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読書 or DIE!!
有名なギターです。ギブソンのレスポールモデル。レッドツェッペリンのジミー・ペイジ。ヴァン・ヘイレンのエディ・ヴァン・ヘイレン。日本人でいえば奥田民生、サンボマスターの山口隆。有名アーティストも愛してやまない、この名器のモデル名。実は人名なんです。エレクトリックギターの黎明期に、その飛躍的進化に多大なる影響を及ぼした男。ドイツ系アメリカ人、レス・ポール。彼が13日に亡くなったという報に触れました。94歳。R.I.P。
で。15年も前に読んだ本をもう一回引っ張り出してきました。
「レス・ポール伝 世界は日の出を待っている」
/ メアリー・アリス・ショーネッシー著、大谷淳訳、リットーミュージック刊。
一気に再読。
彼はエレクトリックギターの開発のみならず、素晴らしいギタリストであり、録音技師としてオーバーダビングしたレコードを最初にヒットさせたりしています。
ただ、エレクトリックギターに関していえば。本書によれば正しい歴史はこうです。ソリッドボディ(1枚板)のエレクトリックギターを最初に大量生産したのはフェンダー社。でも同時期、個人としてエレクトリックギターの開発研究に取り組んでいたのがレスです。アコースティックギターのような構造だと振動が吸収されて美しい弦の音の伸びはピックアップに拾ってもらえない、とソリッドボディーを自作するのです。あとレスポールモデルの基本設計はほとんどがギブソン社。その最初のピックアップはレスが作りましたが。
エレクトリックギターのプレイヤーとしては、彼はロックギタリストではありません。最初はヒルビリー。カントリー。そこからジャズへ。ビッグバンドでもトリオでも活躍しました。そして、ポップスへ。レコードは売れに売れました。が、1955年ごろからのエレクトリックギターによるロックンロールの登場によって、世間から見向きもされなくなります。
でも、彼は「エレクトリックギターの父」です。
多くのロックギタリストから敬愛されました。
なぜか。音量の小さいアコースティックギターはバンドのリズムセクションを担っていたのですが、電気信号による音の増幅で、メロディーパートを、しかも複雑なソロで聴かせることが可能となり、一気に花形楽器になった。その歴史を一人で体現したのがレスだからです。エレクトリックギターを自作し、複雑な早引き奏法を独学で身に付け、しかもまだほとんど知られてなかったオーバーダビングの手法で自らレコーディングする…こうしてヒット曲を量産したのが彼だからです。
若い皆さんへ。歴史に学んでください。僕もそうしようと思います。
昨日は読書or DIE!!ってなくらいに本を読んで、日記放置。ま、こんな日もあります。お許しを。
本日の1曲
「New York City」/ Django Reinhardt
album「The Great Blue Sessions 1947-1953」(1991年)より
レスが目標としたギタリストがジャンゴ・ラインハルト。弦を押さえる左手の指2本が事故で不自由になっていた彼ですが、その奏法は見事としか言いようがない。ホーン隊などのバッキングから、一気に前へ出てきてソロで早引き。ロックの原形がここにあります。このCDも久々に引っ張り出してきました。1930-50年代。まだロックが生まれる前。その時代を代表するギタリストを僕は、ブルーズではロバート・ジョンソン、そしてジャズギターのジャンゴとレスだと思っています。
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