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90年代特集・補足1
先日の当ブログでも「予告」しましたが、SONIC2月号の90年代特集インタビューの補足を。登場いただいた4人のうち、レディーファーストでまずは女性陣から。
DUKE高知スタッフの傍士朋美さん。彼女はインタビューに際し、数々のCDを持参してくれました。「選びづらいんですよーw」と。そのCDは…マイ・ブラッディ・ヴァレンタイン「ラヴレス」やオアシス「ディフィニトリー・メイビー」といった洋楽、そしてそして「やっぱりなぁー」と思ったのが…90年代末の新しき日本のロックともいえるナンバーガール、スーパーカーの初期作も(←目配り最高!!でしょ。僕も大好き)。洋楽は「ニルヴァーナ通ってないんですよ。日本のアーティストの記事を読んでて、『お薦め』って書いてあるのを探した」とのこと。
傍士さんは聴くジャンルを、一貫してそういう手法で広げていったのでした。
中学時代。深夜、ラジオで「オールナイトニッポン」を聴き、ユーミンからKAN、槇原敬之へ流れるという「個人的シンガーソングライター・ブーム」がやってきたり、ユニコーン目当てでPATiPATiを読みながら、同じ事務所の他のアーティストへも触手を伸ばしていったそうです。
90年代後半には「レーベル買い」もしたそうです。UKプロジェクト。キター!! 下北沢ロック!! POLYSICSもGOING STEADYも最初はここでした。個人的にはUKプロジェクト内に生まれたTV-FREAK。POT SHOTのリョウジさんが設立したレーベルですね。高知のSTORMも2000年代前半、ここからリリースしてました。ここは2人でかなり盛り上がった部分でした。へへへ。ちなみに僕、かなり頑張ってTV-FREAKのカタログナンバーをそろえようとしたころもありましたが、財力がついていきませんでしたw。
聞いてて「それあった、あった」とうなずいた懐かしい話も。中学時代…1989~92年の光景。入学祝いの定番がCDラジカセだったこと(彼女も買ってもらったそうで「それが丈夫で丈夫で」成人後も使っていたとのこと)。クラスでユニコーン派とジュンスカ派に別れてたこと。友人からカセットテープにダビングしてもらったやつが、曲の長さの都合で曲順が変えられていたこと←これ、説明が必要ですね。カセットテープって同じ分数でA面、B面とあって、CDのどこかで「折り返し地点」を設けなきゃいけない。それが曲の途中にくるのがいやなら、曲群を同じ分数に「2等分」することが必要になってくるわけですよ。それで曲順を入れ替える必要がでてくるわけです。
そんな彼女が最後にひと言。「今、ドーンって(売れてる)バンドがいないんですよね…」
女性、もうひと方。DJ ca7さん。高校時代…93-96年には「同級生のライブも何度か見にいったんですけど」ハードめのロック、洋楽には見向きもしなかったそう。でもでも。「テレビで普通にロックが流れる時代でした。スピッツ、ミスチル、ウルフルズ」。そうなんです。そのころってオーディション番組「イカ天」(三宅裕司のの平成イカすバンド天国)時代が終わり、バンドブーム末期~終焉期。でも、そんな雰囲気の中から個性を持ってポップなロックを探っていたのが、まさにその3組だったように思うのです。ca7さん、すごい記憶力。
彼女の高校時代の話は、そうした光景…本当に普通の女の子の「リアル」が良く出てた。
その後、AIRを端緒に、MAD CAPSULE MARKETS、Hi-STANDARD、GREEN DAYとかへ走った彼女。これらも時代をよく表してる。90年代後半。まさにそういうハードなサウンドが「普通のキッズたち」とつながった時代でしたもんね。ほかにも挙げてくれたのが初期Dragon Ash。これもストリートと直結して、大きな支持を集めてましたよね、90年代半ば。そしてこの10年の終わりに、彼女は出会うんです。「椎名林檎。シングルがちょこちょこ売れてて。で、アルバムが出て。アルバム聴いて感じましたね。女性を武器にしたロック。これは新しかった」。そう。そうした女性シンガーブームがゼロ年代へと続いていくんです。
彼女は言います。「今の年齢(30代初め)で90年代を生きたかったなぁ。ちょうど今、90年代を発掘してるんです。昨年、ボアダムズ、フィッシュマンズ、リトルクリーチャーズとか聴いたし」「ピチカートファイヴが当時、大人すぎてw…今聴くと合うんですよねー」。いえいえ。キッズだったからこそ、感じ取れたものもいっぱいあると思うのです。僕の話をすれば…僕は仕事をしていて、音楽からちょっと離れざるをえなくって、悔しい思いもしてましたから。それでも何とかあさりましたけどw。
2人とはそれぞれ約2時間、楽しくお話しさせていただきました。
素晴らしい時間を本当にありがとうございました。
本日の1曲
「Paranoid Android」/ RADIOHEAD
album「OK COMPUTER」(1997年)より
説明無用! 90年代後半、UKロックの未来を灰色に塗りつぶした問題作。DJ ca7さんと初めて会った時に、このアルバムについていろんな話をしました。今回もこのアルバムの話になったんですが、彼女はこう言ってました。「聴き直す度に違う解釈、新しい発見があるアルバムです」。うん。僕もそうです。昨夜聴いたんですが、「終わりに向かう時代」…20世紀の終わりへ、という雰囲気の中では「苦」という感じがしたけど、新しい世紀を迎えて冷静に聴くと「苦痛を叫ぶのもロックだよね」とすんなり肯定できる僕がいました。
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