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半世紀以上の登山歴を持つ竹村義仁さん(高知市)が、山や自然から学び考えたことを一歩、一歩記していきます。
なぜ山に登るか: 2011年1月アーカイブ
私が昔に作った俳句を一つご披露します。
『岳人と我が名呼ばれん雪しぐれ』 ぶしょう
雪時雨が降りしきる中を、俺は大きなザックを背負い、雪山を目指して歩いて行く。村人が立ち止まりふり返る。いやぁ、あの人は登山家なのだ。すごいなぁ、あの高く厳しい白銀の頂きを目指して登ってゆくのだ。勇気があるなぁ、と、羨望の眼差しで俺を見ている。どうだ。
「え? なに あれ? 山男? ばっかじゃなかろうか。今時分に山へ行くなんて。気違い沙汰だよ。ったく。遭難でもしてみろ。駆り出されるのは地元のものだ。ちったぁ、ひとの迷惑も考えろ。バカが」
私は村人の尊敬を全身に浴びながら、ただ独りはるか遠くの高みを目指す。これが私の崇高な使命なのだ。行かねばならない。
岳人と我が名呼ばれん雪しぐれ
【写真】雪の舞う山里
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