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半世紀以上の登山歴を持つ竹村義仁さん(高知市)が、山や自然から学び考えたことを一歩、一歩記していきます。

 

2009年6月アーカイブ

namukeho 週刊誌から拾った小話です。

「奥さん、お子様のお名前は?」「花子です」「じゃ、こちらのお子様は?」「それも花子です」「あちらにいらっしゃるのは?」「それも花子です」「皆さん同じお名前では困りませんか」「“花子ご飯よー”と言えばみんな来るから便利よ」

「でも、お一人ずつ呼びたいこともあるでしょう」「そのときは名字で言いますわ」

ラトナチュリで協力をしてもらった5人のハイポーター(山岳ガイド)は、全員が
タマンさんでした。

こうした仕事は堅いチームワークを要するので親類ばかりで固めたと思っていました。

実際、最年長者とサーダー(ポーター頭)はいとこでした。

ところが、タマン族とはネパール高地に暮らしているチベット系民族の名前だそうです。
シェルパ族と同様に優秀なハイポーターも多いようです。(前に、ハイポータはシェルパ族だと書いたが、間違いでした)

彼らを呼ぶにはとうぜん(名字ではなくて)名前で呼んでいました。それに対して隊員は互いに「名字+さん」で呼んでいました。

個人を呼ぶのに名字(家族名)を使うのは、私は未だに違和感を感じています。子供のころは、田舎暮らしだったので名前(個人名)で呼ばれていました。

お城下へ出てくると名字で呼ばれるようになりました。それをひどく奇妙に思ったものでした。

知り合い(仮に麻生とする)の家に電話を掛けると、奥さんが出たので「麻生さん、おいでますか」というと、「私も麻生ですが」と、からかわれてしまいます。

あるとき、県内で著名なある方から電話がかかってきました。女房が出ると「義仁さんおいでますか」と聞いたらしい。

「あんた、あの方とそんなに親しいの」

「あたりまえじゃ、俺を誰じゃと思うちゅうんじゃ」(ただの、稼ぎの悪い亭主なんだけど)

その方は、誰が出たのか(私の母か妻か娘か)分からないので、個人名を言ったまでのことでしょうが、ひどく親しい間柄のように聞こえます。これ良いと思いました。

私が友達の家に電話をして「花子さんおいでますか」と聞いたら、一太郎さんと「おんしゃ(お前は)、竹村とどうゆう関係なら」と騒動になるでしょうか。

そのときは名字で言います。

(これは事実に基づいたフィクションです。実在する花子さんとも麻生さんとも一太郎さん何の関係もありません)

(ネパール語で「あなたのお名前は」は、「タパインコ ナム ケ ホ」といいます。ナム=name=なまえ、似ていますね)

【写真】大座礼山のブナ

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