日曜市、木曜市出店者の日記!農業者として旬で新鮮な野菜、果物の紹介のほか、日曜市裏話も

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日曜市389番、木曜市27番に出店している山中明子さん。農業生産者の視点で日曜市の風景、日常、農業に対する思いを語ります。

 

農業の最近のブログ記事

200909181216 「さあさあ、お待たせしました!香り米(かおりまい)の新米ですよ!」とは、はずかしいき、声に出してよう言わんけど、本当に皆さん、お待たせしました。

「香り米はまだですか?」と毎週、県内外のお客さんが訪ねてきてくれました。

やっと連休に間におうて、良かった。

香り米は普通の稲の長さの倍くらい長いき、強い雨や風で倒れるがよ(倒伏)。

けんど、うれしいことに、今年は台風にもあわざったき、きれいに立てっちゅう。

200909180949 普通のおこめに、2~3割くらいの香り米をまぜてたいたら、部屋中ええにおいで、いっぱいになるで。

おまけに隣りのひとんく(家)まで、におうていくき、「匂い米」というがやろうか。
いえ、これはジョーダンやけんど。

昔からいろんな種類があったそうですよ。

品種を変えて作ってみたこともありますが、香りがよくても、味がいまいちなのがあったりしました。

やっと今の「おいしくて香りも良い」のに出会いました。

これには、本当に不思議な出会いがあったのです。

木曜市で、お客さんがタネを持ってきてくれて、「これを作ってみんかえ」と手渡してくれたのです。それ以後、大切に育ててきました。

お名前も知らないまま、お会いすることなく、もう数年たちました。

ずっと感謝の思いを忘れたことがありません。

もう一度、お会いして、お礼を言いたいのです。

お元気でしょうか。

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稲刈りも終わり、種もみ用に残しておいた稲束を『箸』(はし)にかけます。(写真上、下)

『千歯(せんば)こき』とも言って脱穀する道具です。

種もみは、キズがつかないように機械で脱穀しないのです。

昔々、脱穀機がなかった頃は、この道具だったそうで、どんなにか苦労したことでしょう。やがて足踏みの脱穀機ができた時はうれしかっただろうな。

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足で踏むと「ギーコン!ギーコン!」と、リズムカルな音をたてて機械がまわり、稲束を持っていくと、「ジャーッ!」と、もみが飛び跳ねます。

集まったもみを庭いっぱいに敷きつめたムシロの上に広げ、天日干し。「待ってました!」とばかりスズメがねらっていました。

子供のころのなつかしい光景が目に浮かびます。

足踏みの機械から動力エンジンを使った機械が登場。力いっぱい手でまわし、勢いがつくと、「ポン!ポンポンポン・・・」と、エンジンが動き始めます。

その後は、稲刈り機ができ、ハイベスターという田んぼの中を移動できる脱穀機が登場。
次にはコンバインで、刈り取りと脱穀を一度にできる機械ができた。

シューターの付いたのもできたし、重いもみ袋を持ち運ぶ手間がいらなくなった。「うわぁー!」思い出しただけでもこの移り変わりのすごいこと!頭のえい人が発明してくれるねぇ。

次にはどんなすごいもんができるろう?

リモコン操作で無人の稲刈りでもするがやろうか?

いや、ひょっとしたらもう、できちゅうかもしれんで。

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最近の偽装や汚染米のニュースにはあきれはてて何も書く気になれんかった。

生産者はやりきれない思いでいっぱいです。

牛乳に水をまぜ、メラミンを入れたり、事故米を次々と転売したり、もうけるためにはどんなことでも、するがやろうか。

おこめが余っているという口実で、そして生産調整という、さも、もっともらしい名目でどんどん減反を強いられている一方、裏では安いというだけで、ものすごいおこめを輸入している。

安全でおいしい日本のおこめが余るのは当然です。

もったいないような上等の田んぼが道や宅地になり、米作りの後継者も、生産量も、かなり減っているというのに。

昨年に続き今年も食品の偽装が次々と出てくるし、もうたまらん。

ほっとするような明るいニュースを聞きたいものです。

そうだ!わが家の一番のほっとニュースをお知らせしましょう!

写真は生まれたばかりの初孫です(男)。

どうぞ健やかに育ってくれますように。

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「キタァーッ!!」

あら。今人気の芸人さんのお言葉をちょっとお借りしましたョ。

いえね。田んぼにイノシシが来たのです。

中生(なかて)のもち米が色づいてきました。もうすぐ刈れると思っていた矢先、何頭かのイノシシがぬたをこきに来たがです。

泥んこ遊びが好きなもんで、そこら中寝転がって稲がメチャクチャになった。

数日前から警戒して、ラジオを夜通しつけっぱなしにしちょったけんど、とうとうやられた。

あ。もしかして、ラジオから楽しそうなミュージックが流れよったがやろうか?

何年か前のことでした。

同じようにイノシシが出てくるき、主人と交代で寝ずの番に行きよった。

夜露よけのパラソルとバスタオルと蚊取り線香。

それに眠気ざまし用のラジオと、おどかし用の競技用のピストルを持って、何日も見張りに行ったものです。

でも、とうとう体調を崩して、私が入院したこともありました。

今、田んぼには香り米が実りかけています。

ゆうべも見回りから帰った後に、田んぼに入って稲を倒しちょった。

お願い!どうか稲を刈るまで、遊びにこんとってや。

【写真】イノシシに踏み倒されたところ

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カラスウリの花と実です。

真っ白いレースの花のように清楚な感じの花ですが、日没後に開き、夜明け前にしぼんでしまうので一番きれいな時に見る機会があまりありません。

この写真も夜明け前だったので、しぼみかけですが、これが雄花だそうです。

子どものころ、覚えていたカラスウリの歌です。秋のころ、赤く熟れたのを見るたびに思い出し、つい口ずさみます。

「おばあ  きんちゃく ふてまいよ
 あしが  ひろたら  やるけんど
 カラスが ひろたち  くれんぜよ
 みいやー
 おばあ  だまいて  たねまいた
 畑の中の カラスウリ カラスウリ
 煮いても 焼いても  食(く)えん
 なんぼ  まっかに  熟(う)れたち」

 要約すると
 「ばあさん、サイフを落としなさんなよ。
  私が拾ったら あげますが
  カラスが拾っても もどしてくれませんよ。
  見てごらん
 ばあさんを だまして種をまいた
 畑の中のカラスウリ
 煮ても 焼いても食べられません
 どんなに 真っ赤に 熟しても」

この愉快な土佐弁の歌の作者は誰だろう?
この歌を知ってる人はいないのだろうか?

赤くなったカラスウリをつるごとインテリア用に日曜市へ持って来ている人もいます。

熟したカラスウリの中には種(たね)がいっぱい詰まっていて、打ち出の小槌(こづち)や大黒さまに似ているので、サイフに入れるという人もいたり、楽しく遊んだ思い出があります。

カラスウリのまたの名を「ぐどうじ」ともいうらしいですが、字が分かりません。

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2月23日にモミ種を浸水してから5カ月と少し。

8月4日から稲刈りを始めました。

猛暑続きで例年より早くなりました。

あまり豊作と言えないようですが、珍しく台風に遭わなかったので、よしとしましょう。
でも高温で水不足のせいでしょうか、台風を心配して肥料の加減のせいでしょうか。

もう少しあればよかったなあ。

稲を刈っていくコンバインの前になり、後になりしながら何羽ものツバメが忙しそうに虫を追って飛び交っています。

素早いのでカメラには写せませんでした。残念。

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朝6時。

「おい!ハメ(マムシ)にかまれた!はようヒモでくくってくれ!」と、主人が血相変えて家に飛び込んできた。

右手の親指を押さえている。

今までにも何度か危ない目に合いながら何とか無事だったのに、今度は田のセリの中にもぐっていて見えなかったのです。

病院に電話しても「ちょっと待ってください」の返事。

手配は1分1秒を争うのです。待つ時間をとても長く感じました。

入院することになりましたが、救急病院があって、本当に良かったと思いました。

この世に人を襲う蜂やマムシがいなければいいのに…。

でも自分の身を守る武器だから仕方ないか。

いろんな動物だって、「人間さえいなければ良かった。食べものもある森林を壊されたり、戦争や化学物質や温暖化で、きれいな地球を汚されたりしなかっただろう」と、怒っているかも知れない。

いろんなことを考えながら、ひとり、稲の間の草を抜いてます。

こんなに暑くなると、マムシは涼しい所を好むから要注意。

「やっぱり除草剤はありがたいなあ」と思いながら…。

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稲の花が咲いています。

ほんの少しの間ですが、開いて受粉が終われば閉じてしまいます。

次の写真は頭(こうべ)を垂れ始めた稲穂です。

田んぼの周りの木や電線に止まっているスズメやハトがチュンチュン鳴きながらねらっています。

まだ黄色に色づく前、稲(おこめ)が熟す以前の汁の状態の時にやってきます。

この時期に汁を吸われたら、穂が真っ白になって収穫できません。

こういうことから「うまい汁を吸う」という言葉ができたのでしょうか?

これからスズメを追っ払いに行く仕事も増えるし、大変です。

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写真は溝掘機(みぞほりき)です。

田んぼの水を抜く溝を作るものです。

この機械ができるまでは、手で泥をすくい上げて、溝を作っていましたが、泥だらけになってたいへんでした。

今、少しずつ、かわいい稲穂が出始めました。もう少しで出そろうことでしょう。

7月から肥料が50~70%も値上げになるニュースに憂うつになっています。

ほとんどの商品が原料高騰による値上げをするそうですが、おこめだけは値上げの話がありません。

今まで毎年のように肥料が値上げされてきましたが、おこめの値段は下がる一方です。

これでは生産農家の意欲も下がるし、安い肥料を使えば、おこめの食味も下がります。

政府も農協にも見放されたような気がして、ますます農業離れが進むことでしょう。

困りましたねえ…。

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一度、手押し除草機で草を取っちょったに、またこんなに草が生えてきた。(写真上)

除草剤を使うてないと、こんなことになるがやき。

このままやったら、草に負けて稲が育たん。ほんで、四つんばいになって、1本ずつ気長に草をひきゆうけんど、なかなか前に進まん。

時々、痛む背中をのばして「どればあ進んだろう?」とあとを振り返る。

今時、こんなことをしゆう人を見たことがない。

あ~あ。ここだけでも、まだ何日もかかるなあ、とため息が出る。

けんど、稲も草も毎日ふとりゆうき、私もがんばるしかない。

今の時期になると、主人が早く植えたころの稲を数本取ってきて、カミソリで縦に切り、中を見ています。

もう穂になるもとができているのです。

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「この調子だと、月末には穂が出るかもしれん」という。

稲の様子を見て、穂肥をふりに行くのです。

種もみを浸水することから始めて、4カ月。早いものです。そして、大好きな稲の花が見られるのも、もうすぐです。

【写真】下の写真はおなかの中にいる赤ちゃん状態の稲穂です

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