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登り優先
登山では「登り優先」という習慣があります。これは、狭い登山道で対向者とすれ違うときに、下りの者が登りの者に道を譲る習慣です。
ところが、これを誤解をしている人がけっこういます。例えば、登りの者には優先権があるから道を譲らなくても良いとか、どちらが譲るべきかはケースバイケースで一概に決められない、悪い習慣であるとか、ふもとから頂上に向かっているとき下り道があればどちらが優先するのか、などなど…。
この誤解は、そもそもなぜ登り優先になっているのか、どうして下り優先ではないのかをよく考えてみたらわかることです。でも、登山技術書などには、だいたい「登りのものが辛いから(苦しいから)、あるいは、たびたび止まるとペースが崩れるから、道を譲ってあげるのがよい」といったことが書かれています。
それも理由のひとつですが、他にもっと決定的に違う点があります。
それは視界です。つまり、登りの者は斜面の上にいる下山者を発見しぬくいが、下りの者は視野が広いので下にいる登山者を見つけやすいのです。
実は、登り優先とは、下りの者が待避計画を立てようという習慣なのです。
基本的には下りの者が道を譲るのですが、当然ながら、登りの者に譲ってもらった方がよい場合があります。その時は、下りの先頭者がタイミングを見計らって、つまり、相手が待避しやすい場所へ来た時に、「こんにちはー!」と声をかけるのです。
登山者の間では見知らぬどうしでもよくあいさつを交わします。その「こんにちは」は、本来は「すみません。そこで道を譲ってください」という意味だったのです。もちろん、昔は山の情報がなかったので、この先の山小屋は使えるだろうか、水場は枯れていないだろうかと心配になります。反対側からやってきた人にそういう情報を教えてもらいたい。そこで、いきなり切り出すのは失礼だから、ひとまずあいさつを交わす、といったこともありました。
いまでは、挨拶はしても道を譲らない人が多くなってしまいました。
【写真】中津明神山で
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初めて拝見いたしました。うちの家族もみんな単独山行(と言っても私は日帰りですが)をします。正月などに集まると、自然と登山マナーについての話になります。このブログは大変共感が持てます。今後も自分の山行時の参考にさせていただきたいです。
下りは確かに視野が広く、ほとんどの場合、すれ違いやすい場所で待っていると、私の足が視線に入ったとたんに登りの方がはっと顔をあげ、すみません、と言われることがたびたびです。たまに20人ぐらいの大パーティーに会うとやや苦笑ではありますが(笑)。最近は道を譲らない人がいるのですか。悩ましいですね。