからは、運輸局の少し東に、南国バイパスまで抜ける交差点がありますわね。おいしいお弁当で人気の「まがみ」とか、ラーメンの自由軒がある道です。そこずっと行って橋を越えて、スリーエフまで来たら後は同じです。

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明「やっとたどり着いた。それにしても」
鍋「これは普通の家やなあ」
明「普通の家ですなあ」

どっからどう見ても、普通の家である。看板が掛かっていないと、入店にものすごく躊躇する。ていうか、看板が掛かっていても逡巡しまくりである。

明「どう見ても不法侵入者ですもんねえ」
鍋「絵的にはな。でも、ここを乗り越えてこそ、うまいもんが食える」
明「食い意地とは、恐ろしいもんですなあ」

門をくぐると、いい感じの庭。しかし建物は普通の家なので、玄関もどこか、知り合いの家に来たような気分で通り、上がり込む。庭に面した洋間に通されてやっと、お店に来たような気分になるが、よく考えたら普通の居間に客用テーブルとイスが置いてるので違和感はまだまだ消えない。

そう思いつつ、しばし待つ。注文はいらない。メニューはすべてお任せだからだ。ゆったりと待っている間に、徐々に気分がほぐれていく。お店に食べに来た、一種の緊張感がないことに気付くと、あとはくつろぐだけだ。

明「友達の家に遊びに来たみたいな感じですね」
鍋「調度品がすごく趣味のいい友達な」
明「そんな友達います?」
鍋「類は友を呼ぶと言うやないの」
明「じゃあ・・・いないんですね・・・」

ゆるゆると、春の日の庭を愛でつつ待っている間に、お茶を出してもらった。ハブ茶(キシマメ入り)である。いいねえ。気持ちが落ち着くねえ。しかし、そこからは待つヒマもない、めくるめくうまさのラッシュアワーである。

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明「うまそう!!」
鍋「普通のお総菜やけど、こんな贅沢な普通はなかなかないぞ」

お任せランチ、1200円。これで1200円である。コスト的には4けたの金額だけど、バリュー的には素晴らしい。これで採算取れるのか心配になってくる。

メインは和風ハンバーグだけど、どのおかずも素晴らしい。ゼンマイの卵とじは、目が覚めるほど豊潤なダシの旨みと、しゃっきりプリっとした食感が極上。みそ汁は愛媛風の麦みそで、強い甘みとコクに説得力がある。

ジャガイモの煮物は、甘辛味は強いが素材の味を引き立てる。またこの新ジャガが驚異的にホクホクで、どうやって煮てるんだろう。ご飯の上に載せてどんぶりにしてもいいぐらいの逸品である。

鍋「それでも喉が詰まらんと思う」
明「ジャガイモは喉に詰まるって人、いますからね。ジューシーなジャガイモってすごい」

そしてメインのハンバーグ。ふんわりジューシーで、嫌な雑味が全くしない。かといって高級レストランの、隙のない味ではないんである。極上の家庭料理、そんな感じ。ものすごく料理のうまいお母さんが、気持ちを込めて作った。そんな愛情がたっぷり詰まっている感じなのである。

鍋「心が・・・あったまる・・・」
明「しみじみというか、そんな思い詰めたように言わんでも」
鍋「心冷えてたからな、切実に」

この料理はね。どうやって食べるかというと、上品に笑顔で会話を交わしながら、もちろんそれもいい。でも多分、

①自分の家のようにくつろいで、お代わりなんかお願いしちゃったりして
②お腹ぺこぺこの子どものように、どんどん勢いよく食べて、もちろんお代わりする

鍋「そういう気のおけない情景が似合うように思う」
明「何にしても、お代わりはするんですね」

まあね。しかし実際は、デザートのごまプリンまで、お代わりする必要がないぐらい深い満足を与えてくれた。素晴らしいお料理です。ごちそうさまでした。

「素人料理で、恥ずかしいですが・・・」と笑うのはこのお店のお母さん、田中佐美子さん。「遊庵」は昨年11月にオープンしたばかりで、その前は高須で3年ほど、食堂をやっていた。

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「日々自分が食べているようなお総菜を、皆さんに食べてもらいたくて。こんな大ごとになるとは思いませんでした」とまた笑顔。知人からこの家を紹介され、借りて3度目のお店に。田中さんの気持ちがついに具現化した。

食器は「道楽で」と長年、こつこつ集めたものをふんだんに使用。人気作家のものも多く、季節感まで演出する多彩な器も人気の一つだ。食材の野菜は全て、地元・大津のもの。旬や食べ頃に気を配り、その日のいい食材からメニューを考える。

明「だから、メニューがお任せになるんですね」
鍋「任せて安心。考えてみれば家庭料理って、帰ってから献立見ておおーってなるもんやもんね」

ただでさえ安い値段は、オープン当初もっともっと安かったという。しかし、お客さんから「あんまり安くて、潰れてもらったら困るから、もっと値上げしなさい」とまさかの要望があり、ここまで上げたという。

田中さんは「もうこれ以上もらえません」と話すが、どんだけ愛されてるお店なんじゃ。そんな常連さんはクチコミで評判を広げたり、自分のブログに書いたりと応援。中には「自分とこの野菜をぜひ使って」と持ち込む農家や、店を彩る季節の花を勝手に置いていく地元の人もいたりと、究極の愛されっぷりだ。

「本当に、皆さんのおかげでやってます」(田中さん)。悩みは席数。もとは民家だから、和室と洋室の計27席しかない。予約でほぼ毎日、埋まってしまうので、お店まで来た人に帰ってもらわなければならないのが非常につらいという。

明「とりあえず予約は必須ですな」
鍋「通う度に電話する価値がある」

中山さんは「たまのぜいたくではなく、日々のぜいたく。毎日、自然で安全なものを食べる幸せを多くの人と分かち合いたい」とにっこり。愛される理由がよく分かる、素敵なコメントだ。

明「われわれのベースは喫茶店の味ですが、たまにはこういう時間が必要ですよね」
鍋「ここにはスポーツ新聞も、雑誌もないが、まさに家のような心地よさにあふれている」

誰かのためにおいしいご飯を作る幸せ。それを「おいしいね」と分かち合う幸せ。「遊庵」はそんな幸せをつなぐ店だ。あなたも訪れてみたらきっと心が柔らかく、豊かになる。モニ探もあやかって、できるだけ、この幸せを多くの人とつなぎたくなった。


【お店データ】
 遊庵
 高知市大津乙3175-115
 088-866-6737
 営業時間 昼11時半~13時半 夜18~21時 日、月曜定休
 ※夜もお任せで2800円!お酒も出て、また違う魅力が楽しめます


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コメント(4)

らんたん :

「モニ探」いつも楽しみにしています。
私は、まっとうな高知の不良主婦なので、
どこかにモーニングやランチにいい店はないかと
アンテナをはっています。
この「モニ探」は、お店情報はもちろん、
モニ明・モニ鍋の掛合いが面白くて
読み物としても楽しめます。
これからも、遊び心いっぱいで
頑張ってくださいね。

モニ探 Author Profile Page:

らんたんさん、初めまして!モニ明です。お返事が遅くなって申し訳ありませんm(_ _)m

モニ探もいろんな人からコメントをもらうようになり、スタッフ一同喜んでおります。一同って言っても2人なわけですが。それはえいとして、「まっとうな高知の不良主婦」、そんな方こそがモニ探の求める方であります!ぜひぜひ、らんたんさんがお持ちの喫茶店情報をお寄せくだされば幸いです。

モニ鍋「わしが行って食べ散らかして、嫌われて帰ってきます」

そんなお店荒らしは放っておいて、今後ともモニ探を末永くよろしくお願いします~^^

ろんろん :

こんにちは。私はいったことないんですけど 知寄り町の「コミベーカリー」さん2階の喫茶はオシャレだと聞きます。あと 塚の原の方にとても美味しくて居心地のいい所があるとか。 名前がわかりませんが(なので行きつきません(笑))  今日はカールさんに行って来ましたよ。奥さんが 嬉しそうに話してました。どこかで 遭遇してみたいな〜お二人にと願う私です。

モニ探 Author Profile Page:

こんにちは、ろんろんさん!モニ明です。いつもありがとうございますm(._.)m

情報提供、感謝感激です!!こみベーカリーさんの2階、正直チェックしてませんでした・・・行ってみようと思います♪

塚ノ原辺りは、実はいい喫茶店が多いんですよね。店名をまた思い出したら教えてください♪モニ探でも鋭意捜索します!!

カール、おばさんがいい味出してますよね。どこかの喫茶店でお会いできる日を楽しみに・・・盛り上がってきたらオフ会でもやってみたいというのが、我々のささやかな夢です。
今後ともよろしくお願いします!!

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このブログ記事について

このページは、モニ探が2008年4月 1日 17:08に書いたブログ記事です。

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