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半世紀以上の登山歴を持つ竹村義仁さん(高知市)が、山や自然から学び考えたことを一歩、一歩記していきます。

 

電子機器

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私の本職は電子技術者です。ヒマラヤ遠征隊では記録・通信係を仰せつかっています。そこで、様々な電子・情報機器を駆使して快適な登山を実現しよう。などとは全く考えていません。できるだけハイテク武装をしないつもりです。

当初は、持ち込む機器は無線機とカメラだけにしようと思っていました。そのカメラもデジタル一眼レフとマニュアル式フィルム一眼レフを持って行くつもりでした。四国の冬山でも、寒さのためにデジタルカメラの内蔵電池がすぐに使えなくなってしまいます。

それで、予備の電池をポケットで暖めておいて交換しながら使っていました。マニュアルカメラなら、電池は露出計を振らせるだけなので大丈夫だろうと思ったのです。

しかし、カメラの修理をやっていた山仲間の助言によると、しばらく使っていなかったフィルムカメラは内部の潤滑油が固くなっていて、高山では使えないだろう、デジカメの方がまだましだ、ということでした。ちなみに、ごく最新のデジタルカメラ内蔵電池(リチウムイオン電池)は低温にかなり強くなっています。

結局、新型電池を購入して、デジタル一眼レフとデジタル・コンパクトカメラを持って行くことにしました。私はスチールカメラ(静止画)だけですが、他の隊員がビデオカメラを持って行きます。

無線機は、アマチュア無線機を持ち込むつもりです。アマチュア無線では国際的な相互運用協定があって、例えばアメリカ、オーストラリア、ドイツなどでは、比較的簡単にアマチュア無線を楽しむことができます。

現在、ネパール政府はどこの国ともこの協定を結んでいないようです。ただ、登山隊のために特別な許可を出しています。

その申請料(持ち込み使用料)が無線機1台につき100ドルかかります。

日本との連絡や気象情報の入手に衛星電話機が必要です。衛星電話機にはケータイ型音声端末やノートパソコン型データ端末など何種類かあり、レンタルもあります。しかし、申請料が3000ドルかかります。なんと、33万円ですよ。

衛星電話機がかるく買える値段です。結局、これは持って行かないことにしました。

そうなると、観天望気だけで気象を判断しなければならなくなります。それをちょっと心配しています。

でっかくて古い短波ラジオがあるので、それを持って行ってカトマンズの天気予報でも聞くかな、とも思っています。

ネパールでは短波と中波およびFMで国内放送をしていますが、放送局が少ないので僻地のベースキャンプで聞こえるかどうかわかりません。言葉の問題はどうなるかというと、ネパール人スタッフに日本語が話せる人が何人かいるそうです。

 パソコンは持って行かないつもりでしたが、装備係から隊荷の管理に必要だから持って行ってくれと言われています。記録係としても、パソコンがあると助かります。

しかし、高山の低気圧のためにハードディスクが故障する可能性があり、低温のために液晶が凍る恐れがあります。1台しかない私のノートパソコンが故障したらどうすりゃいいんじゃ、と大変心配しています。

 こうした電子機器を使うためには、電源を確保しなければなりません。当初は太陽電池でまかなうことを考えました。

しかし、太陽電池や風力発電機でやろうとすると、40-50万円はかかります。私たちにはとても買えません。やっぱり、ガソリン発電機が一番安上がりです。しかし、ガソリン発電機も高所ではまともに働きません。

ジェットノズルを高所用のものに交換しても出力が半分くらいに低下します。また、無線機やカメラの充電とパソコンだけしか使わなくても、90リットルほどのガソリンが必要になります。それを運ぶのもおおごとです。

もちろん、私がうんうん背負って行くわけではありませんがね。

というわけで、ヒマラヤで電子機器を使うのはなかなか大変なことです。それでも予算が十分にあれば問題はかなり軽くなります。そうなんです。皆さん、この貧乏遠征隊のためにぜひカンパをお願いします。

あれ、私は何を書いているんだろう。

【写真】ヒマラヤへ持って行く予定の電子機器

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このページは、uniqueが2008年7月17日 19:27に書いたブログ記事です。

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