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2009年11月アーカイブ
今年7月に北海道大雪山で10人の方が亡くなる遭難事故がありました。
そのときに思ったのが
『夏の雪を恐れよ、冬の雨を恐れよ』
でした。
夏山で雪が降ることはめったにありませんが、冬並みの寒さになることはしばし ばあります。そのための防寒装備、たとえば、冬用下着(ロングスリーブ、ロン グタイツ)やセーターは必携です。耳と手が寒くなるのでイヤーバンド(耳覆い)や手袋も欲しくなります。
一方、冬山で雨が降るのはめずらしいことですが、たまにはあります。雨でなく
ても、雪が溶けたり汗をかいたりして衣類が濡れて、体温をどんどん奪われてし
まうことがあります。冬では衣類を濡らさない工夫が要ります。
また、晩秋や早春には、「昨日は夏、今日は冬」と突然気温が変わってしまうこ
とがあります。
夏に雪が降ることも冬に雨が降ることも、1日で夏と冬が入れ替わることも滅多
にありません。だから、私たちはどうしても油断をしてしまいます。
『安全とは、将来おそらく起こらないであろう事に備えて、あらかじめ損をして
おくこと』
です。
山ではそれを全部独りで背負わなければならないのがシンドイところですが。
【写真】雨にも雪にも強い山の賢者
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日帰りの山歩きに出かけるとき、お弁当は何食分持って行きますか?
え? 日帰りだったら1食分でよいのでは??
私は通常、3食分の食料(食糧)を持っています。
登山中に何かアクシデント(事故)が起こって、今夜はビバーク(野宿)をしなければならない。そんなときのための夕食と朝食分です。明日の夕方までには帰れるだろうという想定です。
ちなみに、1泊―3泊の場合には、通常の食料の他に、3食分の予備食を持ちます。4泊以上の長期山行では、4日ごとに3食分を加えます。食料ばかりでなく、日程も4日に1日の予備日(休養日)を設けます。
1日や2日くらい何も食べなくて死ぬことはないし、空腹のために(多少辛いけど)行動できないことはありません。べつだん非常用の食料を持たなくてもかまいません。
しかし、アクシデントが起こったときに、食料がたっぷりあると気分的に落ち着きます。精神的な余裕がなければ、新たなアクシデントを誘発してしまいます。「水も食料もたっぷりある、どうてことはないや」という気持ちが保険になる…かな?
まぁそれだけのことではあります。
昼食は普通は行動食です。
登山行動中に弁当1食分などまとまった量を食べると、その後、満腹のために行動できなくなってしまいます。そこで、休憩のたびにちょっとずつ食べられるような食料を持って行きます。それが行動食です。つまり行動中は、いつも満腹でもない空腹でもない状態にしておくのです。
逆に、行動時間を少なくして、ちょっとした料理をつくって景色を眺めながらのんびり食べたり、昼寝をしたり、そんなスローライフ登山もときどきやります。
そのせいかなぁ、最近ちょっと腹が出てきた。
【写真】冬山で焼き肉
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