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半世紀以上の登山歴を持つ竹村義仁さん(高知市)が、山や自然から学び考えたことを一歩、一歩記していきます。

 

アルペンシュトック

D091001-001 仕事が忙しくなってちょっと書き込みをサボっていました。

今回から話題を変えて、登山のヒント、ノウハウ、私の流儀について書いてみようと思います。

まずは、ステッキ、ストック、トレッキングポール、アルパインストック、スタッフ、金剛杖・・・呼び方はいろいろありますが、要するに杖の話です。

登山において、「杖は使うべきではない」「I型2本ストックを使うべきだ。T型は使ってはならぬ」「石突きのゴムキャップは必ず付けるべきだ」等々、人によってそれぞれ主張があるようです。

T型とかI型とは、握りの部分の形です。また、私の分類ではスキーのようにI型2本1組の杖をストック、T型1本だけで使うものをステッキと呼び分けています。

昔の登山技術書には、杖は使わない方がよいと書いていました。しかし、現在、特に中高年の方には使うことをおすすめします。

私は、握りがTとIを組み合わせた形の1本ステッキを使っています。2本ストックは日本の山には合わないと思っています。

林道のような比較的広くて平らな道を長く歩くときは2本ストックが良いのですが、一般的な登山道では1本ステッキが良いと思います。片手にステッキを持ち、他方の手は岩や木などしっかりしたものに掴まるのが良いと考えるのです。

私はちょっとした岩場や沢、藪の中を行くときでもステッキを使います。ホールド(手がかり)代わりにしたり、石をぴょんと跳び越えたり、藪をかき分けたりするのにけっこう使えます。

ただし、じゃまになるときも結構あって善し悪しです。要は使い方です。基本的には、岩場など(岩や鎖などに)手でしっかりつかまる必要がある場所では、ザックに取り付けておくのがよいでしょう。

石突(いしつき=杖の先端部)に着けるゴムキャップは、岩の多い道や舗装路以外では外しておくことをおすすめします。キャップがあると滑るので危険なのです。

ただ、登山者の多いルートでは道や植生を痛めないために着けておくのが良いでしょう。そう強く主張する人がいますから。

もちろん、バスや電車に乗るときや、ザックに取り付けたときには必ずゴムキャップをしておきます。

石突きの少し上には小さなリング(傘)がついていますが、リングから下の長さは短い方が良いようです。長いと土に刺さり抜けぬくくなります。ただ、雪渓など堅い雪の上を歩くときには長い方が安定します。

杖はあくまで補助です。全体重を預けるような突き方をしていると、石突が滑って転落するおそれがあります。特にT型はそうする傾向があるので注意がいります。

このために、T型を使ってはならぬと主張する人がいます。しかし、滑るのはゴムキャップをしているからではないでしょうか。金属の石突きならけっこう安定しています。

リストバンド(手革、手首に掛けるための帯)は強い力が加わると切れるか伸びるものをおすすめします。

衝撃が加わったときに手首を折るおそれがあるからです。私はちょっと工夫をして伸びるように作っています。また、切れやすいひもを使っています。

【写真】私が使っているステッキ。リストバンドの片側のループ(輪)を引っ張ると、他方が縮んで、伸びるようになっている。ひも自体にも多少の伸縮性がある。

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