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高知市の最近のブログ記事
今年は桜の開花が遅くて、いつ咲くかと思っているうちに、気付けばいつの間にやら桜の季節が終わりかけております。何だか寂しいですなあ。老兵は死せず、ただ散りゆくのみなのです。
モニ明「冒頭から派手に間違っておられるような」
モニ鍋「サヨナラだけが人生だ。この杯を受けてくれ。いつ何時、誰の挑戦でも受ける。何だコノヤロー」
明「ど、どこからアントニオ猪木に!!」
などと阿呆なことを言っている間にも、花は散る。「花は散るから美しい」byアンソニー。春爛漫なのになぜかセンチメンタルな団長モニ鍋なのです。
明「『キャンディキャンディ』まで持ち出されてはセンチメンタルと言わざるを得ませんが、確かに春本番だからこそ、切ない気分になることもあると思います」
なあ。例えばこんな時期に加護亜依ちゃんの芸能界復帰ニュースなんかを見てしまうと、なんかしみじみと切ないなあ。
明「親の離婚とかリストカットとかおっしゃられてますが」
鍋「結局、タバコはなかなかやめんかったみたいですな。禁煙って難しいなあ」
明「そういう問題じゃなーい」
まあこうやって言っていると今ひとつ、真に迫りませんが、なんとなくアンニュイ。喫茶店行こうと思うけれど、あんまりにぎやかな店や、大盛りパワフルなお店はちょっと遠慮したい。ココロ安らかに癒される方向で行きたい。
鍋「子どものころな、叱られたり悩むことがあると、川のほとりに出てなあ」
明「ほうほう」
鍋「涼しい風が抜けて、山や川の景色が目にしみるぐらい鮮やかで優しく感じて、なあ」
明「そしたら、川の中から頭に皿がある、変なもんが出てきて」
鍋「『おんちゃん、相撲取ろう』言うもんやから、はっけよいよいはっけよいよーい♪」
明「いきなりフルテンションやがな。悩みはどこ行った、悩みは」
鍋「相手はしばてんやからな、キュウリ(急に)悩みが消えました」
明「何言っちゃってんのあんた、本当にもう」
◇
さて、癒される場所。今までにもさんざんご報告の通り、高知の喫茶店とは癒される場所ではありますが、今回は特に、自然と触れ合いたい。川か山の近くで、良い風が吹いて、景色が爽やかで、ご飯がおいしければ、こんなアンニュイな気分なんてすぐどっかに消えていきそう。
明「では、参りましょう」
鍋「あるの!?そんな店!!」
明「自分から言い出しといて・・・」
こういう無茶振りがけっこう、問題なく通用するから高知の喫茶店とはすごい実力があるんである。あるわけないと思っていた、そんな癒やしのお店。ありました。
店名「カフェテラスれんげ」は、高知市尾立にある。尾立といえば旧鏡村の手前。具体的にはですね、高知商業高校から北へ行くと、三差路がありますよね。横内のサンプラザの手前です。
明「右へ行くと北環状線・福井方面、左へ行くと鏡方面」
鍋「これを左へ行きます。いわゆる県道6号線」
明「道なりに真っすぐ、鏡川のほとりに出て、しばし行くと高知自動車道の高架が上に見えてきて、その辺りの右手にあるのです」
ちょっと道から中に入っているので、行き過ぎたらまた戻って探してみてください。2階建てのテラスがある、しゃれた建物が見えるはずです。
本当に、なかなかしゃれた建物である。広いオープンテラスには客席が5つほど。真ん前が田園で、ちょっとした山や、小さなほこらを守るクスノキの林。そこを吹き抜ける、鏡川からの風。抜けるような青い空。
明「いいですねえ、爽やかな季節ですし」
鍋「完璧や。いま私は感動している。しばてん出てきたら喜んで相撲取る」
明「まあ、鏡川もこの辺まで来たら、しばてんもまだおるかもしれんですが」
しかし、こんなロケーションの喫茶店、ちょっとないですよ。高知のどこにでもある田園、田舎の風景だが、そこをそのまま、店の一部にしてしまった。借景とか、幽玄とか、そういった日本的な美的感覚を感じます。
一方で建物は、木材をふんだんに使ったカントリー風。かわいらしい置物や、一つ一つ違うイスとテーブルなど、くつろげる趣向になっている。さっそく、4種のモーニングから悩みつつ、最もベーシックなトーストモーニング(680円)を注文した。
明「わああ、ボリュームある!!」
鍋「これもまた胸がすく、そんな感じするなあ」
厚切りのトースト2枚とサラダ、パスタ、野菜のポタージュ、そしてスパニッシュオムレツ。個人的にはこのオムレツ、何か賞をあげたいと思うぐらいおいしい。何かあるでしょう、日本鶏卵錦糸卵特別賞みたいなの。
明「ありません。ていうか卵がかぶってますし」
でもな、正直今までのスパニッシュオムレツに対する偏見をぬぐい去ってしまったほどにうまいんじゃ。ふわふわ、ぷりぷりの卵と、滋味深い挽き肉、ほくほくした野菜。これはうまい。
明「他のもおいしくて、何よりボリュームと満足度が高いです」
この皿、幅40センチぐらいあるもんな。「女性のお客さんには、これでお昼ご飯代わりになる、と好評です」と、お店の奥さん、市来(いちき)起子さんが笑顔で教えてくれた。モーニングは12時まで。ブランチにと、午前中にゆっくり来店する女性グループが多いそうだ。
旦那さんの悦男さんは全国を飛び回る仕事で、なんと18年にわたって単身赴任。夫婦が別れ別れの生活だったという。だから、悦男さんが定年退職したら「癒される場所で、2人ゆっくり過ごそうと決めていた」。泣かせる話です。
鍋「わしも退職後、癒されたいな」
明「もちろん奥さんと一緒に、ですよね?」
鍋「(複雑かつ満面の笑み)」
明「・・・」
そんな2人にとって理想の地、尾立が見つかった。「山も川も近くて、空は高くて。これからの季節は、目の前が一面、緑なんですよ。春先には山桜が咲いて、秋には紅葉・・・もう本当に惚れ込んでいます」。起子さんは輝く瞳で、この地の良さを語る。
「どうせなら、癒やしをおすそわけしよう」。2人でそう考えて、終の棲家は住宅権店舗にした。好きなものを散りばめ、起子さんの家庭料理と最高のロケーションを味わってもらおう。
そうして、お店をオープンしたのは昨年5月。まだ、できたてほやほやです。にもかかわらず、クチコミがクチコミを呼び、満席になる日もあるという。モーニングだけでなく、4種類のお総菜がメインの日替わりランチ(980円)も好評だ。
食材の野菜は、ほとんどが地元の畑で採れたもの。「ホウレンソウとかね、ここならではのおいしさがあるんです」と起子さん。
これからの季節、ほとんどのお客さんは外に座る。風のにおい、日差しの温度、空気の色。それらすべてがごちそうであり、癒やしだ。そして、それを共有する時間こそが得難いものだ。
それでもだまだ、楽しみ方は無限。「もっと楽しいことをしたい。テラスで結婚式をしてもらったり、生バンドの演奏とか、夜もイルミネーションをつけるとか・・・」と、次々にアイデアが生まれるという。
取材の帰りに、テラスに出て写真を撮る。光の加減がいいのか、絵になる風景ばかりだ。外に出てきた悦男さんが「本当にいいところでしょう?」と声を掛けてくれた。とてもいい笑顔で。
ご夫婦とも、本当にここに惚れ込んでいらっしゃるんやな。だからこそ、それをみんなで共有したい、と心から思っていらっしゃる。場所の素晴らしさもさることながら、そんなお二人の人柄にも癒される、そんな店だ。
何もかもが手の届くところにあり、何もかもを楽しむことができる。そんな地に足の着いた幸福にふれたくなったら、ここへどうぞ。空と風、そしてとびきりのホスピタリティがお迎えします。
【お店データ】
カフェテラスれんげ
高知市尾立178-1
088-840-3465
営業時間 9~17時 月曜日定休
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4月です。1日です。きょうから新年度、新しい職場や新しい環境に身を置く人もいることでしょう。まずはおめでとうございます。皆さまの新年度に幸多からんことを。
モニ明「我々は、なーんも環境変わらず、ぐだぐだやってるわけですが」
モニ鍋「そうでもないぞ。新年度になって部の予算が、だだ減りしとる」
明「・・・」
まあリストラされんかっただけ、もうけものです。こんなただ、食べて阿呆なこと言っとる企画なんてすぐに潰れそうなもんですけど、幸い生き残りました。今しばらく(できればブレイクするまで)お付き合いをお願い申し上げます。
明「それはエイプリルフールなしで?」
鍋「なしで。なんか、おびえてるのう」
明「いつリストラされるかと思ったら、気が気じゃありません」
鍋「大丈夫。わし自身がうまいもん食いたいから。まあ、自腹部分は増えるけど」
明「・・・」
というわけで新年度。気分も新たにモニ探、始めさせていただきます。新たな年度へ向けて、腹が減っては戦ができぬ。なんかこう、とにかくうまいもんが食いたいのう。どこ行こうかのう。
明「別に新年度関係ないんじゃないスか?」
まあ、そうとも言う。しかし、せっかくの気分一新であるから、今までにない斬新さがほしいのも事実。見たこともないようなお店で、心からうまいものを食らう。どうよこのコンセプト。どっかないか。
明「では、あのお店に行きましょうか」
鍋「あのお店ってあのお店?」
明「そう、あのお店」
そこは決して喫茶店ではなく、モーニングもないのでモニ探的には対象範囲ぎりぎりなんだけど、とにかくいいお店なのです。よし。新年度一発目はあのお店じゃ。食というものの原点に立ち返るべく、あのお店にランチ食べに行こう。
明「でも、道がややこしくて、たどり着ける自信がありません」
鍋「見たこともないようなお店やからなあ・・・」
◇
そのお店は高知市大津乙の「遊庵」。ここに行き着くには、少々の手順が必要です。まず、南国バイパス経由の場合から。高須から介良方面目指して行きますわな。ブリコとか自転車屋さんがある、北へ曲がると大津バイパスへ抜ける交差点ありますよね。そこを北へ曲がります。
明「しばらく行くと、左手にスリーエフ(コンビニ)が見えてきます」
鍋「その手前にある、小さな交差点を右へ、つまり東へ、要するにミラクル中央高校方面へ入ります」
入ってからが少し説明しづらい。細い道を入って、突き当たりの三差路を道なりに右へ。そのまま行って、また突き当たりの角を道なりに左へ。
明「TOSTEMの看板が見えてきたら、その向こうの十字路を、右へ」
鍋「坂を上がっていくと、左手に駐車場があって、その向かいがお店です」
大津バイパスからは、運輸局の少し東に、南国バイパスまで抜ける交差点がありますわね。おいしいお弁当で人気の「まがみ」とか、ラーメンの自由軒がある道です。そこずっと行って橋を越えて、スリーエフまで来たら後は同じです。
明「やっとたどり着いた。それにしても」
鍋「これは普通の家やなあ」
明「普通の家ですなあ」
どっからどう見ても、普通の家である。看板が掛かっていないと、入店にものすごく躊躇する。ていうか、看板が掛かっていても逡巡しまくりである。
明「どう見ても不法侵入者ですもんねえ」
鍋「絵的にはな。でも、ここを乗り越えてこそ、うまいもんが食える」
明「食い意地とは、恐ろしいもんですなあ」
門をくぐると、いい感じの庭。しかし建物は普通の家なので、玄関もどこか、知り合いの家に来たような気分で通り、上がり込む。庭に面した洋間に通されてやっと、お店に来たような気分になるが、よく考えたら普通の居間に客用テーブルとイスが置いてるので違和感はまだまだ消えない。
そう思いつつ、しばし待つ。注文はいらない。メニューはすべてお任せだからだ。ゆったりと待っている間に、徐々に気分がほぐれていく。お店に食べに来た、一種の緊張感がないことに気付くと、あとはくつろぐだけだ。
明「友達の家に遊びに来たみたいな感じですね」
鍋「調度品がすごく趣味のいい友達な」
明「そんな友達います?」
鍋「類は友を呼ぶと言うやないの」
明「じゃあ・・・いないんですね・・・」
ゆるゆると、春の日の庭を愛でつつ待っている間に、お茶を出してもらった。ハブ茶(キシマメ入り)である。いいねえ。気持ちが落ち着くねえ。しかし、そこからは待つヒマもない、めくるめくうまさのラッシュアワーである。
明「うまそう!!」
鍋「普通のお総菜やけど、こんな贅沢な普通はなかなかないぞ」
お任せランチ、1200円。これで1200円である。コスト的には4けたの金額だけど、バリュー的には素晴らしい。これで採算取れるのか心配になってくる。
メインは和風ハンバーグだけど、どのおかずも素晴らしい。ゼンマイの卵とじは、目が覚めるほど豊潤なダシの旨みと、しゃっきりプリっとした食感が極上。みそ汁は愛媛風の麦みそで、強い甘みとコクに説得力がある。
ジャガイモの煮物は、甘辛味は強いが素材の味を引き立てる。またこの新ジャガが驚異的にホクホクで、どうやって煮てるんだろう。ご飯の上に載せてどんぶりにしてもいいぐらいの逸品である。
鍋「それでも喉が詰まらんと思う」
明「ジャガイモは喉に詰まるって人、いますからね。ジューシーなジャガイモってすごい」
そしてメインのハンバーグ。ふんわりジューシーで、嫌な雑味が全くしない。かといって高級レストランの、隙のない味ではないんである。極上の家庭料理、そんな感じ。ものすごく料理のうまいお母さんが、気持ちを込めて作った。そんな愛情がたっぷり詰まっている感じなのである。
鍋「心が・・・あったまる・・・」
明「しみじみというか、そんな思い詰めたように言わんでも」
鍋「心冷えてたからな、切実に」
この料理はね。どうやって食べるかというと、上品に笑顔で会話を交わしながら、もちろんそれもいい。でも多分、
①自分の家のようにくつろいで、お代わりなんかお願いしちゃったりして
②お腹ぺこぺこの子どものように、どんどん勢いよく食べて、もちろんお代わりする
鍋「そういう気のおけない情景が似合うように思う」
明「何にしても、お代わりはするんですね」
まあね。しかし実際は、デザートのごまプリンまで、お代わりする必要がないぐらい深い満足を与えてくれた。素晴らしいお料理です。ごちそうさまでした。
「素人料理で、恥ずかしいですが・・・」と笑うのはこのお店のお母さん、田中佐美子さん。「遊庵」は昨年11月にオープンしたばかりで、その前は高須で3年ほど、食堂をやっていた。
「日々自分が食べているようなお総菜を、皆さんに食べてもらいたくて。こんな大ごとになるとは思いませんでした」とまた笑顔。知人からこの家を紹介され、借りて3度目のお店に。田中さんの気持ちがついに具現化した。
食器は「道楽で」と長年、こつこつ集めたものをふんだんに使用。人気作家のものも多く、季節感まで演出する多彩な器も人気の一つだ。食材の野菜は全て、地元・大津のもの。旬や食べ頃に気を配り、その日のいい食材からメニューを考える。
明「だから、メニューがお任せになるんですね」
鍋「任せて安心。考えてみれば家庭料理って、帰ってから献立見ておおーってなるもんやもんね」
ただでさえ安い値段は、オープン当初もっともっと安かったという。しかし、お客さんから「あんまり安くて、潰れてもらったら困るから、もっと値上げしなさい」とまさかの要望があり、ここまで上げたという。
田中さんは「もうこれ以上もらえません」と話すが、どんだけ愛されてるお店なんじゃ。そんな常連さんはクチコミで評判を広げたり、自分のブログに書いたりと応援。中には「自分とこの野菜をぜひ使って」と持ち込む農家や、店を彩る季節の花を勝手に置いていく地元の人もいたりと、究極の愛されっぷりだ。
「本当に、皆さんのおかげでやってます」(田中さん)。悩みは席数。もとは民家だから、和室と洋室の計27席しかない。予約でほぼ毎日、埋まってしまうので、お店まで来た人に帰ってもらわなければならないのが非常につらいという。
明「とりあえず予約は必須ですな」
鍋「通う度に電話する価値がある」
中山さんは「たまのぜいたくではなく、日々のぜいたく。毎日、自然で安全なものを食べる幸せを多くの人と分かち合いたい」とにっこり。愛される理由がよく分かる、素敵なコメントだ。
明「われわれのベースは喫茶店の味ですが、たまにはこういう時間が必要ですよね」
鍋「ここにはスポーツ新聞も、雑誌もないが、まさに家のような心地よさにあふれている」
誰かのためにおいしいご飯を作る幸せ。それを「おいしいね」と分かち合う幸せ。「遊庵」はそんな幸せをつなぐ店だ。あなたも訪れてみたらきっと心が柔らかく、豊かになる。モニ探もあやかって、できるだけ、この幸せを多くの人とつなぎたくなった。
【お店データ】
遊庵
高知市大津乙3175-115
088-866-6737
営業時間 昼11時半~13時半 夜18~21時 日、月曜定休
※夜もお任せで2800円!お酒も出て、また違う魅力が楽しめます
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オムライスは愛らしい。目にも鮮やかな黄色は「食べ物」という範疇を超えて、かわいい動物やきれいな花のように心を和ませる。またこの、ケチャップの赤色が卵の黄色と最高のコントラストなんだ。食欲も健康も、どんどん増進していくような気がする。
ふんわりとした卵と、対照的にしっかりどっしり味のついたチキンライス。このギャップが絶妙だね。バターや油を使って、わりとヘビーなはずなんだけど、普通の洋食より軽やかにお腹に入っていくようだ。
モニ鍋「やさしいこってり味、というかね」
モニ明「子どもも大好きですし、無理な味がしないんですよね」
みんな大好きオムライス。洋食の中では珍しく、「春」という季節も感じさせる。菜の花のようなきれいな黄色がそうさせるのか。寒い日もあるとはいえ、桜の便りもぼつぼつ届き始めたこのごろ。おいしいオムライス食べたいなあ。なあ。
明「オムライスにも種類があると思いますが、どんなのが好みですか?」
そうやね。大きく分けて2種類、昔ながらの「薄焼き卵でくるんでケチャップがけ」か、近年の主流である「とろとろ半熟卵でデミグラスソースがけ」かになるかと思いますが、これは悩む。昔ながらの方が優しい味で、見た目もきれいでいいのよね。
鍋「でも、お腹が減ってると物足りない。だからといって大盛りにすると、姿形の優美さが損なわれていとわろし」
明「枕草子ですか。でも確かに、だからといってオムライスをお代わりするなど非道の振る舞いかと存じます」
鍋「昔、エビフライ定食のエビだけお代わりしたことがあったが、あれはもう越えてはいけない一線を越えたような気がした」
明「おお・・・なんという傍若無人・・・いつか神罰仏罰が・・・」
というわけで、今はそんぐらい腹が減っておる。従って本日のオムライスは今風のデミソースが所望じゃ。とろっとろの卵にコク深いデミソース、シンプルなチキンライス。食べたいのう。どうにかならんかのう。
明「県内にオムライスの名店は数ありますが、さて喫茶店というと」
鍋「いうと?」
明「可愛らしく小首をかしげても無駄です。ていうかマジやめてください。見てる方がキツイです。喫茶店でデミソースオムライス、大盛りおなかいっぱい、ありますから勘弁してください」
これが団長の貫禄かのう。ささ、行こう行こう春爛漫のオムライス。
明「でも、すごいから覚悟しておいてくださいよ」
鍋「大丈夫、オムライスは別腹やから」
明「何種類ぐらい別腹あるんですか」
◇
というわけで高知市本町。考えてみれば、オムライス食べに行こう、それもうまいやつ、で喫茶店が選択肢に上がるのもすごいことです。さすがは高知の喫茶文化。
明「まあ、このお店の正式名称は『モーニング&ランチの店 カール』なんですけども」
鍋「モーニングとランチならそれはすなわち喫茶店やないか」
そういうことです。店名に「喫茶」がついていなくても、これが高知の常識です。少なくとも、お客さんからは「あのランチがうまい喫茶店」と思われ言われていることは明白です。
「カール」。表の回る看板がやる気を感じさせる、新しいお店です。場所は大橋通の一本、西の通り。ラーメンの「へそまがり」の向かいです。
明「へそまがりって、追手筋では」
鍋「いつの話してんの君は」
へそまがりはとっくに大橋通に移転しとんのじゃ。階段を上がって2階へ行くと、明るくて清潔な店内。PCでお手製のメニューは豊富で、日替わり、カレー、エビフライ、チャーハン・・・。来る者をしてきらめく美食への期待を大きく抱かせる。
鍋「わし、エビフライ定食ください」
明「おっさん、もうえいからその定番ギャグは」
ここはオムライス。オムライス食べに来たんである。お店の奥さんに「大盛りお願いします」と簡潔に告げるわし、ああ格好いい。ほどなく、お盆に乗って出てきた。その途端、平伏しそうになりました。
明「ね、すごいでしょ」
鍋「ごめんなさいごめんなさい」
思わず謝ってしまう迫力である。オムライス780円+大盛り100円。とろとろふんわりのスクランブルエッグに、これでもかとデミグラスソースがかかっておる。デカい。直径25センチは優にある。
鍋「ごめんなさい、でも、いただきます」
明「余計なこと言わなくてもいいから食べましょう」
まず真ん中にがつっと雄々しくスプーンを突き立てる。半熟の卵が割れて、なかからとろーりと卵液が出てくるんである。これこれ、今風オムライスのだいご味はこれですよ。卵とチキンライスとデミソースを3つ絡めて、まずひとくち。
鍋「おお、うんまーい!!!」
明「卵がちっとも固くなくて、しかし生すぎもせず、絶妙ですね」
鍋「うまうまうまーーーー!!」
明「ちょっと静かに食べてくれ」
どうもチキンライスになると我を忘れてしまうので反省。しかしな、これ本当にうまいな。オムライスのデミグラスソースなんて通常、ほんのちょびっとだけど、ここのはハヤシライス顔負けにたっぷりである。
食べ進むと、中のチキンライスが、けっこうすごいことに気付く。何の変哲もないケチャップ味で、鶏肉とタマネギのシンプルなチキンライスなんだけど、軽い食感で少しもしつこくない。もういっくらでも食べられる。
明「デミソースで大盛りだと、途中で濃い味に飽きたり、しんどくなってくるもんですが、ここのはどこまでも食べられますね」
鍋「うまっ、うまっ」
明「もうええ加減会話しましょうよ」
大盛りでも問題なし。完食して、おなかいっぱいだけど、胸焼けなどまったくしない。これだけの量を食べて、魔法のようである。ご主人の小笠原久仁彰さんにお話を伺う。
「カール」の開店は一昨年の10月。永年勤めたしにせの和風料理店を退職後だという。年季の入った腕で、さて何をしようかと考え、「街なかだから、お客さんは勤め人。晩ご飯よりモーニングとランチ」を選んだ。
店が2階のため、新規のお客さんの獲得には苦労するが、一度来た人は高確率でリピーターになるという。小笠原さんと一緒に店を切り盛りする、奥さんの広子さんの明るい人柄もあるのだろう。女性一人のお客さんも多い。
料理はいずれもなかなかのボリューム。「自分が大食いやき」と小笠原さんは笑うが、「お客さんに満足してもらいたい」という思いから、材料や仕上げに一切手を抜かない。「他店と競争して店を流行らせようとするより、まずおいしく食べてもらうこと」。広子さんも声をそろえる。
明「夫唱婦随ですねえ」
鍋「こういうご夫婦がやってらっしゃるお店にハズレなし、です」
日替わりやチャーハン、そしてこのオムライスが人気メニュー。新メニューも続々登場中で、これからがさらに楽しみなお店だ。何より、ただ大盛りなだけではない、客の胃袋まで気遣う細やかさが温かい。
鍋「さて、これから通うかのう」
明「毎日、オムライス大盛りですか?」
鍋「いや、チャーハンもエビフライも別腹やから」
明「だから何種類あるんですか、別腹」
鍋「ちなみに、日替わりランチも別腹やぞ」
明「えーと、あーっ、便利だなあこの人」
【お店データ】
モーニング&ランチの店 カール
高知市本町3丁目1-8-2F
088-873-2477
営業時間 7~18時 日曜定休
※日替わりランチ(780円)はコーヒー付きで人気です^^
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驚いたなあ。いや本当に驚いた。
モニ明「のっけから何をそんなに驚いてますの」
ポール・マッカートニーが離婚の財産分与で47億円払うんやって。すごいぞ47億円。47Newsとちゃうぞ。47億円とえいばPCモニターで有名なナナオの今期最終利益予想額やったり、宇宙旅行カップルシートが買えるぐらいやぞ。サントメ・プリンシペぐらいは買えるかもしれんぞ。
明「落ち着いてください。国情ネタはやめなさい。あと、これって慰謝料とかですかね?」
君も関心あるんやないの。離婚に関して特にどちらが有責というわけではないようなので、単純に財産分与みたいですね。妻のミルズさんが持っていた権利の行使です。その額について協議してたみたい。それにしても47億円てなあ。NEDOの福利厚生施設がちょうどそんな値段やな。NEDO豪快やなあ。
明「それもすごい話ですが、だから問題になりそうな発言は控えてくださいってば」
というわけで、広末涼子さんもそうですが最近は離婚の話題が結構多いですよね。昨年は芸能人とか結婚ラッシュだったような気がしますが、今年は一転してそういう年なのかもしれません。気をつけないかんぞ。
明「僕に振らないでください」
モニ鍋「仕事とモーニングに明け暮れて、家庭を顧みんと大変なことになるぞ」
明「うちは大丈夫です。ていうか団長はどうなんですか?」
鍋「47億円は払えんなあ」
明「いくらだったら払うつもりなんですか」
鍋「この某店のコーヒーチケットで・・・」
明「それでは離婚してさえ、もらえませんなあ・・・」
◇
というわけで、皆さん、家庭を大事にしましょう。とはいうものの、いろいろ大変なこともあるでしょう。家のローンはキツイし子どもは反抗期やし、仕事はもちろん大変やし、ガソリン代高いし、あーもう人生ちょっと夏休みに入っちゃおうかなああ、なんて、いい感じのストレス溜めまくっている人も多いと思います。
明「そんな時は喫茶店へどうぞ」
鍋「まあ、確かにそうやな」
喫茶店はフィトンチッド以上のなんか癒され物質?的なものが出てるね。ただ座ってコーヒー飲んでるだけやのに、なんかリフレッシュする。モーニング食べて週刊誌とかマンガ読んで、気が付けばまあ仕事サボってるわけやけど、たまにはいいじゃないですか。みんな疲れてるんやから、たまには。
明「そう言いながら、またマンガ読んでサボるつもりでしょう」
見逃してや。人間、マンガ成分も必要なんよ。月曜日にはスピリッツ読んで、木曜日に週刊モーニング読んで、毎月10日25日はビッグコミック読んで、そういう特別な時間が大事なんよ。「ダブル・フェイス」おもしれー。
明「というか、毎日何かしら読んでるから、ちっとも特別な時間じゃないですよね」
ところで、漫画を読みたければ漫画喫茶に行けばいいじゃない。なんてことを言う人がいますが、機能的な面で漫画喫茶の存在を認められても、モニ探的にはどうも物足りません。だって漫画読むだけやないか、あそこ。
明「まあ漫画喫茶やしねえ。でもネットもビリヤードもできるし」
鍋「ドリンクも飲み放題やしマッサージチェアもあるし」
明「エンジョイしまくりですやん」
でもな、一つだけ納得いかんのは食べ物。ほとんど冷凍食品ばっかりでおいしくないでしょう。中にはランチ割引サービスや、泊まり明けのモーニング無料サービスやってる店もあるみたいやけど、おいしいというにはちょっとなあ。
明「そう言いつつ無駄に詳しいですよね。まあ、確かに漫画読むだけで味気ないのは分かります」
な。やっぱり食事って温かな心のつながりというか、コミュニケーションというか、そういうのがないと。レンジでチンしたやつを黙々と食べながら漫画読むというのもなんだかもの悲しい。やっぱり食は基本ですよ。おいしいからこそ、我々は喫茶店に通うのです。「黄金のラフ」おもしれーなーあ。
明「結局、漫画読んで幸せなんじゃないですか。でもね、いい店ありますよ」
鍋「漫画がいっぱいある喫茶店?」
明「だけでなく、ご飯もおいしいらしいです」
鍋「ははは、そんなうまい話が」
明「さて、僕はモーニング食べて『おーい龍馬』全巻読んできますね」
鍋「まさかマジであるの?ぜ、ぜひ連れて行ってくれ。わしの理想郷に」
◇
これは何と、日曜市5丁目南381番でウルメなどの海産物を商っていらっしゃる小出俊恵さんからの情報です。
「漫画の単行本が山ほどあってモーニング、ランチも充実。新刊も要望に応じて入荷してくれます。土曜日には満員になるほど人気ですよ」とのこと。こりゃー行かねばならぬ!小出さん、情報ありがとうございます!
そのお店は高知市吸江にあります「ボンゴレラ」。白を基調とした明るい外観とインテリアで、上品な喫茶店かと思って中へ入って絶句する。壁という壁が本棚になっとるんである。
鍋「ま、まあ漫画喫茶の常識設備やけどな」
明「それにしても、見た目普通の喫茶店にこういう設備があると、圧巻ですね」
個別のブースがある漫画喫茶やネットカフェと違って、店にいる間中ずっと本棚見えてるしね。戸惑いつつメニューから注文。モーニングは8種類もあり、和定食、おにぎりと和風メニューがあるのもうれしい。
迷った末に「はちみつトースト」500円を注文。このお店のシステムは、基本的に「2時間」である。モーニングやランチ、ドリンクメニューを1品でも頼むと、2時間漫画読み放題。2時間過ぎたら、ドリンクでも何でも次の1品を頼めばまた2時間読み放題。
鍋「何ちゅう太っ腹やー!漫画喫茶よりずっとお得やないかー」
明「あっちは食事別料金で、3時間1000円とかですからね」
メニューを楽しく選んだ後は、さあ、漫画を楽しく選ぶんである。何読もうかなー。センバツ高校野球の時期やし「クロカン」読もうかなー。
明「僕は『ギャラリーフェイク』読みます」
鍋「それ、うちに全巻あるよ」
明「もう自宅で喫茶店やった方が早くないですか?」
それも魅力的な案やが、とりあえず今はこの店に身をゆだねたい。お、「カバチタレ!」読もうかな。島耕作シリーズもあるなあ。ああ、楽しいなあ。
テーブルに漫画を携えて戻ると、モーニングが出てきました。トースト(大)の縦2枚切りにサラダ、目玉焼きなど。付け合わせのスパゲッティと、みそ汁がうれしいね。ハチミツは小さなピッチャーに入っていて、後付けスタイル。
まずトーストの半分は何もつけずに。うーん、香ばしいトーストと甘いバター。やっぱりトーストはおいしい。サクサク、フワフワなトーストの説得力に思わず膝を打ちたくなる。
鍋「でな、残りの半分にこうしてハチミツたらーりと。あーうま。うま」
明「幸せなお人ですなあ」
何とでも言って。思えば子どものころはよくハチミツトースト食べたけど、最近ご無沙汰やなあ。ハチミツ独特の、濃厚な甘さとバターの塩味が絶妙マッチ。何で食べなくなったんかなあ。単純にうまいよなあ、これ。
明「それもトースト自体がしょぼいと悲しくなりますが、このお店のトーストは薫り高くて最高です」
鍋「みそ汁、ワカメだけやないぞ。キャベツ入っとる。ダシもきいて、これ春キャベツかなあ?甘くてうまいなあ。あーうま」
明「幸せなお人ですなあ」
食べ終えて、しっかりとコクのあるコーヒーすすりつつ、漫画を読む。気付けば店内にけっこうお客さんが多いけど、ちっとも騒がしくない。みんな黙々と漫画に集中しているんである。奇妙な静けさの中、マイペースでこちらも漫画に没頭する。ええなあ。充実してるなあ。田島(「カバチタレ!」の主人公)努力報われないなあ。
明「・・・あの、仕事仕事」
鍋「お前も『代紋(エンブレム)take2』15~20巻抱え込んでるやないか」
明「だって木更津編が好きなんですもん」
まったく2時間読み放題と思ってくつろぎやがって、どう思います?こんな客、迷惑じゃないですか?
「皆さん、思い思いに楽しんでいただいて、うれしいです」
にっこりと笑う、店主の国沢明子さん。蔵書は1万冊以上で、新刊は毎月入る。仕事の合間に来る男性客が多く、「大切な時間を邪魔しないように気をつけています」と話してくれた。
モーニングだけでなく、人気はランチメニュー。オムライスやラーメン、うどん、牛丼など20種類以上はすべて手作りで、一番人気は手作り卵焼きセット(680円)。いずれも1000円を超えないリーズナブルさがうれしい。
鍋「ここほんまに、モーニング食べて2時間後にランチ食べて、4時間はずっといられるなあ。なあ」
明「・・・(熟読)」
鍋「漫画ばっかり読んでないでお前も仕事せんかいっ」
明「ああ、丈二が大ピンチなのに~」
増え続けるコミックをどう収納するかが「悩みの種」というが、単に漫画が読めればいいのなら、この店でなくても構わない。手作りのあったかい味と、くつろげる場があるからここに通うんである。
鍋「というわけでコーヒー追加お願いします」
明「はっ、もう2時間経ってましたか!」
まあえいやん。国沢さんも「普段の仕事を忘れて、ゆっくり楽しんで」と笑っとる。いろいろ疲れたら、好きな漫画を読んでまた鋭気を養いましょう。できれば、この温かい場所で。
【お店データ】
まんが喫茶 ボンゴレラ
高知市吸江230
088-883-7566
営業時間 平日8時半~18時 土日祝日8~18時 正月以外は無休
※いよいよ春!どんどん喫茶店レポします^^ clickにご協力を → 人気ブログランキングへ
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なんだか暖かくなってまいりました。まあ3月ですからね、は、はー、ぶえーっくしょい!!
モニ明「花粉症ですか?大変ですね。僕も昔は花粉症でしたが、最近は」
モニ鍋「いや、別に花粉症でも鼻炎でもないけど、雰囲気出してんの。春らしい雰囲気をくしゃみで演出」
明「(意味不明でフリーズ)」
鍋「だって春になったらみんなくしゃみしてるから、もう既にくしゃみは春の風物詩やろ?わしも季節を感じたかったばっくしょーん」
明「(リアクション不可能でフリーズ)」
とまあ、アホなことを相変わらずやっておりますけれども、春ですね。春だったね。春よ遠き春よ。
明「①キャンディーズ②吉田拓郎③松任谷由実ですね」
なんやもう立ち直ったんか。まあいいとして、春です。どこか出掛けたくなります。山のあなたの空遠く幸い住むと人の言ふ。知らない街を歩いてみたい。分け入っても分け入っても青い山。この花は私です。俺は、俺の旗の下に、自由に生きる。
明「お、最後キャプテン・ハーロックですね」
鍋「男には、死ぬと判っていても・・・」
明「どうでもいいですけど、アタマちょっと暖かそうなのも春だからですか?」
いやいやいや。私大丈夫ですよ。ちょっと暖かくなってきたし、どこか出掛けてみたいねえ、と少々うきうきしただけですよ。
明「それが取材がらみなら言うことないですけどね」
なんてか。この爽やかな早春に無粋なこと言わんでもええやんか。取材ぐらいいつでも大丈夫、何しろわし、モーニングにかけては天才やから。
明「なるほど、天才だから必ず満足できるモーニングを食べられると。っていうかそれはお金払えば必ず食べられるもんじゃないですか」
鍋「それはそうでもない。店による。えい店探さんと満足はできん」
明「なぜ突然マジになるんですか・・・もういや・・・」
というわけで、何よりも大事なのはお店探しです。例えばある日、あー白いご飯食べたいな。焼き魚とかで、みそ汁ついて、これぞ日本のご飯!というの。食べたい食べたいー、となった時に、自分の中に引き出しがあるかっていう話ですよ。
明「そういうお店を知っているか・・・」
鍋「そうそう。定食屋さんにしても、うまいマズいはもちろん、得手不得手があるでしょう。魚ならココとか。そういう情報を持っていて、そのとき食べたいものに対して完璧に対応できるチョイスができるか、と」
明「自分の引き出し(知識)もそうですし、人からの情報もそうですよね。その辺が団長は天才であると」
うんまあね。団長やからね。
明「さすが。じゃあ今日はどんなご希望で、それはどの店なら満足いきますか?」
そうやねえ。献立は前述のように、日本の朝ご飯、で行こうか。朝から炊きたてのご飯と熱々のみそ汁、焼き魚、煮物。いいねえ。
明「いいですねえ。ご飯モーニングのお店もわりとありますし」
そんで場所は、せっかく暖かくなってきたから、少し遠出したいな。そうですねえ。まだ春には早いから、近場でいい。どこか郊外の、ちょっと高台で遠望できる景色がキレイで、そんなところ。どこかない?ね、ない?
明「あんたの引き出しにはないんかー!!」
そりゃそうでしょ。こんな都合のいい店あってたまるかっつの。ふんだ。
明「何でちょっとキレてるんですか・・・」
鍋「だって無茶振りするから」
明「ありますよ、そういうお店」
鍋「なんてか?」
明「だから日本の朝ご飯で郊外で高台のお店。あるんですよ」
鍋「早よ言わんかー!連れてけー!!」
明「ああもうホントに世話のかかるおっさんや」
◇
というわけで優秀なる団員モニ明の案内で、やってきましたそのお店。ここはどんな桃源郷?
鍋「わーい郊外は空気がおいしいなー、ってお前・・・ここ潮見台やん・・・」
明「誰が高知市外って言いました?」
潮見台は確かに高台である。夜景を見にドライブしに来る人も多いぐらいで、天気のいい日は介良から高須、浦戸湾近くまで一望。良いところです。通勤するとなると、自転車ではあの急坂が私には無理なんですが。車やバイクならまあいいかな。
鍋「で、そのお店はどこにあるん」
明「はい、ここです」
潮見台というとニュータウンで、一つ角を曲がれば同じ景色が並んでいる、あれ?ここは迷宮?というわけでお店の場所を探すのは至難かと覚悟しておりました。でも拍子抜け。介良から潮見台上がっていってですね、最初の信号ありますでしょ?
明「潮見台小学校のところですね」
鍋「信号を左へ曲がるとすぐ、小さなサンシャイン(スーパー)があって、その隣です。すごく分かりやすい」
店名「このは」。まだ真新しい、ぴしっとした白木造りのそのお店は、もう入店したとたんに良い気分になる。清潔で、あたたかく、居心地がよい。天才やからひと目で当たり外れが分かるんである。
明「それは(どうでも)えいですけど、ご飯が来ました」
鍋「うおーー!!」
ご飯セット650円。炊きたてのご飯は大豊産の無農薬。どこまでも香ばしく、つやつやで、芳醇だ。かみ締めると甘みと旨みが、口中をわっと圧する。湯気と香りが鼻の奥をぶわっと駆け抜ける。うまい。近来こんなうまいご飯食べたことがない。
みそ汁は熱々で、油揚げ、麩、豆腐といった定番の具がいちいちおいしく、味に深みがある。
鍋「そしてこのサケや。甘塩で、ちゃんと直火で焼いてある」
明「当たり前ですが、最近はフライパンで焼く場合もありますから」
サケはこの皮がうまいの。香ばしくてカリカリで旨みがたっぷりで。おうおう良い塩加減じゃ。ご飯が進む。
ナスの煮物もうまいぞ。大根のなますもほっとする優しい酢加減。まず口におかずを放り込んで、あっつあっつのご飯をぐわーっとかき込む。うめー。んめー。そんな言葉しか出てまいりません。
鍋「ふう。食った食った」
明「食後の番茶がまた、おいしいですよね」
鍋「お代わりしたい気分満々じゃ。このご飯はうますぎる。お母さん!どうやって作ってるんですか!」
「飽きの来ない定番のおかずを、ゆっくり楽しんでくれれば」とにっこり笑うのはこのお店のお母さん、山中笑子さん。娘さんの美穂さんと2人で一昨年の8月、お店をスタートさせた。
笑子さんは天神橋通りや百石町で長年、喫茶店や食堂を経営していたプロ。最近はお店をやめていたが、美穂さんが大学時代に京都のコーヒーショップで喫茶店のアルバイトを経験し、「お店をやりたい」。笑子さんが豊富な経験でサポートすることになった。
シンプルで温かみのあるインテリアは美穂さんが主導で選んだ。モーニングメニューはバター、はちみつなど4種類が選べるパンセット(500円)が人気だが、いずれも県内産のオーガニックな野菜などを使い、隅々まで気を配っている。
明「コーヒーも、優しい中にすきっと一本、筋が通った味」
鍋「定食も野菜がすきっとした、でも濃い味なんよね」
明「ご飯はいつも炊きたてがだせるように用意しているそうです」
もっと人気なのは、1日15食限定のお昼ご飯(750円)。煮付け、フライなど魚料理を中心とした日替わりの定食は、切り干し大根や煮物など、和のおいしさを追求した易しいメニュー。いつもすぐに完売してしまう。「若い人はあまり日本食を食べる機会がありませんよね。ここでおいしさを知ってもらえたら」と笑子さん。
鍋「でも15食じゃ、すぐに売り切れてしまうな・・・」
明「売り切れたら、唐揚げやエビフライなど『その日できるもの』でご飯を作ってくれるそうです」
鍋「そ、それも食べたい!!」
「おいしかった、また食べたいと言ってくれるのが最高の喜び」と話す笑子さん。田舎のお母さんのようなホスピタリティが、この店の暖かさを支えているのだろう。お腹が減って、気分がめいったら「このは」へ。きっと元気にしてくれる。
鍋「日本の良さ、和食の素晴らしさ、しかと味わいました」
明「満足ですね」
鍋「いや。・・・やっぱりこのご飯はうますぎる。丼でお代わりしたいんじゃー」
明「なくなっちゃうから!炊きたてご飯の独り占めは犯罪だから!」
ゆるゆると春風に誘われて、優しいご飯。食べ過ぎにはご注意を、みんなでおいしさを分け合いましょう。
【お店データ】
このは
高知市潮見台1-2604
088-860-0317
営業時間 7時~17時ぐらい 木曜定休
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土佐の食や自然、人を生かした催しなどを高知県内各地で繰り広げる観光イベント「花・人・土佐であい博」が開幕しております。来年二月一日までの期間中、県内各地でそりゃもう多彩なイベントが開催されるわけで、ぜひ公式サイトとか高知新聞社の特集ページとかをご参考にお出かけしていただきたいと思います。
モニ明「珍しく、皮肉無しですね」
モニ鍋「人を何やと思ってるの。高知県振興のために心から応援しますよアヘアヘフヒハ、アヘフヒハ」
明「寛平・・・ちゃん・・・?」
間寛平さんは高知県宿毛市出身なんですよね。その縁で、であい博のPR役を務めておりまして、県内では寛平ちゃんが出てるTVコマーシャルが毎日流れておりますが、先日ご年配の知り合いの方に「で、寛平ちゃんが来るのはいつ?オレンジ(県民文化ホール)でやるの?」と聞かれました。
明「吉本興業の漫才ショーのCMだと」
鍋「そう思ってるのにかわらん(違いない)。であい博実行委のみなさん、周知徹底、大変だと思いますが頑張ってください」
明「まあ実際、吉本興業の『よしもとかっとびライブ2008』というのが今度の日曜(3/9)に高知市でやるんですけどね」
鍋「ペナルティ来ることになったか・・・ちょっと行きたいな・・・」
明「個人的には大西ライオンが見られたらチケット5000円超えても行きます」
鍋「どっちにせよ、寛平ちゃんは来ないのでお間違えなく」
◇
さて、そういうわけで「であい博」の開会式が行われた新高知駅コンコース。きれいで新しくて、なんか旅情をそそられますねえ。明日私は旅に出まっす。
明「『あずさ2号』は新宿駅から松本、白馬方面に向かう下りの特急列車でした。当時は上下線ともに1番から番号が付与されていたので、この列車は新宿発の2番目ということになります」
あなたの知らぁない~ひとと二人で~♪
明「ところが、1978(昭和53年)10月2日のダイヤ改正で、下り(東京都内出発)が奇数号、上り(東京都内到着)が偶数号となったため、この歌での『あずさ2号』は現在なら『あずさ3号』に相当します」
さよならは~いつまでたってもお~~♪(熱唱)
明「私などはこれに長年、気付かなかったため、下りは奇数なのに変!作詞者が間違えたのか、などと思っていてお恥ずかしい。ちなみに今現在はあずさ(E257系)に加え、スーパーあずさ(E351系)も運行しており、JR中央東線の基幹列車として今も活躍しています」
鍋「・・・て、鉄の人?」
それにしてもJR四国の駅で、なんであずさについて語らなければならんのか。どんどん話が脱線する前に、新高知駅を後にします。列車だけに脱線注意。なんちて。
明「(無視)駅北口からまっすぐ北に向かう通りは、イオンモール高知への道でもあります」
鍋「産業道路と交差した後、久万川越えて、イオンの西側道路につながるわけやね」
現在でも「高知の繁華街が移動した」と言われるほどの集客力を誇るイオン。高知駅の通り抜けが実現し、播磨屋橋・電車通りと支障なくつながるようになれば、さらにイオンが集客して独り勝ちになるんじゃないかと言う人もいますが。
明「でも、その間の道路は人通りが活発になるのは間違いないし、逆にイオンから中心街へも来やすくなるわけでしょう」
鍋「ここで一つ、知恵を絞って努力するべきですな」
ピンチに見えて、高知市の中心街には逆にチャンスのような気もします。播磨屋橋南の高知西武跡に商業施設が完成したら、さらに人の流れは加速するでしょう。嘆く前に、ここで一発大逆転。いごっそうの底力を見せてほしいものです。
そういうことで、この駅北口から産業道路までの、短い南北の道路。ここ何て呼ぶんでしょうか?西に江ノ口小、東に日赤。新本町・昭和町・和泉町というところ。わりと昔から片側2車線の広い道路で、植え込みなんかもあって都会的な印象でした。
明「ここまで来たということは、ここも『エキキタ』であると」
鍋「おっしゃる通りです。何だったら産業道路ぐらいまでエキキタに含めてもいいと考えています」
明「じゃあ吉田町もエキキタなんですか」
鍋「ブリコとは言わんがコープぐらいまでなら・・・」
明「広すぎますがな」
まあ実際、昭和町を通っていて、あくびをしたら吉田町だったという逸話もあるぐらいの過密なエリアですので、何だったら西は愛宕町、東は比島町ぐらいまでエキキタでも構わん。わし、器大きいなあ。
明「それは次回以降にゆっくりお話することにして、今回は昭和町ですか?」
はい。今回のお店は、その駅北口から産業道路に抜ける道沿いにあります。年季が入った外観。手書きのメニューボード。喫茶「マルタン」は、激変する周辺から切り離され、時が止まったような落ち着いた雰囲気を持っています。
中に入ると、適度に落とされた照明と、ふかふかのソファ。低く流れるFM放送。木や緑が豊富なインテリア。メニューも手書き。カウンターでは、常連さんとママさんのおしゃべり。豊富な週刊誌と新聞。
なんか・・・デジャヴのような気分である。昭和の「高知のきっさ」がここに冷凍保存されていたような、懐かしくも暖かな雰囲気に満ちている。
明「ああ、懐かしいですねえ。日曜の朝、よく親に連れられて来た、近所のきっさみたい」
鍋「みんなでモーニング食べて、その日は店のマンガ読んでも構わんかってな。昭和的中流階級の幸せやったなー」
時は流れ平成の今、家庭の食卓は崩壊し、家族は分断されめいめい勝手にご飯を食べる「孤食」がまん延しておる。あの懐かしい昭和の日曜の朝はどこへ行ってしまったのか。最近、家庭に会話がないとお悩みのアナタ、今度の休みは家族総出でモーニングを食べに行ってみませんか。
鍋「モーニングが家庭崩壊を救うんや」
明「また大きく出たなー。でも、確かにいつもより家族の会話が進んだりして、温かい時間だったような気がします」
鍋「喫茶店から始めよう、家族の会話。どんどんえいキャッチフレーズ出てくるな」
そんな時のお店は、どうぞモニ探で検索を。おいしい系からなごみ系まで、各種取りそろえております。さて、今回のマルタン。モーニングメニューは470円と500円の4種類。トースト、ホットサンド、おにぎりときて、チーズマーマレードトーストがあった。
鍋「これは・・・珈風帆以来の・・・」
明「どう違うのか非常に興味がありますので、これにしましょう」
ママさんが丁寧に手作りして、出てきたモーニングはとても暖かな雰囲気。チーズマーマレードは、思うにチーズとマーマレードの分量というか割合が意外と大切なのですね。絶妙な釣り合いというものが確かにある。
明「ああ、うまい。やっぱり絶妙なマッチングですね」
珈風帆に迫るほど、マルタンのチーズマーマレードトーストもおいしい。珈風帆ほどの洗練はないが、素朴でもう少し味が濃くて、外で遊び回って疲れたときのおやつみたいな感じ。ベースの食パンが市販品ぽいのも、逆にこの味付けにはベストマッチしている。
その他は、サラダとコーヒー。イチゴがついているのがうれしい。小鉢は、実は大根のみそ汁で、ダシの風味とこうじの味噌がうれしい。コーヒーはまろやかで、何杯でも飲めそうな感じ。いいなあ。くつろぐなあ。
明「デイリースポーツ読みふけるのはそこら辺にして取材しましょうよ」
鍋「まだ『懲りない編集長安部譲二のなんだかんだ』読んでないのに~」
ママさんの浜崎朱美さんにお話を伺う。マルタンはなんと、ここ昭和町で35年もの間、営業を続けてきたしにせだという。「ここら辺が住宅街になって、最近は人が減ってきたけど、それをずっと見てきました」と笑顔を見せる。
チーズマーマレードトーストは10年ぐらい前から始めた。「ほかのお店を参考に」、少しでも新しいメニューをと考えてこのことだ。お店の売りは、毎日内容が変わる、すべて手作りの日替わり定食と、心込めていれるコーヒー。ぜんざいなどの甘いものメニューにいたるまで、すべて浜崎さんの手作りという。
「常連さんが多くてね。この辺りも(住民の)年齢層が高くなって、独居のお年寄りも多い。みんなが毎日来てくれて、具合はどうかって」。カウンターの常連のおばちゃんも「ここに来てコーヒー飲まな、一日が始まらん」と笑って補足してくれた。
「お客さんにおいしかった、と言ってくれればうれしい。それだけです」と浜崎さん。駅裏がエキキタになるまで、移り変わる時間の中、変わらない暖かさと居心地の良さを提供してきた。地域を照らす、灯台のようなお店。これからもずっと、このお店が続いてほしいと願う。
明「街角に名店あり、ですねえ」
鍋「高知の喫茶文化の奥深さにあらためて脱帽です」
ということで、エキキタレポートはここいらで一旦締め。次回からはまた、違うエリアのお店をレポートします。
明「相変わらずコメント、情報待ってます」
鍋「6時ちょうどの~南風2号で~~~(大熱唱)」
明「駅からもう離れませんか」
こんなかたちで終わることしかできない私を許してください、って感じ。うまいことオチついたのでまた次回、です。
【お店データ】
マルタン
高知市昭和町24-14
088-824-3273
営業時間 7時半~17時 日・祝日 ~12時
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高知喫茶天国のリンクが変わりました。お手数ですが修正をお願いしますm(_ _)m
さて、皆さま2月28日(木)に放送したTV「秘密のケンミンショー」(RKC、日本テレビ系列)はご覧いただけましたか。我らが誇る高知の喫茶店文化が全国に紹介されました。
モニ明「先日、私どもが取材を受けたアレですね」
モニ鍋「これで高知の喫茶文化がメジャーになる!と、勢い込んでテレビを見ましたら」
明「放送時間はわずか1分ぐらいでしたね」
鍋「・・・なあ・・・もうちょっとぐらいやってくれてもいいよなあ・・・」
明「でも、喫茶店でちゃんとしたご飯を食べるとか、メニューの豊富さは強調されてました」
あの放送時間では、さすがに喫茶文化の深さまでは伝わらなかったと思いますが、とりあえず多くの人に知るきっかけになってもらえれば良し、です。もしテレビ見て検索かけて来て下さった方がいれば、今後ともよろしくお願いします。
明「これからも地道にやっていきます」
鍋「TV出て有名になって竹内結子と共演するなんて夢のまた夢でした」
明「なんであんたが有名になる想定なんか、マジで分からん」
鍋「・・・そんな吐き捨てるように言わんでも・・・一応団長なんやし・・・」
明「そんなんどうでもえいから取材行くぞオラ」
鍋「・・・はい・・・」
◇
というわけで、別にコメント及び閲覧が殺到するわけでもなく、平常運転のモニ探。前回から引き続き、新高知駅周辺に来ております。
鍋「本当に『別の街』って感じ。新しい建物ばっかりでまぶしいなあ」
明「なんか、県外に来たような旅気分で楽しいですね」
鍋「天下味(焼き肉チェーン店)も立派になってなあ」
明「それは結構前からですが、それにしても以前の区画が全然思い出せないほど変わりました」
鍋「天下味でランチ食べる?」
明「人の話聞けっていうか何しにココ来てるんですか?」
もうしばらくしたら空き地にマンションとか商業施設が建ち並ぶんでしょうなあ。個人的には住宅よりお店の方が増えてほしいんですが、どうなっていくのか決めるのは高知市民のニーズ。期待してます。
鍋「でも、四国銀行はそのまんまやけどな」
明「やめなさいよ、写真まで撮って。きっと道路拡幅の時に建て替えますよ」
鍋「いや、このまま昭和の証拠として残してもらいたい」
とか言ってまして、高知駅北口。乗客や見物客でごった返す中、さらにごった返しているのが、新装なった「ウイリーウインキー」。高知駅の(ある意味)シンボルとも言えるパン屋さんが、旧駅舎から新駅コンコース、北口寄りに移転オープンしました。
ウイリーウインキーはJR四国が経営するパン屋軽食のチェーン店で、四国内のJR主要駅を中心に約20店舗。県内は高知、土佐山田、旭の各駅にあり、焼きたての香ばしいパンが自慢だ。
高知店のオープンはちょうど20年前の昭和63(1988)年1月。県内では朝倉駅店(現在は閉店)に次いでの開店だったが、駅を利用する人の憩いの場として、旅に出る人の腹ごしらえを支える店として、愛され続けてきた。
明「ちょうど、国鉄が分割民営化でJRになったばっかりだったような。多角経営の第一歩だったんですね」
店構えが当時としてはおしゃれなカフェテラス風でなあ。懐かしいなあ。汽車(高知でのJR列車の由緒正しい呼び名)乗るとき、よくパン買ってたなあ。
鍋「あー、明日の今ごろはー、僕は汽車のなっかーーーーーーーー♪」
明「・・・あの、どうしました?いきなり歌ってってうわっ泣いとる。ボロ泣きや」
鍋「うおーん。せ、切ないのう。当時の悲しい思い出がよみがえってうおーんうおーん。き、聞いてくれるかこの韓流ドラマ以上に切ない想い出(メモリー)を」
明「何があったか知りませんが、絶対聞きたくないです」
まあ話長くなるからね。気を取り直して、高知県民の多くがきっと想い出(メモリー)を持っているだろうウイリーウインキー。何でモニ探でパン屋さんかというと、ここではイートインコーナーがあって、モーニングが人気だからである。
鍋「しかも、焼きたてパンがバイキングで楽しめます。それも好みのドリンク込みで500円」
明「それは食べ放題ということですか?」
何じゃ急に座り直したりして。意地汚いなあもう。当然、ウイリーウインキー自慢のパンが食べ放題です。それにサラダとかもありますから、旧店舗のころから毎日、人気でした。
白色が基調の、明るい新店舗。ちょうど汽車(高知でのJR列車の由緒正しい呼び名)が着いたばかりなのか、制服姿の中高生やかばんを持った人々が目立つ。混雑する中、イートインコーナーへ。さあ、楽しいパンバイキングの始まりだ!
鍋「食べるぞー」
だって仕方ないやん。バイキングできるパンの種類は、日替わりで10種類近く。食パン、バゲットから甘いデニッシュ系まで、この日は高知名物の「ぼうしパン」まで並んでいた。そしたら全部食べたくなるやん。
明「それにしても盛りすぎです。どっちが意地汚いんですか」
鍋「おお、これはシナモンロールかな?うまーい」
明「人の話聞いてっていうか、このバゲット香ばしくてうまーい」
鍋「君もよく食べるなあ・・・」
パンはもちろん、売り場のと同じ焼きたて。サラダやフルーツ、ジャムやバターに食パンを焼くオーブントースターまであるから、パン好きには天国です。ピザソースとチーズまで置いてあって、食パンに乗せてトースターで軽く焼くのが人気だとか。
店長の松岡親史さんにお話を聞く。2月26日のオープン日以来、旧店舗の4倍以上のお客さんで盛況だとか。「パンなど商品の種類は約70品。毎月1日に新商品を出していますが、以前からの定番もしっかり残しています」と話す。
改装とともに、イートインのメニューもリニューアルした。以前はモーニング時間帯(6時半~11時)はパンバイキングのみだったが、朝からサンドイッチ、ケーキなどのセットメニューを拡充。実質的にモーニングメニューが5種類に増えている。
イートインコーナーは32席。「駅にいる慌ただしい時間でも、くつろいでもらえたら」と、パンを買った人にはドリンクメニューが50円引きでイートインできるサービスもうれしい。
「安全、安心、美味、健康がモットー。毎月1日と15日にはプレゼントなどのフェアもやっていますので、気軽にご来店ください」と笑顔の松岡店長。新駅オープン以来、「ものすごく忙しい」と話しつつ、「多くの人が来る場にある店なので・・・」と仕事には手を抜かない真剣さが見えた。
駅の利用客だけでなく、近隣の住民もよく来られるというウイリーウインキー。新しくなっても、親しみやすさは変わらない。北口の分かりやすい場所にあるし、今後も高知駅のシンボルとして頑張ってほしいと思う。
鍋「さて、お代わり行こうか」
明「えーと、何度行くつもりですか?」
鍋「だって、待ってたら新しい種類のパン出てくるかもしれんやろ。あ、このブリオッシュまだ食べてなかったラッキー♪」
明「タマゴサンドもうまいぞハッピー♪」
2人ともどこまで食うねん。次回もまだまだ新高知駅周辺に居座ります。
【お店データ】
ウイリーウインキー高知店
高知市栄田町1-45
088-871-3218
<お店サイト>
営業時間 6時半~19時 年中無休
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気が付けばもう2月も終わり。早いですね。もう年度末です。
モニ明「こないだお正月と思ってたら、もう花見の季節が近いんですか・・・」
モニ鍋「年度末はいややな。あちこち道路工事して、渋滞でクルマ動かんことこの上ない」
明「年度末の話で、そこに食いつきますか?」
まあ確かにせせこましい話題ですけれども、実際いらいらするから仕方ない。交通インフラが整いきっていない高知県においては、道路特定財源の暫定税率を廃止しないでいただきたいと思いますが、その前にこの年度末の予算消化のためにする(と思われる)道路工事で遣う分をですね、本当に必要な道路に振り向けた方がよくないですか。
明「珍しくまっとうなことを」
鍋「だって渋滞いらいらするもん。特にこないだ、高知日赤あたりを走ってたらやね、もうずっと工事中で道混んでて、よく見たら道だけやのうて高知駅まで工事してたやないか。何やってんのアレは」
明「おっさん、それは高知駅の新駅舎工事や」
はい、と言うわけでうまいこと話のマクラ振れましたけどね。本日2月26日、JR高知駅の新駅舎が開業しました。土讃線、比島町二丁目―福井東町間の四・〇八キロ区間を高架化。これに伴って37年ぶりに新駅舎が誕生しました。
明「高架化で11カ所の踏切がなくなり、寸断されてきた高知市南北方向の交通の流れが超スムーズに。多くの経済的、社会的効果が期待されています」
鍋「駅周辺の再開発も進むだろうし、楽しみ」
明「何しろ今まで、駅と中心街は遠かったし、それこそ旅行以外ではあんまり行かない場所だったですからねえ」
そう。特に駅の北側、さっきの高知日赤辺りですが、昔は「駅裏」って呼んでました。もう本当に道は狭いし、お店もないし、市民県民自身が普段行かない。県庁所在地の「陸の玄関」だから、他県ではすんごい栄えているのに・・・
明「徳島は駅ビルが18階建て。商業施設のクレメントプラザ、宿泊施設のホテルクレメント徳島がどーんと建っております」
鍋「高松は言わずと知れた、最近周辺再整備でどかーんと建ったサンポート高松。駅舎もおしゃれやし、服飾や飲食施設など商業施設が盛りだくさん」
明「松山はJR駅はちょっと小さいですが、松山市駅(伊予鉄道)は大型デパート中心の複合施設があって、屋上には大観覧車くるりんまで」
ああねたましい。なぜ高知駅だけこうなんじゃ。と長年、思ってきたかいがあって、今度の高知駅はなかなかのものです。詳しくは、とさあちの特集をご覧アレ。今後は駅周辺にどれだけ魅力的な施設が建つかがカギですが、ぜひとも多くの人を呼び寄せるエリアになってほしいものです。
鍋「で、今回は高知駅周辺じゃ」
明「さっき、お店がないって言ってたような・・・」
確かに。でもこれからは人通りが多くなり、施設整備も進み、きっとおいしい喫茶店も増えるんじゃ。現に今すでに、モニ探的に魅力的なお店もぼつぼつある。そういうわけで“エキキタ”(駅北口)を中心に、モニ探出動!
明「では、行きましょうか」
鍋「でもなあ、あの辺工事やってて混むしなあ、道狭いし」
明「自分が言い出した企画やろがコラおっさん」
◇
というわけでやってきました、エキキタ。栄田町、新本町、昭和町といった辺りですが、しばらくこの辺に来てない人には驚きの光景が広がっております。JRの高架線もさることながら、小ぎれいな公園やおしゃれなビルがあちこちにできていて、以前の雑然としたイメージからはほど遠い。
明「お、さっそく小ぎれいなお店発見。カフェって書いてますよ」
別の街に来たような、旅行者気分を味わいつつ歩いていたら、確かに良さそうなお店何もかもが生まれ変わった新しいエリア、エキキタのイメージにぴったりだ。ここ取材しよ。
「cafe ZONA(ゾナ)」は昨年8月にオープンした新しいお店。これも新しい店舗のサンシャイン「LIO」の隣、日赤の正面お向かいです。場所もいいし外観もいい。でもこれって最近はやりのカフェじゃないの?喫茶店でなくてカフェ。
明「どう違うんですか。それでもおいしければええじゃないですか」
いや。カフェは気取っとるんじゃ。何でもかんでも一つの皿に盛り込みやがって、コーヒーもはやりのエスプレッソ。イス席が多くてくつろげないし、何よりスポーツ新聞も週刊誌も置いてないやないですか。
明「一つの皿、というのはプレートランチのことですか」
鍋「まあそうとも言う」
エスプレッソもおいしいし、今風のランチもうまい。でも、できればそこが、気取らない喫茶店であってくれればいいなあ、と思うのですよ。やっぱり高知は喫茶店が一番。
明「まあ、たまにはカフェもいいでしょう」
鍋「おしゃれな店やからなー。おいしいスイーツあったらうれしいな(はーと」
明「結局何でもええんかい」
しかし、ZONAはただものではない店だった。外観も中も今風のおしゃれなカフェなのに、メニューを見て驚く。モーニング4種類は午後3時まで。「おむすびセット」や「ごはんセット」が目を引く。ランチは日替わり、カレー、うどんやそばなどとにかく多彩。まさに高知の喫茶店だ。
豊富なメニューの中から、迷った末にホットサンドモーニング(530円)を注文。運ばれてきてのけぞる。サラダが大皿にたっぷり!内容もキャベツ、ブロッコリーの温野菜とレタスやハムが組み合わされ、新鮮でうまいったらない。
明「テーブルにドレッシングが3種類もあるのがうれしいですね」
鍋「このキャベツうまいなー。レタスのシャキシャキ感とよく合ってる」
個人的に火を通したキャベツは大好物です。ホットサンドも、これがうまい。ただのサンドイッチじゃなくてホットサンドを発明した人になんか賞あげられないですかね。創意工夫功労者賞とか天皇賞とかアカデミー科学技術賞とか。
明「科学関係ないやん」
でもな、トーストのカリ・サク感とサンドイッチの具だくさん的お得感が最大限にコラボしてる辺りはホットサンドでしか味わえないやん。またこの、サンドの端っこがカリカリで香ばしくて大好き。
しかもこの店のホットサンド、中身はハムタマゴで一般的だけど、薫り高い粒入りマスタードが塗られたりしていて、細やかな心遣いがうれしい。久々に心からおいしいホットサンドを食べました。
あっという間に食べ終えて、少し落ち着いてコーヒーをすする。大振りなカップのコーヒーは、最近流行の「濃けりゃいいんだろ」的なエスプレッソとは違って、ごくまっとうなホットコーヒー。非常にマイルドで、甘みが強く飲みやすい。はー。満足や。
鍋「この店ちょー当たり。スポーツ新聞も漫画雑誌も豊富やし」
明「ちょーとか言わないでください。でも、明るくてくつろげる店内ですねえ」
禁煙テーブルが設けられているのも、タバコ吸わない人にはうれしいかも。今風のテイストを取り入れながら、進化しつつ、しかし根っこは高知の「きっさ」。うれしいねえ。ご主人、青木中さんののお母さん、映子さんにお話を聞く。
「今の店は新しいですが、10年ぐらい前からやってたんですよ」。高知駅の再開発でいったんは立ち退いたが、昨年また帰ってきた。お店を閉めている間は、全国の道の駅や、見事な再開発で有名な高松市の丸亀町商店街などを訪問。いま、お客さんが何を求めているかを考えたという。
その結果、再開店時にメニューを一新。健康志向から野菜メニューに力を入れ、地元の新鮮な食材を多く使うようにした。「せっかく来てもらったお客さん、全員に満足してもらえるように」。笑顔の下の信念は強い。
明「豊富なランチメニューは、価格もリーズナブルです」
鍋「だいたい500円前後。日替わり680円。カツカレーとかのボリュームメニューもある!」
目を引くのは、午後3時からの「ブランチメニュー」。トーストやホットサンドなどの軽食にサラダなどを組み合わせたもので、「女性は普通のランチだと多すぎるという声がありまして」。気軽にいつでも寄ってほしいという気持ちの表れでもある。
「幅広い年代の人に来てほしい」と笑う青木さん親子。お客さんを第一に考えたお店が、エキキタの新しいシンボルになりそうだ。
鍋「ええ店やったなあ」
明「本当に。場所もいいし、流行ってほしいですねえ。さて、さらに周辺取材を続けましょうか」
鍋「あ、お母さん、11時になったからランチタイムですよね。カツカレーセットください。ビッグコミック読も」
明「また朝昼居座りですか?」
あんまり居心地がいいので、長居しすぎに注意。次回も駅周辺でモニ探レポ続けます。
【お店データ】
cafe ZONA(ゾナ)
高知市新本町2-2-25
088-871-4545
営業時間 7時~20時 年中無休
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昨夜、とても月がキレイでしてね。夜空にくっきりと。凛とした、というのはああいうことでしょうか。何だか見ているだけで体がきれいになっていくような、あかあかと青白くそれでいて高貴な・・・
モニ明「何を言ってるか分かりませんが、月がきれいだったんですね」
モニ鍋「で、月を称える歌を歌った」
明「おぼろ月夜・・・はちょっと違いますね、昨夜は快晴でしたし」
鍋「月がとっても青江三奈~♪」
明「どんな替え歌だよ!」
冗談ですて。しかしまあ意外と月に関する歌って少ないですよね。「月光値千金」とか「ムーン・リバー」とかぐらいしか思いつかない。
明「確かにヒット曲は少ないですが、元P-MODELの平沢進さんは何度も『Moon』が入った曲を作っていますし、Fly Me To The Moonとかオジー・オズボーンの『Bark At The Moon』(月に吠える)とか、いろいろ名曲はあります」
鍋「ああ、そういえばヒット曲があった」
明「Swingin' Moon(渡辺満里奈)ですか?」
鍋「月がとってもあおい輝彦~~♪」
明「もうえいんじゃそれは!!」
◇
鍋「で、まあ、モーニングなわけやが」
明「さっきのはどういうマクラだったんですか?」
鍋「ただの気分・・・かな」
明「マクラ失敗ですね」
たまにはそういう時もある。でもな、昨夜、月を眺めてて思ったんだけど、人間時々は上を向かなければならんな。いつもいつも下向いていじましく歩いてたら、いいことも起こりそうにないじゃないですか。
明「涙がこぼれ~ないよおおぅに~♪」
鍋「うわ先に歌われた。わしの持ちネタ取られた。まあそれはえいとして」
明「いいんですか」
いいとして。上向いて歩くからこそ、きれいな月も見えるし、やる気も出る。だいたい下向いて歩くのは何のためにじゃ。小銭でも落ちてないかときょろきょろ探しとるんと違いますか。そんなに人生困っておられますか。
明「しかし団長、いつも下見て歩いてますな」
鍋「はっ」
明「小銭は大事ですしな」
鍋「・・・(はにかんでいる)」
明「しかし、小銭ではモーニングは無理じゃないですか?」
鍋「それがそうでもない。小銭というと失礼ですが、いいお店があります」
明「何ですと?」
鍋「モーニングはモーニングでも、安くてたっぷり、しかもうまい。そんなお店です」
明「さて、行きましょうか、下を見ながら」
鍋「そこの自動販売機の下な、要チェックやからな」
◇
さて、例えば400円です。400円って何が買えますかね?
明「牛丼380円です。または豚丼330円+半熟卵60円=390円です。おなかいっぱいです」
いきなり話ぶち壊すこと言い出したなーこの人。まあそういうのもいいかもしれませんがね、結局この値段で食べられるのはファストフードでしょう。まともなご飯を500円以下で食べるのは難しい。
明「まあ確かに、500円で考えればファストフードかコンビニか、ホカ弁か」
鍋「しかしながらこのお店では400円でモーニングが食べられる。しかも、かなりのボリュームや」
明「+150円で食後のコーヒーとか?」
鍋「ちゃんとコーヒーも最初からついとるがな」
明「期間限定セールとか?」
・・・。この格差社会、何かとだまされ搾取されている消費者としてはそういった疑心暗鬼も仕方あるまい。でも、このお店は間違いない。若者言葉で言えば「ガチ」です。ガチで400円でモーニングでおなかいっぱいです。
店名「ローヌ」。JR高知駅近くです。駅前を西へ行くと、高知警察署と郵便局があるでしょ。あれのもうちょっと西側。通りに面してます。
明「ピザの何とかいうチェーン店がありますね」
そこまでは行かんな。言うなれば龍馬学園の向かい、道路南側です。
明「ブックオフとかある辺りの、道路南側ですね」
・・・。君の生活習慣がかいま見えるなあ。何かもう大量消費的大手チェーン店ばかりで消費する毎日というか。そりゃファストフードばっかり食べてるんでしょう。こういう人にこそ、つまり今の若者にこそ、高知の喫茶店でご飯食べてほしい。
明「まあ私は別に若者でもないわけですが、今どき、そこそこのお年でもファストフード系を食べる機会は多いと思うので、喫茶という食文化を見直したいですねえ」
そういう意味では、この「ローヌ」はすごいぞ。騒がしい車通りから店内に入ると、そこは別世界。適度に古びた店内は静かで、小さな音量でジャズが流れる。ふっくらしたソファ、観葉植物、そして豊富な週刊誌と新聞。
鍋「これが高知の『きっさ』じゃー!」
明「この温かい既視感は何でしょうか。安らぐなあ」
モーニングは一種類のみ。注文後、しばし待って出てきたのは、トレイの上に所狭しと整然と並んだ箱庭的小宇宙であった。
鍋「いやあ、すごい、品数多いなあ」
明「もうある意味、懐石料理みたいですよね、こうなると」
コーヒー、ジャムトースト、サラダ、そして卵(味付けの煮卵やけど)。「4元素」は当然として、そこにカボチャの煮物と山菜、みそ汁、そして何と、そうめんまでついてる。これで400円。何度も言うけど400円。ちょっとスカした店ならコーヒーだって400円じゃ飲めないのに、これで400円。
鍋「何かもう、得したのを超えて、儲けたって感じ」
明「お、このみそ汁おいしいですよ」
安いだけじゃない。これは相当うまいモーニングだ!!ふんわりとしたゼンマイやコゴミは、だしが効いた上品な味付け。こっくりとした甘みのあるみそ汁、柔らかなカボチャも高水準。サラダもみずみずしくてうまいなあ。トーストはバターたっぷりで食べ応えあるなあ。
鍋「この、そうめんに乗ってるすまきがうれしいなあ」
明「すまき、って高知だけみたいですね。他県だとナルトになっちゃうみたい」
鍋「おやつ代わりに、すまきをかじったことがある人に悪いやつはおらんぞ」
明「何というか煮たり焼いたら、ちっともうまくないけど」
鍋「こうして生(?)で食べると妙にうまいよなー」
ついつい、和気あいあいとしてしまうのは、やっぱりお店の魅力でしょうか。店主の中山富紗子さんにお話をうかがう。いいお店ですねえ。しにせとお見受けしました。
「お店は30年以上ですけど、私は3年前からで、5代目なんですよ」
どういうこと?よく聞いてみると、「ローヌ」は長い年月の間に経営者が何度も変わったが、場所と名前は一貫して続いてきたという。栄枯盛衰激しい喫茶業界では非常に珍しいケースだ。
鍋「普通、経営者が変わったら改装して店名変えるもんやけど」
明「湘南風の『パイプライン』とかいうお店だったのが、中の人が変わってカントリー風の『浪漫巣館(ろまんすかん)』になったりするんですよね」
鍋「しかも居抜きやから、波乗りの絵とかまだ壁に書いてあったりしてな。かわいいインテリアとはなはだ合ってなかったりな」
明「すいません脱線しました」
それにしても5代目オーナー。その間、名前が変わらなかったのはきっと、お店が愛されてきたのでしょう。意外にも、中山さんが始める前まではコーヒー専門で、食べ物は出していなかったという。
「お客さんの声もあって、何かやらないかんなー、と。でもねえ、始めてからこれはえらいことや、大変やと気付きました」と中山さんは苦笑する。以前は比島で居酒屋を経営していた中山さん。喫茶店ならもっと楽かと思ったら、お客さんに満足してもらおうと品数の多いモーニングを出し始めてしまった。
卵やサラダ以外の煮物などは、毎日の日替わり。街路市などで仕入れる地場産品にこだわり、味付けも気を抜かない。その結果、「もう仕込みが大変。毎晩、夜中までかかってせっせとやってます」。居酒屋より大変かも、と屈託なく笑う。
鍋「中山さん、えい人やなあ」
明「人柄がにじみ出ますよね」
お客さんは年配の女性を中心に、クチコミで増え始めている。「ボリュームたっぷりでおいしい」という噂を聞いて店に来た人は、ほとんどがこのモーニングを見て「たまあ!」と驚くという。
「常連さんも多くてね。店に飾る花を持ってきてくれたり、お友達を連れてきてくれたり。みんないい人ばっかりなんですよ」
確かにお値打ちでおいしいモーニングは魅力だ。でも、人を引きつけてやまないのは、この中山さんの人柄も大きいのだと思う。ファストフードばかりで、おなかは満たしても心は寂しいこのご時世。「ローヌ」に集まる人たちは、日々の食事に何が必要なのかを知っているのだろう。
鍋「実はこのお店の情報、モニ探まで電話でいただきました。ご年配の女性で、お店をえらいことほめて、匿名のままお電話を切られましたが・・・」
明「きっと常連さんですよね。そんな熱心なお客さんがいることが、名店の証明でしょう。私も常連になりたい」
鍋「じゃあ、まずファストフードやめような」
明「・・・」
【お店データ】
喫茶ローヌ
高知市北本町1丁目7-14-1F
088-824-2848
営業時間 平日6~17時 土・祝日6~13時 日曜定休
※ランチも人気。魚料理が中心で、もちろん小鉢満載です♪
※いよいよ春!どんどん喫茶店レポします^^ clickにご協力を → 人気ブログランキングへ
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先日、テレビ番組から取材が来たんですよ。
モニ明「えー!!すごいじゃないですか!!とうとうおれたちモニ探もメジャーか!!」
よっしゃー!!これで一気に有名人じゃー!テレビに出て香里奈とか成海璃子とか竹内結子と共演するんじゃー!
明「おっさんそれは無理やろう。ていうか今あなたが見てるテレビドラマ丸わかりですな」
モニ鍋「黒木メイサでもえいぞ。あ、『斉藤さん』もおもろいなー」
明「あんな人なかなかいませんってー」
以下、気付けばテレビドラマ談義が30分続きますので割愛しますが、取材が来たのは本当です。電話ですけど。ついでに言えば取材の内容も番組製作会社のスタッフからの情報収集的なもので、モニ探の名がテレビに出るかどうか分かりません。っていうかたぶん出ません。それでも高知の喫茶文化を紹介していただけるならと喜んでお話しさせていただきました。
明「まあ、テレビが取材に来たとか、ちょっといやらしい書き方ですよね」
鍋「取材とかそう言われれば言えんこともない、レベルの話やしな」
明「何もここで書くことはなかったんでは」
鍋「いや、書いておかんとやっぱり困る」
明「なんで?」
鍋「こっちは数百PV/日に過ぎない弱小サイト。テレビで派手にやられたら、あっちが本家でこいつら真似したなー、とか思われるのめちゃめちゃ頭来るやないかー」
明「うっわ器小っさっ」
だから放送前に明言しておきます。番組名はまだ言えませんが、どこかの番組で高知の喫茶事情が放送されたら、それ元ネタ私たちだから。パクりじゃないから。そこんとこよろしく。
明「・・・あまりの小っささに皆さん引いてます」
で、無視して話を続けますが、そのときに「いかにも喫茶店らしくて、でもランチとか豊富なお店を教えてほしい」と言われたんですよ。ああ、分かります、ビジュアル的にいかにも喫茶店ー、で、メニューがどう見ても(一般的な)喫茶店じゃないの。和風からあげ定食とかあるの。ドリンク系がメニューの一番端っこにちっちゃく書いてあるだけなの。
明「・・・そういうもんじゃないんですか、喫茶店って」
確かに高知県民はそうお思いでしょうけれど、全国的に喫茶店メニューとはドリンク系と、せいぜい軽食程度のもので、高知の喫茶みたいに充実しまくったメニューは異常なのです。そんなお店が、いわゆる昔ながらの喫茶店的ビジュアルだと、その特異さがより際立つじゃないですか。
明「なるほど。高知では『きっさ』っていう、あのイメージですね」
鍋「そうそう。喫茶店じゃなく、サ店でもなく、きっさ、という感じ」
明「それで、どのお店を紹介したんですか?」
鍋「昔から営業していて、人気があって、ソファー席があって、スポーツ新聞や雑誌が多くて、いかにも喫茶店らしくて、食事系メニューがめちゃめちゃ充実してるとこ・・・」
明「・・・・」
鍋・明「デポーだ!!!」
そうなんですよ実際。最近のカフェブーム、グルメブームではめっきり紹介されませんが、デポーこそイメージの中の「高知の喫茶」なのです。適度にひなびた店内、豊富なメニュー、女性一人でも入れる気取らない親しみやすさ・・・。
明「学生のころ、コーヒーとかサンドイッチセットで何時間もうだうだしてました」
鍋「セットメニューに『学生セット』てのがあってなあ。ボリュームたっぷりで、よく世話になった・・・」
明「懐かしいなあ。しかし、今さらデポーを紹介するといっても、高知県民及び高知市民には知らない人いないんじゃないですか」
確かに高知県民、特に高知市民でデポーに行ったことがない人はめったにいないんじゃないでしょうか。しかしそういうお店だからこそ我々がリスペクトせんでどうする。高知の喫茶文化を支えてきた名店を記録せんでどうする。
鍋「今一度、デポーという高知の文化財をきっちりレポートするんじゃ。わしコンビネーションBセット食べる」
明「じゃあ僕はミックスジュース飲む」
◇
というわけでデポー。高知市内に菜園場店、京町店、知寄町店と3店あります。帯屋町のポポロ店は、ご存じの通りポポロ東宝自体がなくなってホテルになりまして、残念ながらデポーもなくなりました。
明「あの、薄暗くて狭そうなんだけど、奥にどこまでも広いっていうか長いお店が好きでした」
鍋「もうちょっと良い言い方せえよ。でも懐かしいなあ、隣の本屋で本とか雑誌買って、2時間ぐらい粘ってな」
明「あとは映画見てデポー行って映画見てデポー行って」
そんなわけないやないか。どんだけコーヒー飲むんや。しかし実際、昭和のまだ帯屋町が輝いていたころ、中央公園―ポポロ東宝―リブロードというあのトライアングルは学生や若者がわんさかおりました。今はすっかりイオン高知に客を取られ、寂しいのひと言。
鍋「デュークも地上に上がってしもうたしなあ」
明「・・・それは別にいいんじゃないですか?」
鍋「リブロードのボウリング場もなくなったしなあ」
明「おっさんいつの話しとんねん」
話はどんどん脱線しますので、申し訳ない。本来ならデポーの取材はポポロ店でしたかったのですが、ないから仕方ない。ここは本店とも言える(デポーチェーン本部がある)菜園場店へやってきました。
菜園場店は2階席もある独立型の路面店。中心街や菜園場商店街が近く、少し狭いものの駐車場もあるので多くの人が訪れる人気店だ。
さて、モーニングセットは11時まで。各店によって少しずつ違うらしいが、菜園場店は4種類。トースト、ホットサンド、スペシャル、そして和洋。ここはもう和洋しかないので注文する。
明「なんで和洋しかないんですか。スペシャルもタマゴサンドでうまそうじゃないですか」
鍋「いやいや、だってアレやん。喫茶店でモーニングやのに、おにぎり食べられるんやぞ。もう和洋しかないやないか」
明「そういえばなんで和風、じゃなくて和洋なんですかね?」
その答えはですね、ほどなく運ばれてきた和洋モーニングなんですが、写真をどうぞ。
おにぎりとトーストが並立しておる。
鍋「両雄並び立たず、という言葉がむなしく思える」
明「もうご立派としか言いようがありません」
おにぎりとトースト、一緒に同時に食べたことありますか?ないですよね?別に同時に食べたくない、という人もいるかもしれませんが、ああご飯も食べたいがパンもいい、どうしよう決められないよー、という私のような迷いがちな人にはとてもうれしいメニューです。
明「優柔不断とも言いますね」
ほっといてんか。確かにコーヒーか紅茶かでいつも迷うけど。それにしても和洋は非常に面白いメニューで、大振りのおにぎりが一つ。だし巻き的な卵焼きと山菜の煮浸しがおかずと考えればいいのだろうか。メニューには「スープ」とあるが、もちろんみそ汁である。そこにサラダとバナナがあって、コーヒーとジャムトーストがついている。
明「カオスですな」
でもな、これがうまいんじゃ。おにぎりはふっくらふんわり、塩気が絶妙でもちろん温かい。山菜と卵焼きは上品な薄味で、はしが進む。そしてみそ汁はダシが効いた白みそ系の純和風。それにしてはスープカップに入って出てくるけど、問題なくうまい。
鍋「ああ、日本人やなあ。やっぱり朝はご飯やなあ」
明「毎日モーニング食べてる人の言うことですか」
ふと気付くと、和風部分(おにぎり、おかず、みそ汁)を先に全部食べてしまった。残ったのはトーストとコーヒーとサラダとバナナ。すごい。朝ご飯食べたのに、まだモーニングが残ってるんやぞ。一品で二度おいしいとはこのことだ。
明「幸せな人ですなあ」
和洋モーニングの食べ方は人それぞれだと思うけれど、私はこのセパレート方式というか、二度おいしい食べ方がオススメです。最後の最後にコーヒーをふた口分ぐらい残しておいて、食後のコーヒーを演出。これで三度おいしい。非常に食べがいのあるメニューであります。
落ち着いて食後のまったりを楽しむ。落ち着いた雰囲気の店内と柔らかいソファー。人が大勢いても、どこかゆっくりと時間が流れる。スポーツ新聞をゆったり読む。食後に出されたお茶をすする。ああ、喫茶店やなあ。いい時間だなあ。
明「・・・あの、仕事しませんか。仕事。早く。おいこらおっさん」
はっ。いつもデポーにいるとこんな感じで、心底くつろいでしまう。この雰囲気は、ここにしかない。創業以来30年、高知の人を癒やし、くつろがせてきた実績に身をゆだねてしまうのが心地よい。
鍋「わしもう1時間ぐらいおるから、あとよろしく」
明「(店員さんに)すいませーん、ミックスジュースお代わりください」
鍋「お前もサボる気満々やないか」
この心地よさの秘訣は、そして高知の人にデポーが愛される理由は。今回はモーニング編をお届けしましたが、次の機会にはランチ編でさらに詳しくお届けしたいと思います。
明「ということは・・・お昼までここにいるつもりですか?」
鍋「そうやけど、何か?」
【お店データ】
デポー菜園場店
高知市菜園場町3-8
088-884-4973
営業時間 8時~21時 年中無休
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